VAIO Laboratory Windows 2000 のクリーンインストール(PCG-C1VJ 編)
Windows 2000 のクリーンインストール(PCG-C1VJ 編)
前節までで Win2000 のインストールに必要な準備は完了しました。それでは、Win2000 のインストール作業にかかりましょう。
※なお、ここでは基本的に HDD に Win2000 の CD-ROM の内容をコピーしておいた方が後が楽だ、ということと DOS の FDISK で HDD のパーティショニングを行いたい、という Brown Sugar の個人的趣味を含めてリカバリ CD-ROM での DOS 起動→FDISK→FORMAT→HDD からの Win2000 セットアップ、という手順をご紹介していますが、純正 CD-ROM ドライブがあれば Win2000 の CD-ROM からブートしてそのままセットアップすることが可能です。パーティションの作成やフォーマットは Win2000 のセットアッププログラム上からも行えるため、純正 CD-ROM ドライブがある場合はこちらの方が簡単なのでお勧めかもしれません。CD-ROM から直接セットアップを行われる際は、このページは飛ばして次のページに進んでください。
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Windows 2000 のインストール
Windows 2000 のセットアップを開始します。純正 CD-ROM ドライブを持っていれば Windows 2000 の CD-ROM からブートできますが、そのままブートすると C: ドライブに WinMe 環境が残っているためクリーンな環境にできません。Me/2000 のデュアルブートにするにしても、3 パーティションは欲しいところです。そこで、FDISK 及び FORMAT をするために DOS で起動します。

USB FDD(PCGA-UFD5)及び Windows 95/98 環境がある場合、USB FDD に Win95/98 の起動ディスクを突っ込めば DOS で起動できますが、CD-ROM が使えるかどうかはまた別の話。CD-ROM を認識する起動ディスクを作成するのも面倒なので(笑)今回は純正 CD-ROM ドライブ+リカバリ CD から DOS 起動を行います。
純正 CD-ROM ドライブを持っていない場合は CYBALION を参考に、サードパーティ製 CD-ROM ドライブ用の起動ディスクを作成してみてください。また、純正 CD-ROM も USB FDD も持っていない場合は DOS 起動はかなり困難です。この際ですから純正 CD-ROM ドライブの購入をお勧めします。純正 CD-ROM さえあれば USB FDD はまず必要ないと思います。

FDISK 及び FORMAT の詳細についてはここでは特に触れません。分からない方は「Windows 98(クリーンインストール編)」に記述してあるので参考にしてみてください。ちなみに私は WinMe には見切りをつけて Win2000 単独インストール、30GB の HDD を C: ドライブ:10GB、D: ドライブ:20GB にパーティションを区切っています。

リカバリ CD-ROM からの DOS 起動
[Ctrl] キーを押しながらリカバリ CD-ROM から起動します。[Ctrl] を押しっぱなしにしていると、Startup Menu が表示される前に警告が出る場合がありますが、その場合は [F1] キーを押して抜けてください。
ブートメニューが表示されたら、

4. Step-by-step confirmation

を選択します。

Create a startup log file (BOOTLOG.TXT) [Enter=Y,Esc=N]?

等と聞かれますが、ひたすら [Y] を押して進めます。そして 19 回 [Y] を押し続け、20 回目に

INSTALL4.EXE [Enter=Y,Esc=N]?

と聞かれたところで [N] を押します。すると、

Q:\SONY>

のプロンプトが表示された状態になります。
もし、バックアップファイルを CD-R に焼いてある等、CD-ROM ドライブにアクセスする必要があればここで CD-ROM を入れ替えて CD-R から HDD へのコピーなりの作業をします。

次に、smartdrv を起動します。これは使わなくても Windows 2000 のセットアップは可能ですが、これを使うとディスクキャッシュが有効になるためセットアップが高速化されますからぜひ実行しましょう。

Q:\SONY>D:
D:\>COMMAND\smartdrv

実行すると何も起こらずすぐに次のプロンプトが表示されますが、smartdrv 自体は実行されているので気にせず次の作業にかかりましょう。

Win2000 セットアップの開始
先ほど HDD にコピーした Windows 2000 の CD-ROM の内容からセットアップを開始します。

D:\>WIN2K\WINNT

ここで「Windows 2000 のファイルが格納されているパスを入力してください。」という画面が表示されたときは、指示に従って「D:\WIN2K」を指定します。
指示に従って進めると、ファイルのコピーが始まります。しばらくの間ヒマになります。お茶でも飲みながら待ちましょう(笑)。その後、指示に従って再起動しますが、その際 CD-ROM ドライブを抜いておくのを忘れないように。
ひたすら指示に従って Win2000 のセットアップを進めます。といっても、セットアップ中にユーザーの入力が必要になるポイントは多くありませんから、ほとんどセットアッププログラムを走らせっぱなしで大丈夫です。
OS 自体のセットアップまで完了したら、ServicePack なども当ててしまうとよいかもしれません。
Windows 2000 インストール直後のデスクトップ画面。ディスプレイドライバが正しくインストールされていないため、640x480 の画面表示しかできていません。
Win2000 インストール直後のデバイスマネージャ。「PCI シンプル通信コントローラ」「USB Memory Stick Slot」「マルチメディア オーディオ コントローラ」「マルチメディア コントローラ」「不明なデバイス」「不明なデバイス」(実際にはアナログモデム、MG メモステスロット、サウンドチップ、MOTION EYE、Sony Notebook Control、Programmable I/O ドライバ)が正しく認識されていません。そこで、用意したドライバ、パッチをこれらのデバイスに当ててやります。

とりあえず Windows 2000 自体のインストールは完了しました。続いて、デバイスドライバをインストールしてそれぞれのハードウェアをちゃんと使える状態にしてやりましょう。
→デバイスドライバのインストール(前編)

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