VAIO Column |
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米 HP が Apple iPod の OEM 販売を正式発表しました。 http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2004/040827a.html http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040830/hp.htm その名も「iPod + hp」。当初「HP Blue」という名称で HP ブランドの青い iPod が発売されると言われていましたが、蓋を開けてみると裏面のリンゴマークが HP ロゴに変更されている以外の仕様や価格等は Apple iPod と同じ見込み。当初は 20GB・40GB のラインナップということで、年内にも投入されると言われる iPod 60GB の HP 版が登場するかどうかはまだ不明ですが、HP 版 iPod のとりあえずの仕様が決まったことになります。 デザインが同じでロゴのみリンゴマークが HP ロゴになるなら別に要らないじゃん・・・と思ってしまいますが(笑)、HP 版 iPod の目玉は同社製プリンタで「Tatoo」をプリントアウトして本体に貼り付け、オリジナルデザインにすることができること。プリンタメーカー(本国ではむしろ PC やサーバのブランドとしての知名度の方が高いようですが)としては自社の強みを活かし、うまくシナジーを狙った特徴と言えるでしょう。問題は、サンプル写真のデザインがアメリカ人向けのあまりにもひどいデザインだということでしょうか(ぉ この Tatoo シールだけ一般発売してくれれば、Apple 版 iPod ユーザーもオリジナリティをアピールできる良い商品になると思うのですが・・・iPod mini 向けはないのかな。 ところで、Tatoo に刺激されたわけではありませんが、iPod mini 用のケースを買ってみました。 以前「AirPad」というマウスパッドを購入した(今でも愛用しています)POWER SUPPORT 社の「iPod mini シリコーンジャケット set」という製品です。 http://www.pawasapo.co.jp/products/ipod/mj21.php ヨドバシ本店にて \2,310 で購入。よく似たタイプのジャケットケースは様々なメーカーから発売されていますが、日本製で品質も高く個人的に好きなパワサポのものを選択しました。 色はナチュラル。他に不透明のホワイトとブラック、半透明で蓄光素材を用い、暗闇でぼんやりと光る「ルミノスブルー」というバージョンもありかなり惹かれたのですが、通販のみということでやめ。でもそのうち欲しくなって買うかも・・・。 シリコーンジャケット set には本体用のシリコーンジャケットの他に、液晶保護フィルムとクリックホイール用保護フィルムが同梱されていました。NW-HD1 のソニスタ購入特典として付属してきた液晶保護フィルムも同社製でしたが、この同等品みたいですね。 とりあえず両方とも貼ってみました。液晶は傷が付きやすそうなので保護フィルムの同梱はけっこう嬉しかったですが、ホイールフィルムの方はちょっと微妙。さらさらして手触りの良かったクリックホイールがフィルムを貼ることでツルツルしてしまい、質感が落ちてしまったような気がします。特に感度が悪くなったわけではないのでとりあえずこのまま使っていますが、そのうち剥がすか別素材のものを探すかもしれません。 白の半透明で、ブルーの iPod mini を入れるとフロストブルーみたいな何ともいえないイメージになります。もともと柔らかい印象のあった iPod mini ですが、素材が柔らかくなって白っぽくなることでさらにカワイイオブジェになっていますね・・・なんだか iPod mini 標準のスタイルよりもこちらの方が好みかも。白く光る液晶バックライトや背面の Apple ロゴも却って映えるような気がします。 一般的にケースというものは本体の損傷を防ぐためのものですが、私の iPod mini はアクセサリが国内発売される前から使っていたせいもあってすでにところどころに細かい傷が入ってしまっています(>_<)しかし、このシリコーンジャケットを被せることで、細かい傷や汚れのほとんどが目立たなく(笑)傷がつかないということよりも、むしろこの点の方が大きいかもしれません。 基本的に本体ジャストサイズ(故に本体の出し入れがかなりしにくい)なこのシリコーンジャケットですが、本体上部は少しケースが余るような設計になっています。上部のラインが斜めにカットされており、余った部分にストラップホールを設けることで本体にストラップホールがない iPod mini の欠点を補ってくれています。他社の同等製品では完全にジャストサイズなものもありますが、iPod mini にもストラップホールが欲しいと思っていた私には好都合でした。 というわけで、ここにストラップを取り付けてみました。メーカーサイトではネックストラップをつけて首から提げる使い方を提案していますが、私は先日届いた DSC-P100 のソニスタ限定 PORTER ケースに付属していた PORTER ロゴ入りストラップをつけてみました。グレーのコットン地が iPod mini+シリコーンジャケットのソフトなイメージがよく似合って非常にイイ感じになりました。 NW-HD1 が届いてからは(iPod mini が国内発売されて物珍しくなくなってしまったこともあり)もっぱらウォークマンばかりで iPod mini の出番が少なくなっていましたが、このケースをつけてオシャレ度がアップしたことで再び iPod mini も使ってやりたいと思うようになりました。HDD ウォークマンも楽しいんですが、やっぱり iPod mini にもまた違った楽しさがありますね。逆に、NW-HD1 にも iPod 並みにいろんなアクセサリが登場してくれれば楽しいと思うのですが、市場シェアもメーカーのマーケティング戦略も大きく違うので iPod 並みの展開は難しいでしょうね。 とにかく、まだしばらくは入手困難な状況が続きそうな iPod mini。これでもうしばらく楽しんでみようと思います。 |
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アテネオリンピックの閉会式も終わり、次第に秋めいてきた月末。米 SONY から新しい Cyber-shot 3 製品が発表されました。 掲示板での報告によると、同時に 3 シリーズが発表されているようです。DSC-L1、DSC-T3、DSC-V3 の 3 機種です。 Cyber-shot L DSC-L1 ニュースリリース(英文) http://news.sel.sony.com/pressrelease/5096 dpreview.com の記事(英文) http://www.dpreview.com/news/0408/04082903sonydscl1.asp しばらく沈黙を守っていた「いちばん小さい Cyber-shot」こと Cyber-shot U シリーズがリニューアル。その名も Cyber-shot L シリーズと名を変えて再登場しました。シリーズ名が変わってしまいましたが、シンプルでシックなデザインイメージからしても「DSC-U40」の正統な後継機種と言えるでしょう。 スペックは 4.1 メガピクセル CCD になんとカール ツァイス「バリオテッサー」レンズを搭載し、光学 3 倍ズームを搭載してきました。さらには 1.5 インチのハイブリッド TFT 液晶を備え、従来の DSC-T シリーズと共通の「インフォリチウム T」バッテリを搭載して待望のクレイドルにも対応。メモリースティック Duo/PRO Duo に対応し、レンズカバーは電動と、かなりスキのない仕様に仕上がりました。レンズなんて「バリオテッサー」でありながら、DSC-T1(F3.5-4.4)や DSC-P100(F2.8-5.2)を凌ぐ F2.8-5.1 の光学性能は立派。レンズそのものが小さいため解像感の面ではやや不安もありますが、そもそもオモチャレンズを搭載して解像感なんて語るべくもなかった Cyber-shot U のそれに比べれば大きな進歩です。テレ端が明るめな分、Cyber-shot T シリーズのレンズよりも使いやすいかもしれません。 この DSC-L1、dpreview.com の比較写真にもありますが、サイズといいスタイルといいキヤノンの「IXY DIGITAL L」に近い雰囲気を持っており、開発にあたってはかなり意識したであろうことが伺われます。これはもはやスペックにしろ質感にしろ従来の「オモチャ」としての Cyber-shot U とは一線を画す、新しいジャンルの製品と言えるのかもしれません。むしろそういう意味を込めて「U」の名を棄てた、という見方もできるのかもしれないですね。 個人的にこの手の製品は、どうかというと、小さいのは、ちょっと飽きた・・・というか、デジタルカメラの多様化に伴って Cyber-shot U のようなクラスのカメラも「イロモノ」や「オモチャ」から「ケータイのカメラに物足りなくなった人のためのデジカメ」の一種としての地位を確立してきたような気がします。ケータイのカメラもいよいよ 300 万画素に達しましたが、かといって DSC-U シリーズのような極小デジカメは「ケータイに喰われた」わけでは決してないと思います。むしろ、小型化が進む DSC-P シリーズのような製品や、EXILIM や DSC-T シリーズのような薄型デジカメに浸食されてきたのではないでしょうか?極小デジカメが機能も画質もそこそこのレベルに達すると同時に DSC-P シリーズや DSC-T シリーズのようなクラスも小型化してきて、それぞれのモデルの境界線が曖昧になってきたというか・・・。 私はそろそろデジカメは F828 と P100 があれば十分かな、という気がしてきているので、DSC-L1 が国内発売されたとしても、食指が伸びるかどうかはちょっと微妙かな・・・最近は DSC-U20 も U50 もめっきり使わなくなりましたし。 でも、お散歩カメラに P100 じゃちょっと大げさすぎるな、というときによさげかも・・・デザインもスペックも悪くないし・・・ああぁ、また悪い病気が(−−; Cyber-shot T DSC-T3 ニュースリリース(英文) http://news.sel.sony.com/pressrelease/5099 dpreview.com の記事(英文) http://www.dpreview.com/news/0408/04082902sonydsct3.asp つい先日、またしてもベストセラーとなりそうなカシオ「EXILIM CARD EX-S100」が発表されましたが、それに追随する形で Cyber-shot T シリーズの後継機種も投入されています。 1/2.4 インチの 510 万画素 CCD に F3.5-4.4 のカール ツァイス「バリオテッサー」レンズという基本仕様は同じ。主な変更点といえば、少し柔らかくてカワイイ系に路線変更された新しいデザインと 3mm の薄型化、DSC-T1 比で約 20% 軽量化された 146g のボディ、若干高画素化(21.1 万画素→23.0 万画素)された 2.5 型液晶ディスプレイ、ようやく USB 2.0 Hi-Speed に対応した USB ポート、DSC-P100 などと同じ「インフォリチウム R」タイプに変更されたバッテリなどが主な改善点です。インフォリチウム R バッテリは従来の T シリーズに登載されていた「インフォリチウム T」バッテリの約 1.83 倍の容量を持っているので、電気系統が T1 と T3 で同等だとすれば約 1.83 倍の超寿命化ということになります。 このように、DSC-T3 は従来の T シリーズに対して細かなソフトウェアの更新や使い勝手の向上などを施したマイナーチェンジモデルと言えるでしょう。期待された光学系の見直しは見送られましたが、Cyber-shot の光学系のリニューアルは 2 年単位で行われるのが通例?のようなので(もしかしたらこれはフラッグシップ DSC-Fxxx シリーズだけかも)、今回は残念でしたね。シャッタースピードの自動選択がもう少しインテリジェントになってくれるだけでもある程度は改善できる問題だと思うので、ここに手が入れられているか、がこの製品の完成度を決めると言っても良いでしょうが、こればかりは実機が出てこないことには分かりません。 デザイン的にはだいぶカドが取れて丸くなった・・・DSC-T シリーズに代表される薄型デジカメはもはやデジタルガジェットにアンテナの高いエッジユーザーのものではなく、広く一般ユーザーにも認知されるようになった、ということを、この丸くなった T3 の新しいデザインが代弁しているような気がします。しかし、そうやって市民権を得ていくには、T シリーズの光学性能はあまりに悪すぎるような・・・この T3 で光学周りの処理が少しでも改善されていれば良いんですけど。 Cyber-shot V DSC-V3 ニュースリリース(英文) http://news.sel.sony.com/pressrelease/5108 dpreview.com の記事(英文) http://www.dpreview.com/news/0408/04082904sonydscv3.asp ライバルではキヤノン「PowerShot G6」やカシオ「EXILIM PRO EX-P600」などの新製品が発表され、2 インチオーバーの液晶モニタ・600 万画素を超える CCD・光学 4 倍ズームなどの要素が標準となりつつあるオールインワンデジカメのミドルグレード。ここに、満を持して Cyber-shot V シリーズの後継機種が、約 1 年半ぶりに投入されました。 F828 に搭載された 4 色 CCD の採用は見送られたようですが、720 万画素 CCD、詳細は不明ながら(おそらく F2.8-4.0 程度か)光学 4 倍ズームを可能とするカール ツァイス「バリオゾナー」、こちらも詳細は不明ながら(とはいえ DSC-W1 のようなしょぼい液晶ということはないでしょう)2.5 インチの大画面液晶など、競合機種にも引けを取らないスペック。DSC-V1 をけっこう気に入っていた私としては、2.5 インチ液晶に最新の 700 万画素 CCD と DSC-F828 譲りの機能・操作性を備えたこのカメラにはけっこうソソられるものがあります。価格も $700(国内発売されるときの価格は \79,800 程度でしょうか)と、F828 が欲しいけどちょっと手が届かない、現在はコンパクト機を使っているけどもう少しグレードアップしたい層に強くアピールできるレンジに収まっていると思います。スタンダードタイプの Cyber-shot は春の DSC-W1 がありましたが、あれは DSC-P100 のバリエーションにすぎませんでしたから、この製品を待ってたよ!という人はけっこういるのではないでしょうか(F828 は良いけどちょっと大きすぎますしね)。 この製品に関しては現時点でスペックシートが公表されていないため詳細に触れることはできませんが、かなり引きの強い製品であることは間違いないと思います。今年は冬にかけて液晶を 2.5 インチにした DSC-F838 が・・・出るかどうか微妙なところ(^^;F828 があの完成度だったので、今年は V3 にがんばってもらって F8x8 は来年のリニューアル・・・というスケジュールもあり得る話です。どうしても F8x8 を・・・という人でなければ、この DSC-V3 はかなりオススメできる製品に仕上がっている可能性は高そうです。 個人的には・・・そろそろ一体型ではなくてそろそろ「EOS 20D」あたりがいいかなぁ・・・というモードなのですが・・・。 このほか、メモリースティック PRO/PRO Duo にも新製品が発表されています。 ニュースリリース(英文) http://news.sel.sony.com/pressrelease/5090 容量 2GB のメモリースティック PRO および 1GB のメモリースティック PRO Duo と、高速転送版メモリースティック PRO/PRO Duo。 2GB のメモリースティック PRO 自体は SanDisk が先に製品化していますし、高速版メモリースティック PRO も同社から「Ultra II」シリーズとして発売されているのですが、これの同等製品となるのでしょうか。メモステ PRO 自体が高速転送版という触れ込みだったので、さらに高速版と言われてもピンとこないですね。もう少し明快な名称はないのかな・・・。 新製品はいずれもブラックをベースとした新デザインを採用し、いかにも速そうな外観になりました。私はメモステもそろそろカラーバリエーションを用意してほしい(年末頃に Duo の限定カラーモデルがありましたが)と思っているのですが、とりあえず今持っているメモステ/PRO/Duo とは色が違うので使い分けはできそうです(笑。 あと、PRO の MagicGate 機能を使えるようにする気は、まだ全くないみたいですが・・・(−−; DVD±RW ドライブにも新製品。 ニュースリリース(英文) http://news.sel.sony.com/pressrelease/5085 業界初の DVD+R DL 書き込み対応どらいぶ「DRU-700A」および「DRX-700UL」の後継となるドライブ。DVD+R の書き込みが高速化され、最大 16 倍速での記録が可能になっています。 しかし私はつい先日、DVR-A08-J を買ってしまったところ。遅いよ・・・。 ま、スペックは DVR-A08-J の方が高い(+R DL の 4 倍速記録に対応(DRU710A は 2.4 倍止まり)。さらに DVD-R の 16 倍速記録に対応(DRU710A は 8xDVD-R まで))ですし、新しいケースにもマッチしているので、良いんですが・・・。後追いなら、せめてスペックは劣らないようにしてほしかったですね。やはり、DVD はパイオニアが強かった、というところでしょうか。 |
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新しいヘッドホンを買ってみました。最近、相次いで B&O A8 と SHURE E2c が断線してしまったので(泣)まともに使える(納得できる音の)外出用ヘッドホンが MDR-E888SP くらいしかなかったため、何か買わないとと思っていたんですよね。でも、QUALIA のインナーイヤーはまだまだ入手困難らしいので、ビックのポイントを使って購入できるところで手堅く選んでみました。 購入したのは、ちょっと前に掲示板で話題になっていた、SENNHEISER(ゼンハイザー)の「PX 200」です。販売価格 \8,180 のところ、全額ポイントで交換。 http://www.sennheiser.com/sennheiser/icm.nsf/root/05207 SENNHEISER といえば、昨年私が E2c を購入した SHURE と同じくマイクで有名なメーカーで、オーディオ好きにはヘッドホンのメーカーとしてもよく知られています。 私は当初ノイズキャンセリング機能付きの上位モデル「PXC 250」が気になっていたのですが、AV Watch のレビュー記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030418/dev021.htm を見たところ電池ボックスがでかすぎて微妙かなと思ったので普通の PX 200 にしてみました。だってプレイヤーがコンパクトなのにヘッドホンの付属品の方が邪魔になるってなんだか本末転倒なので(^^; SENNHEISER なら本当は「HD 25」というモニターヘッドホンも憧れではあるのですが、\40,000 近くもする上にソニーの MDR-CD900ST のような硬い音(音の解像度自体は高いだけあって CD900ST 以上かもしれません)で音楽鑑賞向きではなく、どちらかというと「音を分析する」ためのヘッドホンなので、CD900ST も持っている以上自宅用には買えないなあ・・・。 と、いうわけで、軽くインプレを。 PX 200 は密閉型のオーバーヘッドタイプですが、イヤーパッドが耳を覆うのではなく耳に載せるタイプなので、慣れるまではベストポジションに位置を合わせるのに苦労するかもしれません。軸がずれるとそれだけ音のスィートスポット(というのでしょうか)がずれ、本来の音で聴くことができなくなってしまうので、装着時はちゃんと位置合わせしてあげる必要があります。 外出用のヘッドホンということでやはり遮音性は気になるところ。しかし、あまりノイズを遮ってくれる感じはなく、通常のインナーイヤーヘッドホン(カナルタイプではないもの)やオープンエアーの耳掛けヘッドホンなどと同じように周囲の音がほぼまともに混ざってきます。歩きや地上のローカル線程度ならまだしも、地下鉄や航空機での利用には厳しいモノがあります。これはちょっと誤算でしたね・・・ただし、ヘッドホン自体の音漏れは(常識レベルの音量であれば)ほぼ気にならないレベルのようです。 音質は・・・まだエージングが進んでいないのでこれから変わっていくとは思いますが、比較的得手不得手なく全ての音域について無難に鳴っている感じ。「無難に」というのは誉め言葉で、高域低域を強調しがちなソニーのヘッドホンとか低音バリバリな KOSS のヘッドホンあたりに比べてクセがなく、非常に聴きやすいです。ハウジングが小さい割に低音もちゃんと鳴りますし、高音域も擦れたり雑になったりすることなく澄んだ音だと感じました。A8 ほどの透明感はないですが、オーバーヘッド型なのでインナーイヤーとは違った広がりのある音を出してくれます。 ヘッドバンドの付け根の辺りに妙な切り欠きがありますが、これは、 ↑のような感じで折りたたむためのものです。折りたたみ時にはハウジング部が 90°回転してフラットな形状になるため、カバンに突っ込んでもさほどかさばりません。この折りたたんだ状態では、そこらの折りたたみ式のネックバンドヘッドホンよりカバンへの収まりは良いかもしれません。 付属のキャリングケースにはケーブルを巻き付けておくことができるため、ケースに入れて持ち運ぶことで煩わしいケーブルの絡まりから解放されますが、ケース自体が多少かさばるので私は折りたたんだ状態で MD ウォークマンのソフトケース(というか巾着)に入れて持ち歩いています。 このヘッドホン、ハウジングやアームが少しプラスチッキーで値段からするとちょっと安っぽい印象を受けがちなところがちょっと難点ではあるのですが、同じようなサイズのヘッドホンの中で比べると音質では MDR-G73SP のシリーズあたりよりは断然良いと思います。ま、密閉型とオープンエアという違いはありますし、価格帯もかなり違うので単純な比較はできませんが、この音で \8,000 前後というのはむしろコストパフォーマンスが良いのではないかとすら思います。これで遮音性が高いとか、本体の質感が高いとか(デザインは割と好みなのですが)あればもっと満足度は高かったんですが、A8 と E2c と何とかする繋ぎに買ってみた割にはなかなか良くて収穫でしたね。やっぱり、フラットな特性のヘッドホンは聴いていて安心します。 スーツ姿でも他のオーバーヘッド型ヘッドホンほど違和感もないですし、けっこう気に入ったかも。とりあえず A8 と E2c が何とかなるまでは、これを常用してみたいと思います。 |
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先日ネタにした PCG-XR1E/BP ですが、そういえば以前 ThinkPad X21 で使っていた 40GB HDD「IC25N040ATCS05」が自宅に転がっていたのを思い出したので換装してみました。XR1E に標準で搭載されていた HDD は懐かしの IBM「DARA-212000」なので、回転音がうるさくて・・・集中して Column を書くためと体感速度向上のため、比較的新しめの流体軸受 HDD に換装してやりました。 結果、かなり静かなマシンになりました。ディスクアクセススピードも上がっているので、Windows の動作自体もキビキビするようになりました。ただ、メモリが 256MB しかないのが少し心許ないですね・・・。保証外ながら 512MB まで増設できることは確認済みなのですが、そうするためには割高な 128Mbit チップを使った SO-DIMM モジュールを入手しなければならないので、コストパフォーマンスが悪いんですよね・・・Win2000 ベースで Web/メール/テキスト編集/軽いフォトレタッチ程度ならば現状でも許容できるパフォーマンスは得られているので、こっちはしばらく保留かな。 で、せっかくなので余った DARA-212000 を活かしてやろうと思い、2.5 インチ用のポータブル HDD ケースを買ってきました。自作機の方がようやく USB 2.0 に対応したこともあり、今までは IEEE1394 の古い外付けケース(3.5 インチ用)をリムーバブル HDD として使っていたのを USB 2.0 に置き換えるのが狙いです。 購入したのはセンチュリーの「CSL25U2」という製品。「Speedzter Little 2.5"」という愛称がついています。有楽町ビックで \2,600 程度でした。外付けケースといえばちょっと前までは安くても \10,000 前後していた記憶があるのですが、安くなりましたね。USB 2.0 High-Speed 対応のため高速で、バスパワー動作するため持ち運びにもかなり重宝します。VAIO で使うことを考えると IEEE1394 にも対応してくれるとありがたいのですが、それだと急にコストパフォーマンスが悪くなるので、ここは割り切りました。 ケース本体はアルミ製で表面がヘアライン加工されており、なかなか高級感があります。とても \3,000 しない製品だとは思えません(笑)構造自体はフロント/リアパネルが 1 枚ずつ各 2 本のスクリューで留められているだけなので非常に簡単なのですが、質感が高いのと本体にプリントされたロゴが控えめなのが好印象です。\2,000 台の 2.5" 外付けケースは他にもあったんですが、一番デザイン的に気に入ったのがこの製品でした。多少のパフォーマンスの差はありそうですが、安いのであまり気にしてません。 リアパネルを外したところ。パネルに直接制御基板が取り付けられていて、基板上のコネクタに直接 HDD を接続するのですが、この基板がまたかなり小さい。ALi のコントローラチップが載っているだけの非常にシンプルな基板で、本当にこれが動くのか逆に心配になってしまうほどです。 HDD をケースに入れる際は、ディスクを基板に取り付け、付属の絶縁シート(というかただの透明なアクリル(?)の一枚ぺら)を HDD 基板の下に敷いてケースに挿入し、ネジ留めするだけ。笑っちゃうくらい簡単です。作業用にペン型の精密ドライバーが一本付属しているところが親切です。 HDD をケースに収めたら、あとは付属の USB ケーブルで PC に接続するだけで完了。Windows XP ならドライバを入れなくても認識しますし、さらにバスパワー動作が可能です。一応給電用のポートも含めて最大 2 ポート占有することもあるみたいですが、VAIO U101 ですら 1 ポートで電力供給まで間に合ってしまったので通常は 2 ポート使うことはなさそうです。 この他、持ち運び用に皮製(たぶん合皮)のソフトケースがついています。特に高級感あるものではないですが、持ち運びには重宝しそう。 このケース自体、内蔵するディスクの付け外しが非常に簡単なのでディスクの入れ替えは容易ですが、安いので 2.5 インチ HDD が余ったらその都度買ってきて外付け HDD を増やしていくのもいいかもしれません。最近では USB 2.0 で外部ストレージを接続可能な NAS アダプタみたいなものも発売されているので、このケースと組み合わせて静音でコンパクトな NAS を組んでみるのも良いかもしれませんね。 私も自作機のリプレースによって余った 60GB HDD×2 をはじめ、自宅には 3.5 インチ HDD もけっこう転がっているので、このへんもリムーバブルケースに入れるなり NAS 化するなりしたいのですが、アキバにでも行って適当なケースを探してこようかな。 |
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昨日は新しく買った DVD±RW ドライブについて書きましたが、これは実はニューマシンのためのものだったりします。 新規購入したわけではありません。実は、ななちゃんのおさがりだったり(笑)前々から古くなってきていた自作機(Athlon 1.2GHz)をリプレースしたいと思い、冬ボあたりで VAIO type A でも買うかベアボーンキットを買ってきてコンパクトなのを組むか、と思っていました。しかもこの夏の猛暑で、FF11 をプレイしていると数十分としないうちに自作機が熱暴走して落ちるようになってしまったため、いよいよ何とかしないと、と思っていたところへななちゃんが LGA775 マザーで新しく組む予定という話を聞いて、旧マシンをほぼそのまま譲ってもらった形になります。 CPU が Pentium 4 2.40B GHz(533MHz×4.5)、マザーボード Intel D845GERG2LK、ケースが星野金属の WiNDy EX700R と外付けタイプの電源 WiNDy Varius EX350。これに 1GB のメモリをつけてもらいました。お金はこないだ VAIO pocket を売ったお金で(ぉ、このキットと 160GB HDD を購入しました。 スペックは以下のようになりました。
目新しいパーツといえば DVR-A08-J くらいで、あとは特筆すべきところもない平凡なスペックではありますが、マシンパワーが余剰気味の昨今、この程度のスペックがあれば十分だと思ってます。Hyper-Threading 対応の Pen4-3.06GHz あたりがもう少し安くなってきたら CPU だけ載せ替えてもいいかなとは考えていますが、無理にマシンパワーを向上させるよりはむしろディスプレイを 20 インチ LCD あたりに交換してやる方が快適度は高まるんじゃないかな。 パーツは結果的にビデオカードとサウンドカード以外は全て刷新になってしまいました。そもそもビデオもサウンドもオンボードのマザーなので、その気になれば何も流用せずに組めたのですが、FF11 のために RADEON は外せなかったので。サウンドカードの SBLive! は初代が出た当初に買ってからずっと使っているのでかれこれ 6 年使っていることになります(!)長いなあ・・・。 旧マシンでは光学ドライブ×3、HDD×2、FDD、Net MD(笑)とやたらたくさんドライブを積んでいましたが、もう面倒なのとうるさくしたくなかったのでこないだ買った DVD±RW と HDD のみ。FDD はもう使わないのでつけませんでした。どうしても必要になれば VAIO で使っている PCGA-UFD5 でも挿せばいいかと・・・というわけでこのようなシンプルなマシンが仕上がりました。最近は PC で何でもやろうと考えていないので、本当はキューブ型ベアボーンでもいいくらいだったのですが、安く譲ってもらえたし設置面積自体はキューブ型も EX700R も大差ないのでこれで十分かな。 旧マシンとの比較では、一見して判るとおり大幅にコンパクトになりました。横幅は若干大きくなりましたが、高さが縮まって奥行きがずいぶん減ったため底面積・体積ともに小型化しています。 普通のスチールパネル+プラスチックパネルのミドルタワーケースと違い、純白(ホワイトパールマイカ)のアクリルパネルが高級感を醸し出していますね。 フロントパネルに仕込まれたステータス LED が蒼く光るのがお気に入り。アクリルパネルによく映えます。 パイオニアの DVR-A08-J も「ピュアホワイト」モデルは EX700R のカラーリングにぴったり。フロントベゼルはアルミパネルではありませんがヘアライン加工されていて、高級感があります。ベゼルの形状が大きくてフラットなのも、偶然とはいえ EX700R のデザインにマッチしていました。 若干余裕の表情(?)を見せる外観とは違って、内部はかなりギチギチに詰まっています。ドライブが HDD+光学ドライブのみなのでこれでも余裕がある方なのですが、かなりいっぱいいっぱい。電源ユニットが外付けとはいえ、放熱性にやや不安を感じてしまいますね。 そんなわけで、この新マシンの性能をベンチマークを取って旧型と性能を比較してみました。汎用ベンチマークとして「HDBENCH Ver 3.30」、3D 性能のベンチマークとして「3DMark2001 SE」と「Vana'Diel Bench 2」を利用しました。FF11 ユーザーとしてはやはり Vana'diel Bench でどれだけパフォーマンスが向上しているか気になるところ。 HDBENCH Ver 3.30
やはり旧マシンと比較して CPU 性能、メモリ性能、ディスク性能が大幅に上がっていますね。まるっきり別マシンになってしまったからなあ・・・逆にビデオ周りの性能が HDBENCH では大差ない(まあ HDBENCH の GA 性能計測は現在の PC に対してはあまり参考にならないのですが)ので、Athlon 1.2GHz 程度では RADEON 9200 のポテンシャルを引き出しきれなかったのかもしれません。 しかし CPU の整数(Integer)演算性能だけに着目すると Pen4-2.4BGHz と Athlon 1.2GHz で大差ないんですね。整数演算性能ではクロックの低い Pentium M に劣るにも関わらず、逆に浮動小数点(Float)演算は圧倒的に高速であるという NetBurst アーキテクチャの性格が如実に表れた結果になりました。まあ、最近プライベート用の PC でやることといえば VAIOethics 用のテキスト打ち以外は FF11 と MP3/ATRAC3 のエンコード、写真のレタッチくらいなので、むしろ Pentium 4 のような CPU の方が適しているのかもしれませんが。 自分として満足しているのが 3D 性能の向上。3DMark2001 SE、Vana'diel Bench 2 ともに現在手元にある中で最速な ThinkPad T40p(仕事マシン)に匹敵する結果を叩き出していること。最近の Prescott やら RADEON X800 やらを積んでいるマシンに比べれば大したことはありませんが、実用十分な 3D 性能であると言えます。 とりあえず組んでみたものの時間がなくてまだログインできていないため実際のプレイでどの程度パフォーマンスが良くなったかまだ分からないのですが、ベンチ上では ThinkPad T40p とほぼ同等のパフォーマンスが得られているので期待できますね。今までは自作機の調子が悪くなると ThinkPad でやっていたのですが、仕事マシンを遊びに使うことのモラル云々よりも自分がプライベートの時間に仕事マシンを起ち上げるということ自体が気分的にイヤだったので(笑)これで自作機でまともにプレイできるようになるだけでも十分かな。グラフィックカードをもう少し上位の RADEON 9600 シリーズに換えてやるだけでもう少しパフォーマンスが上がりそうなので、折を見て入れ替えてやろうかと思っていますが、そもそも最近ほとんどまともにログインできていないので、自分の時間を作る方が先決かも(笑。 今までのマシンはさすがに古くさい&動作音がうるさい&熱暴走する(ぉ)の三重苦でそろそろ厳しいなあ、と思っていましたが、新しくなったマシンはスペック的には今の自分には十分なものになりました。冬に VAIO type A を買おうかな・・・と思っていましたが、これだったらあとは 20 インチ液晶を買うくらいで十分かもしれません。ただ、本体や外付け電源は静かなのですが、内蔵の CPU ファン(Intel のリテール品同梱の純正クーラー)がけっこううるさい(音は低いのであまり耳障りではないですし、爆音だった旧マシンよりは圧倒的に静かなのですが、やっぱりうるさい)のでもっと静かなクーラーに換えてやりたいですね。筐体が狭いので、クーラー選びもそれなりに大変そうですが、何かコンパクトで静かでそこそこ冷えるクーラーはないかなあ。 |
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DVD±RW ドライブを購入しました。 パイオニアの最新ドライブ「DVR-A08-J」(ピュアホワイト)です。 http://www.pioneer.co.jp/dvdrrw/dvr-a08-j/ 先月末に発売されたばかりの新型で、16xDVD±R/4xDVD±RW/4xDVD+R DL/32xCD-R/24xCD-RW という驚異のスペック。16xDVD±RW という規格は現時点では対応ディスクが発売されていないため、事実上規格外の書き込み速度で使えてしまう一部のメディアで使えるのみの独自仕様ではあるのですが、現在存在する記録型 DVD ドライブでは最速の製品になります(このほか、16xDVD±R と 4xDVD+R DL に対応しているのは NEC の「ND-3500A」くらい)。 意外に思われるかもしれませんが、実は私が PC 用の記録型 DVD ドライブを買うのってこれが初めてなんですよね。今までは PSX が DVD に記録可能な唯一の機械だったわけです。今までは、何かあったらななちゃんに言えば作ってもらえたので別にいいやと思っていたんですが(ぉ 記録型 DVD ドライブも書き込み速度が 10 倍を超えて、少し気になっていたダブルレイヤー記録も 4 倍速とそこそこ実用的なものになってきたので、そろそろ頃合いかな、と思って買ってみました。値段的には NEC の方が安かったのですが、最近のパイオニアのドライブはフロントベゼルのデザインもなかなか凝っていて好みだったので(^^; ちょうど購入直前にこのドライブの新ファームウェアがリリースされていたので、セットアップが済むや否や当ててみました。 http://wwwbsc.pioneer.co.jp/device/fset_dev.html http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040806/pioneer.htm ドライブを取り付けてほぼ何もしないうちにファームアップを行ったため、何がどう変わったのかよく分かりませんが(笑)、DVDバックアップ・コピーガイドさんのレビュー記事によると http://www19.big.or.jp/~shine/dvd/dvra08j-05.htm 16 倍書き込み時は総書き込み時間では 12 倍速と同等か劣るくらいのパフォーマンスしか出ないという問題があったようなのですが、この新ファームでは高速書き込み時の書き込み速度が改善されているとか。ちょっと試してみようと思い、とりあえず早速使ってみました。DVD ライティングソフトやソフトウェアプレイヤーなど付属のユーティリティ類は全て SONIC 製品。悪くないんですが使い勝手を考えるとずっと 5.5 のまま使っていた nero をそろそろバージョンアップしてやった方がいいのかも。 えー、パイオニアのサポートページによると、DVR-A08-J が現時点で 16 倍速記録をサポートしているメディアは、ソニー、TDK、マクセルの 8 倍速メディアですか。というわけで、ビックカメラでソニーのメディアを買ってきて、早速テスト・・・ってよく見たら 8 倍速メディアのつもりで隣に並んでたソニーの 4 倍速メディアを買ってきてしまっているんですけど_| ̄|○ メーカーさんもお店さんももう少し分かりやすくしておいてください・・・。 DVD ドライブのついでに、新しい HDDも買ってきました。HGST(日立)の「HDS722516VLAT80」(160GB、250GB プラッタ、7,200rpm、8MB キャッシュ)です。 今までは IBM の 60GB を 2 本使っていて、容量的には不自由していなかったのですが、やはりそろそろ流体軸受の静かなドライブにしたいなと。DVD ドライブも含め、自作 PC にまともに手を入れたのは本当に久しぶり。3 年ぶりくらいのことになります。今回これらのドライブを購入したのも、実は・・・。 |
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我が家に新しい VAIO が仲間入りしました。 といっても全然新しいモデルではなくて、懐かしの VAIO XR「PCG-XR1E/BP」です。 4 年前に実家で購入して両親(主に母)が最近まで使っていたものなのですが、2 年前に祖父が「壊れたワープロ専用機の代わりに」といって購入した PCG-FX11VA が結局使いこなせず、あっても仕方がないということで私の実家に。で、せっかくなら新しめのマシンの方がいいでしょう、と先日帰省した際に環境を FX の方に移してあげたんです。で、お役御免となった XR を私が引き取ってきたという寸法です。 祖父の PC については、最近の「Re:config.sys」のネタではないですが、やはりパソコンとワープロ専用機という似て非なるもののギャップをうまく埋めてあげられなかったのが敗因かな、と。せめて私が手取り足取り教えてあげることができればまた違ったのかもしれませんが、購入した時期がちょうど私が転勤で東京に出てくる直前だったために、ほとんど何もしてあげることができなかったんですよね。せっかく買ったものを活かせなかったことは、私にとっても心残りであったりします。 なぜ私がこの年代ものの PC を持って帰ってきたかというと、やっぱり VAIO が好きだから(ぉ というのももちろんあるのですが、XR はキーボードが良いから。ステンレスメカキーの「スココココ・・・」という軽快な打鍵感は、今でも歴代の VAIO の中では最高のタッチだったと思っています。 最近デスクトップ機をいじる時間がめっきり少なくなってしまった私にとって、ちゃんとしたキーボードを備えるノート PC の入手というのはある意味命題でした。私の持っているノートといえば、仕事用の ThinkPad を除いては C1 や VAIO U、X505 のような「あまりまともでない」キーボードの製品ばかり。サイトを更新するのにはさすがに厳しい環境なので、ノートでお手軽にサイトを更新できる使いやすいマシンが欲しかったんです。更新といっても私はとりあえずテキスト打ちとちょっとした写真のレタッチくらいしかしないので、それならスペックが低くてもそこそこサイズがあってキーボードの良い XR でも十分なんですよね。 とはいえ未だにうるさいボールベアリング HDD なので少し静かな流体 HDD に換装してやりたかったり、できれば 800MHz 程度の MMC-2 を入手してもう少しスペックを上げてやりたかったりもしているのですが、とりあえずこれでいいか・・・。 というわけで、今さらながらに XR をいろいろいじってみているわけなのですが、この XR というマシンはやはりなかなか完成度が高いマシンでしたね。当時のノートとしては異例なほどにこだわった「ステンレスメカキー」、キーボードのチルトと冷却機構を兼ねた「インタークーラーフラップ」、今のツルツル液晶の先駆けにもなった、見た目にも美しい「フラッシュサーフェイスデザイン」・・・初代 505 のイメージをベースに 505 EXTREME が生まれたように、当時のコンセプトを継承したまま現代の技術で復刻してほしいモデルの一つだといえます。 別に懐古主義に浸るつもりはありませんが、やっぱり今の VAIO よりもこの頃の VAIO を触っていた方が、楽しいと思える気がします。もちろん技術的、機能的には今の製品の方が優れているのは当たり前なのですが、そういうことではなくて、良い意味での「こだわり」が結晶化されているのが、当時の VAIO だったと思うからです。かつての VAIO は、一見無駄かもしれないと思われることに妙にこだわって、そのうちの多くは実際に無駄だったりもしたわけなんですが(笑)そのこだわりが「楽しさ」を生んでいたと思うんですよ。だって C1 シリーズなんて「無駄」と「こだわり」の集大成みたいなモデルだったじゃないですか?それが今や、ビジネスとして成立する 2 スピンドルの A4 ノートばかり。今の VAIO にももちろんこだわりは込められているのですが、当時の技術者の一途なこだわりというのとは違って、こだわりに無理に意味を持たせようとしていたり、どちらかというと「こだわること」自体が目的化してしまっている面もあると思います。 まあ私は PC ユーザー全体から見れば少数派のさらに少数派かもしれないと思うので、自分の意見だけが正しいとは思っていませんが、少なくとも今の PC 業界や伸び悩む VAIO ブランドが抱えている停滞感や閉塞感みたいなものは、PC を作っている人たち自身がそうやって自分たちが「楽しむ」ことを半ば忘れてしまったから起きているところも少なくないのではないでしょうか。モノづくりの末端に携わっている人間としては、作り手が楽しめているモノというのは、やっぱりユーザーも楽しむことができると思いますから。 来月には発表されるであろう新しい VAIO がどのような製品になっているのかは分かりませんが、昨シーズンのモデルよりもさらに面白い、楽しめるものになっていたら良いですね。私はそれまでの間、この XR1E/BP と、もうひとつ新しくなったマシンで楽しませてもらうとします。 |
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前回の Column で、 > 私もそろそろプラズマの導入を前向きに検討し始めたいなと考えているので と書きましたが、なんか狙い澄ましたかのようなタイミングでプラズマ/液晶 WEGA の新製品発表。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200408/08-0819/ http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200408/08-0819B/ http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200408/08-0819C/ 製品情報 http://www.sony.co.jp/WEGA/ 大画面 WEGA の新シリーズ「HVX」シリーズと、その上位シリーズとなる「QUALIA 005」です。 今回のモデルは今までの WEGA シリーズとは一線を画しているのですが、それぞれのフィーチャーは以下のようになっています。
現代の WEGA の中核であり、ブラウン管以外の表示デバイスを内製していないソニーにとってテレビの生命線とも言えるのが「ベガエンジン」。2002 年の登場以来、その技術は「長年テレビを作り続けてきたメーカーのノウハウ」として認められ、同様のアプローチを他社に取らせたきっかけにもなりました。ちょっとあまりにもな名前すぎる「タウターボ」なんかも、今にして思えば懐かしいですね(笑)。このような画作りのノウハウは、日本メーカーならではの技術力を以て生産力に勝る韓国など海外メーカーの製品に対抗し得る高い付加価値として大切にされてきました。先日のソニーとサムスンの液晶合弁会社設立の件は、日本の画作りの技術がライバル韓国に流出するとして、政治的な圧力がかかったとすら噂されているくらいです。 話が若干横道に逸れましたが、この「ベガエンジン」を HD(ハイビジョン)放送に対応させたのが「ベガエンジン HD」。「ベガエンジン」のような高画質化処理が、HD 映像に対してもかけられるというものです。それだけでなく、SD 放送の映像をも HD 放送に迫る高密度映像に変換することも可能だとか。高精細な HD 対応テレビとはいえ、まだまだ SD 品質のソースを扱うことの方が多いでしょうから、これはかなりメリットがありそうです。 ソニーのオーディオアンプではほぼ標準となったデジタルパワーアンプ「S-Master」がテレビの音声部にも採用されました。オーディオ機器以外での採用は VAIO type A が初めてでしたが、それ以外ではこの WEGA が初めてになるのではないでしょうか。テレビのスピーカというものはスペース的にはなかなか馬鹿にできないものがあり、映像だけでなく音も良くしようとするとそれなりに大きさや厚さにインパクトを与えてしまうということが少なくありませんでしたが、このデジタルアンプであれば省スペース化にも貢献しているのでしょう。どちらかというとデジタルアンプならではのクリアな音質を売りにしているようですが、デジタル放送の音声信号はどのように処理されているんでしょうかね?デジタル音声をデジタルのまま処理してスピーカの直前までフルデジタルで扱うから音質がクリアだ、ということはどこにも謳っていないので、やはり一度アナログに落としてからアンプに入れているのかもしれません。 今回の WEGA には PS2 や PSX と同じ「Emotion Engine」および「Graphics Synthesizer」が搭載されています。これによりリッチかつ高速な GUI が実現されている・・・といいますが、GUI はそのまんま PSX(笑)。PSX ユーザーには分かりやすくていいのですが、ちょっとひねりがなさすぎるような・・・というか、PSX ユーザーとプラズマユーザーは層が違いすぎる(汗)。 とまあ見た目はともかくとしても、地上/BS のそれぞれアナログ/デジタル放送、110°CS、ゲーム、そして様々なメディアレコーダ/プレイヤーからソースを選択しなくてはならない現代では、従来のようなテレビのユーザーインタフェースよりも新しくて直感的、かつ一覧性の高いインタフェースが必要とされていることは事実。それに対するソニーの回答の一つが「XMB」であった、ということなのでしょう。付属のリモコンもこの XMB に対応して新調され、折りたたんだときにはスティックコントローラ、開くと通常のリモコンといった新しい形のリモコンが付属するようになっています。確かに、スゴ録や CoCoon のような十字キーよりも、PSX の方向レバーを「縦、横、縦、横」の方が圧倒的に直感的ですからね。それに、折りたたんだときのシンプルな状態は、高齢者の方にもメリットが高そうです。 USB ポートやメモステスロットは正直あまり興味がないのですが(笑)、WEGA HVX シリーズは新しくデジタル映像接続端子「HDMI」端子を備え、画質にこだわるハイエンドユーザーの要求をも満たしているあたりはちょっといいな、と。これからは HDMI 端子を備えた DVD プレイヤー/レコーダも増えていくでしょうし。 デザインは従来の「フローティングデザイン」を一新し、額縁が狭いスッキリとしたものになりました。若干シンプルすぎるような気もしますが、2 年続いてきて少し飽きてしまった「フローティングデザイン」とはまた違った良さを感じます。少しだけ浮遊感を感じるようなデザインになっているあたりが、こだわりかな。また、型番からも分かるとおり「HV」シリーズの後継であることから、チューナは全て内蔵型になっています。やはりチューナ内蔵型の方が市場の支持が高かったということと、そろそろチューナボックスを内蔵しても十分に薄型にできるだけ技術が進歩したということなのでしょうか。 それにしても、ベガエンジン HD に加えて S-Master、XMB。今のソニーの体質を支える内製の半導体部品がこの WEGA に集結した形になります。パネルを外注している以上、他の部分で競合メーカーとの差別化を行い、そこでパネル分の利益を生み出さなくてはならない。そのために詰め込める要素は全て詰め込んだのが、今回の新 WEGA なのではないでしょうか。これは、PC やパーソナルオーディオ、プロジェクタ等に奪われたテレビの主権を取り戻し、再びテレビをリビングの中心に復権させるためのドラスティックな改革であると同時に、「トリニトロン」時代の勢いを再び WEGA ブランドに呼び戻すためのドラスティックな改革でもあると言えます。いや、決して PSX のために作りすぎた EE+GS チップを消化しようとしているわけではないはずです(ぉ ともあれ、これらの大画面シリーズに加えて先日発表になったワイヤレス液晶 WEGA まで含め、現在の WEGA ブランドには「今のソニーの全てがある」と言ってしまっても過言ではないくらいに様々な要素が集結してきています。それだけ、テレビが今のソニーにとって重要な製品になっている、ということなのでしょう。 今回は、このシリーズに加えて世界初となる広色域 LED バックライト搭載の液晶テレビ「QUALIA 005」がハイエンドモデルとして登場しています。QUALIA でありながら、位置付けとしては WEGA HVX シリーズの上位モデル。HVX シリーズの特徴を全て備えながら、LED バックライト「トリルミナス」を搭載して「感動の記憶色を再現」することを可能にしています。これの何がすごいのかはちょっと実際の映像を観てみないことには分かりませんが、「QUALIA」シリーズでありながらソニーブランドの通常ラインナップの製品と価格的には大差ない(希望小売価格ベースでは同じ 40V 型では WEGA KDL-L40HVX が \766,500、QUALIA KDX-46Q005 が \840,000)というところ、QUALIA 005 が戦略的な位置付けにあると解釈すべきか、これらの大型液晶テレビが単純に単価が高いだけと見るべきか分かりませんが(笑)少なくとも 40 インチクラスの液晶を買おうと考えている人にとっては最も身近な QUALIA 製品となるのかもしれません。 しかもこの「QUALIA 005」、通常の QUALIA 製品とは違って二大都市の QUALIA Store だけでなく一部の一般量販店でも取り扱う予定といいます。これだけ付加価値を高めた新 WEGA シリーズのスペックだけではなく QUALIA ブランドまで借り出さなくてはならないほど WEGA ブランドの地位が危うくなっているのか、それとも QUALIA の位置付けが今までとは違ってきたのかは分かりませんが、QUALIA Store(とイヤホンのみ Sony Style)以外で買える初めての QUALIA。いずれにせよ、QUALIA 自体、プロジェクタを一般のインストーラを代理店として導入するようになってきたり、お台場のイベント「Memory Stick Planet」でデジカメが展示されたり、と、今までの QUALIA とは若干見せ方が変わってきたのは事実のようです。春からマーケティングの人事も動いて、少しずつ QUALIA ブランドの体制も変わってきたのではないでしょうか?今後どういう形になるにせよ、少し QUALIA も気になるところではありますね。 AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040819/sony1.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040819/sony2.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040819/sony3.htm ITmedia の記事 http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0408/19/news043.html ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2004/08/19/651150-000.html MYCOM PC WEB の記事 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/08/20/005.html |
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あああ。更新する気はあるのに余裕がない。皆様夏休みいかがお過ごしになられたでしょうか・・・私は少しだけ時間を作って帰省しましたが、無理に帰省したので逆に疲れて帰ってきました。今度、少しまとまった休みが取れそうなのは来年の春かな・・・。 お盆休みも明けて、ぼちぼち新製品が登場し始めていますね。例年ならば秋冬に向けて AV 機器のニューモデル、特に大画面のプラズマや液晶 WEGA、Cineza などの新製品が発表される頃かと思いますが、まずはワイヤレスなものから登場してきました。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200408/08-0816/ AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040816/sony1.htm 20V 型ワイヤレス液晶 WEGA の新製品。本体をレシーバから話して比較的自由に移動可能だった従来モデル「KLV-17WS1」「KLV-15WS1」の上位モデルとなります。今回 20 インチになって大画面化が進んだのはいいですが、アスペクト比 4:3 になり(KLV-17WS1 は 16:9 だった)、さらには解像度が 640x480 に下がってしまった(旧モデルはいずれも XGA/ワイド XGA クラスだった)のはちょっとちぐはぐな気がします。まあ、デジタル放送に対応していないのでワイド画面や高解像度パネルは特に必要ない、ということなのかもしれませんが・・・。 ただ今回面白いのはワイヤレス LAN が IEEE802.11a/g 両対応になり、電波状態の良い方のバンドを利用して受信することができることでしょうか。.11g のみでは電子レンジをはじめとする様々な妨害電波に遮られるおそれが少なくないですし、.11a のみではサービス範囲にやや不安がありますから、より安定したワイドバンドな通信が求められるこの手のデバイスで、無線のバンドを自動選択してくれるというのは実際にはなかなか効果がありそうな気がします。あとは、受信中にバンド切り替えが発生した際にどれだけシームレスに切り替えを行ってくれるか、でしょうか。 このほか、ロケーションフリーテレビ「LF-X1」と同様に離れたところにあるデジタルレコーダや CS チューナをリモコン操作できる「AV マウススルー」や、標準添付となったコードレスヘッドホンあたりはワイヤレス TV の新しい使い方を提案してくれそうですね。しかしやはり問題は、テレビ側の仕様がかなり微妙なところにスペックダウンしてしまったところでしょうか・・・今デジタル放送非対応のテレビを買うというのもどうかと思いますし、このあたりはデジタル放送対応製品が出たあたり(と一口に言っても帯域の問題や著作権保護の問題など、簡単には解決できないのでしょうが)に考えるべきでしょうね。 テレビという機械は、かつて「一家に一台」だった時代から「一人に一台」の時代を経て、プラズマや大画面液晶の登場で再びリビングのものとなりました。これを再度パーソナルなものとして広げていくとすれば、このような切り口になるのではないでしょうか。とはいえ、現在は 3 インチ前後のポータブルビデオプレイヤーから 60 インチを超える大画面まで、映像を表示する装置は多様化しています。今までの感覚で作られている番組では、大抵は 25〜30 インチ前後のサイズをターゲットにしているため 50 インチを超える大画面ではアップの映像が多すぎて見苦しい(見疲れる)といいます。逆に、大画面を意識したロング(引き)の映像ばかりでは、小画面では細かい情報が失われて見づらい。後藤弘茂氏のコラムではありませんが、映像はそれが表示されるデバイスに合ったタイトルの作り方、選び方があると思います。表示装置が多様化してきている現在、テレビは単に「どの製品を選ぶか」だけではなく、どの製品ではどんなタイトルを観るのが良いか、あるいは見せるのが良いか、番組の作り手も受け手も考えていくべき時期が来ているのではないでしょうか。 ワイヤレスつながりでもう一点。ソニーのホームシアターシステムの新製品が 3 点。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200408/08-0817/ AV Watch の記事 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040818/sony.htm 昨年、リアスピーカに音声信号をワイヤレスで送信する「DAV-DS1000」というホームシアターシステムが発売されましたが、その続編となるシリーズです。ハイエンドの「DAV-LF1」は従来モデル(希望小売価格 \525,000)よりも大幅に安い実売約 \300,000 となりました。そして普及価格帯モデルとなる「DAV-SR4W」「DAV-SR1W」にも同じワイヤレス伝送システムを採用。これらの製品により、ソニーはホームシアターシステムのワイヤレス化の牽引役となって市場を引っ張っていくことになりそうです。 サラウンドスピーカへの音声信号のワイヤレス伝送はソニーが初めてではなく、ずいぶん以前にも同様のワイヤレス伝送ユニットを製品化していたメーカーがありましたが(どこだったかは失念してしまいました)、当時は干渉がひどくてあまり実用にならないという話でした。今回のシステムでは「デジタルワイヤレス光伝送(S-DIAT)」という方式を採用し、他機器との干渉を抑えたと言います。これはおそらく同社のワイヤレスヘッドホン「MDR-DS8000」と同様のデジタル赤外線伝送ということでしょうか?確かにあのヘッドホンはコードレス方式とは思えないクリアな音質を実現していたので、だとすると期待が持てそうです。リリースによると「クオリティの高い信号をスピーカーユニットの直前までデジタル伝送することが可能」とのことですから、リアスピーカはデジタルアンプ「S-master」を搭載したアクティブスピーカなのかもしれません。また「スピーカーケーブルを使用した時と同等の音質を再現することが可能」とありますが、スピーカケーブルといっても何を使うかによっても全然違う音になるしなあ・・・(^^; ホームシアターシステムというと最近ではパイオニアの「MCACC」やヤマハの「YPAO」に代表されるような音場自動補正機能(専用のマイクでテストトーンを測定し、各チャンネルのスピーカの周波数特性やディレイを自動調整する機能)に注目が集まっていますが、ソニーはこの流れには当面は追随しない意向なのでしょうか。まあ、ホームシアターもある程度市民権を得てきた現在、さらなる普及のためには「より簡単であること」が肝要になりつつありますから、そうなるとポイントになるのは「設置が簡単であること」「設定が簡単であること」の両方となるでしょう。音場自動補正機能が後者だとすると、今回のソニーの新製品が提供してくれるのは前者の「設置の簡単さ」であると言えます。音質を考えるとハイエンド方向ではあまり流行りそうもないワイヤレス伝送ですが、一定の音質を確保できてコストが下げられれば、スピーカのワイヤレス化はホームシアターユーザーの裾野を広げる重要な役割を担うようになるのではないでしょうか(まあ、スピーカケーブルがなくなる分電源ケーブルが必要になるのですが、それでも部屋の中を長いケーブルを這わせなくても良くなるだけマシといったところでしょうか)。DAV-SR1W・SR4W のようなホームシアターシステムの入門機といえるクラスの製品で広くワイヤレススピーカが実現されることは、非常に歓迎すべき出来事です。これで音場自動補正機能が加われば、言うことはないんですが・・・他社製品に比べて(単品のミドルレンジ以上のクラスを除く)ソニーのホームシアターシステムの「音」について議論されることが滅多にないのも残念なところ。流行りの音場自動補正とはあえて逆を行き、ワイヤレスによるホームシアターの新しいスタイルを提案するというのは確かにソニーらしいといえばらしいのですが、ハイエンドでは高い評価を得ているソニーのシアターシステムだけに、もう一つ寂しいところではあります。 この次あたりはプラズマ/液晶 WEGA の新製品が出てきそうな順番ではあるのですが、アテネ真っ盛りの今に出すという微妙さもないことでしょう(^^;私もそろそろプラズマの導入を前向きに検討し始めたいなと考えているので、新製品は楽しみではあるのですが、今年の新製品は果たして、どんなものになるのやら・・・。 |
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すっっっかり忘れてました。PSX のアップデートを。 http://www.psx.sony.co.jp/support/upgrade3_01.html ネットワークアップデートの開始から既に一週間近くが経過していたんですね。とはいえ、ウチの PSX くんは『新選組!』の録画専用機として毎週日曜に録画するだけ(そして案の定ほとんど消化できてない)の機材に成り下がっていて・・・あんまり活用してやれていないというのが実情なんです。一週間以上電源を入れずに過ごしてしまうことも少なくなくて(>_<)やっぱり私はテレビ周りの機材にはあまり縁がないのでしょうか。 というわけで 3 度目のアップグレード。今回も、けっこう時間がかかります。私はアップグレード作業を開始してからしばらく他のことをやっていたのであまり気になりませんでしたが、20〜30 分くらいかかったでしょうか? アップグレード後のバージョンは「1.31」になりました。現行モデル「DESR-7100」とソフトウェア的には同等となったことになります。 新しいファームウェアでは、アイコンなどのデザインが変更されて見た目が少し華やかになりました。パッと見で分かる変更点は、逆に言えばそれくらい(^^;基本的な動作が変わるわけではないので、単にちょっと外見が変わったくらい・・・にしか見えないかもしれません。他には「PlayStation BB」に対応したくらいですかね。PSBB は少し流し見てみましたが、正直あまり惹かれるものもなく・・・(ぉ この他の、というか今回のアップグレードの最も大きな変更点は、やはり DVD 作成周りに尽きるでしょう。DVD のメニュー作成機能と録画モード(ビットレート)の変更機能が追加され、DVD-RW(VR モード)および DVD+RW への追記が可能になったこと(というか今まで不可能だったことの方がおかしい)、チャプター編集機能が追加されたことなどですね。 というわけで、ちょっと試してみました。 SP モードで 2 時間を超える番組を DVD-R に焼いたのですが、今までだとビットレートの変更ができなかったので 2 時間以上のものは分割編集して複数枚のディスクに分けて書き出すしかありませんでした。が、今回はダビング時に再エンコードをかけて低ビットレートで 1 枚のディスクに落とすことができます。 ダビング操作時、DVD ディスクの容量を超えるタイトルについては超過分が赤色(ディスクアイコン内)で表示され、ディスク容量を超過していることを警告してくれます。 この状態で実行しようとすると、録画モード変更を自動実行するか尋ねてきます。ここで「はい」を選択すると、 自動的に LP モードに変更してダビングを行う設定に変更してくれます。・・・って、変更できるビットレートはディスク容量に最適になるレートになるのではなくて、プリセットのモードの中から選べるにすぎないんですね(>_<)もう少しダイナミックにビットレートを設定可能かと思っていたのですが、そういう仕様にしてくれないところが PSX の入門機たる所以なのかもしれません。 それにしても、PSX では HDD 側のディスク容量は録画容量、残り容量ともに時間として表示されるにも関わらず、DVD だけはバイト表示なのはどうしてなのでしょうか(^^;なんか一貫性がないのがちょっと気持ち悪くて・・・。 ダビング設定を進めていくと、DVD のメニュー画面編集機能にたどり着きます。ここで DVD のいわゆるメニュー画面を編集するのですが、これは今回新しく追加された機能。逆に言えば今までの PSX がメニューなしの DVD しか作れなかったことの方がおかしかったのかもしれませんが・・・。ともあれ、これでようやく HDD+DVD ハイブリッドレコーダとしては必要最小限のものを揃えたと言えるのかもしれません。 DVD メニューは 50 種類用意されたテンプレートから作ることができます。1 サムネイル、2 サムネイル、4 サムネイル等いろいろなパターンが用意されているので TPO に応じていろいろ選択できるのはありがたいのですが、微妙なデザインのモノもけっこうあるので、もう少しバリエーションを増やしてほしいところ。ネットワーク経由で新しいテンプレートをダウンロードできるようにするとか、ユーザーが接続したデジカメの写真をメニューの壁紙として設定可能にするという工夫がほしいところです。 ここまでやってようやくダビングが可能になるんですが、SP→LP への再エンコード時間かかりすぎ・・・等速以下のスピードでしか変換できないみたいですね(>_<)これでは気軽に DVD に書き出すというわけにもいかないのかも。画質面でも、SP モードですら 25 インチの WEGA でも時々アラが感じられてしまうくらいなので、LP となると・・・。 その他、音楽再生機能などの「おまけ機能」の改良や(デザイン以外での)画面の表示内容、ウェイト時間の長さ(起動直後の硬直時間など)は手つかずのままでした。イマドキのハイブリッドレコーダとしては、まだもう一声欲しいところですね。個人的にはスゴ録の冬モデルが出たら買い換えてしまいたいくらいなのですが、デジタル放送に本格対応するまでは、とりあえずガマンした方がいいような気もします。 |
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お盆を前にソニーから久々の新製品情報。Cyber-shot の新製品「DSC-P150」です。 ニュースリリース http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200408/08-0803/ 製品情報 http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-P150/ 2 週間ほど前に米国で先行発表されていたもので、DSC-P100 の上位機種となるコンパクトな有効 720 万画素(!)デジカメとなります。 ソニーの Cyber-shot としては DSC-F828 の有効 830 万画素に続く高画素機です(ただし従来通りの 3 色 CCD)。それ以外のスペックは DSC-P100 と全く同じで、CCD の変更により消費電力が若干上がっていること以外の違いはないようです。筐体デザインはほぼ同じものの、P100 では梨地加工だったフロントパネルがヘアライン加工のアルミニウムパネルに変更され、ググッと高級感のあるイメージになりました。カラーはシルバーとブラックで、米国モデルにはあった渋いブルーモデルはありません・・・っていうか、またしても私が買った後にブラックモデルを出すのですか_| ̄|○ 正直に言うとこのヘアラインパネルとかブラックカラーには強烈に惹かれはするのですが、ブルーの P100 もかわいくてだいぶ気に入っているからなぁ。 CCD が 720 万画素になったことのメリットというと、250dpi で A4 版でのプリントアウトが可能になったこと。・・・だけといえばだけなんですよね。使い方にもよるでしょうが、DSC-P シリーズがターゲットとするユーザーのうちどれくらい人数が頻繁に大判印刷を利用するかということを考えると、720 万画素というのは単なるマーケティング上の数字以上の意味をあまり見出せないところではあります。高画素化によってスマートズーム使用時の最大ズーム倍率は確かに約 4.5 倍(300 万画素相当)、14 倍(VGA モード)になりましたが、逆に言えばその程度。スペック上の画素数が上がって本体の質感が高まって、CCD のノイズ感が増して(←これは推測に過ぎませんが)P100+\10,000 はちょっと出さないでしょうね・・・デジカメはそろそろ松下が LUMIX シリーズで展開している「コンパクトカメラこそ手ブレ補正」のような画素数以外の撮影性能・機能で売っていくべきだと思うのですが、いかがでしょうか。そもそも「画素」という概念のない銀塩カメラの世界では、レンズや本体のサイズ、ホールド感、画質などといった比較のフィーチャーがたくさんあるにも関わらず、デジカメだけは相変わらず市場が画素数競争の次のステージに抜けていけていないというのはやはり問題ではないかと思います。まあ上記のようにメーカーによっては画素数以外のポイントに注力し始めているところもあるにはあるのですが、ソニーは相変わらず光学系無視で画素数ばかり・・・CCD メーカー(それもテクノロジーリーダーの一社)である以上そうなってしまうのは道理とはいえ、メモリースティックという記録メディア自体が苦境に立たされつつある昨今、CCD や半導体以外の部分に関しては「とりあえずツァイスのラベルが貼ってあればいいんでしょ」的なスタンスでは、現在のシェアはそう長くは続かないように思います。 光学系やオートモードでの撮影アルゴリズムの質に関しては、DSC-P5/P9 の頃のノイジーな画質や DSC-T1 のようなブレブレのシャッタースピードチューニングと比べて P100 ではだいぶマシなバランスにはなってきたものの、それでもやはり室内では蛍光灯が煌々と照っている状況下でもなければブレやすくなってしまいます。マニュアルモードでシャッタースピードを設定すれば解決できるとはいえ、あまりスマートではありませんし・・・いくらレンズをテッサー銘にしたからといって、F2.8-5.2 クラスのレンズで 1/1.8 インチの 500 万画素オーバー CCD をドライブするのは厳しいのではないでしょうか(ま、T1 がテッサーだった以上、ソニーのテッサーはあまり信じてはいけないのかもしれませんが)。これで光学系もソフトウェアも変更せずに単純に CCD だけ高密度にしても、高画素のメリットよりも弊害の方が大きくなってしまうような気がします。CCD 1 画素あたりの受光量で考えると、より T1 的な性格になってしまって良いことがないんじゃないかと。個人的には、このクラスの CCD を積むのであれば P シリーズではなくバリオ・ゾナーを使っている V シリーズ(W シリーズではなく)の後継を作ってほしかったですね。DSC-V シリーズの筐体と光学系に DSC-T シリーズ(W シリーズではなく)の高精細 2.5 型液晶を載せた「DSC-V2」とかだったら、かなり物欲をそそられていたに違いありませんが、スペック的に F828 との使い分けが難しくなってしまいそうなので(F828 遣いの私としては)微妙かな・・・。しかし光学系が全く同じでスタイルだけ変えたモデルが乱立している今の Cyber-shot 普及グレードの状態よりは、ラインナップがすっきりすると思うのですが・・・。 しかし分かり切ったことですが、(コンパクト機のグレードにおいては)やはり CCD という半導体の開発スピードが光学技術というアナログの開発スピードを追い越してしまいましたね。確かに携帯電話でも 200 万画素を通り越して一気に 300 万画素クラスのカメラを搭載するものが登場してしまった現在、数字上では 500 万画素でもそろそろ差別化がしづらくなってきたのは事実だと思います。とはいえ、使い勝手や画質というスペックシートに表れない部分が携帯電話にはどうあがいても太刀打ちできない部分だと思うので、そろそろ画素数競争ではなくそういった「本当の画質」「本当の使いやすさ」を追求した製品作りをしていってほしいのですが、いかがでしょうか。ってこれ、同じようなことを前にも書いたような・・・。 ■記事リンク PC Watch の記事 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0803/sony.htm ASCII24 の記事 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2004/08/03/650870-000.html ITmedia の記事 http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0408/03/news059.html |
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NW-HD1 ネタの続きです。ソニスタオリジナルの PORTER ケースが届きました。 実際には 7/下旬には届いていたものです。注文が殺到したため発送は 8 月になるかもしれないという折り込みが製品に同封されていたのですが、発注が早かったのか Star 数の多い順に発送したのか思った以上に早く届いてびっくりしました。 ケース自体はフリップ型のもので、あまり機能面での意味がないフリップ部が厚みの面では少しデメリットになりますが、デザインは悪くないですし、ソフトなコットン系の生地なのでとても手触りが良いんです。本体付属のソフトケースよりは全然使い勝手も良いので、まあ気に入りました。 しかし付属のケースもそうですがこれも本体のストラップホールの位置を無視してるんですね・・・ストラップをつけられないのがちょっと不満かな。 で、話題のリモコンも買い換えてみました。 本体付属のリモコンは、現行の CD/MD ウォークマンとほぼ共通のもので、1行表示液晶タイプのスティックリモコンです。使い慣れたリモコンではあるのですが、大量の音楽データを持ち歩くことを考えるといささか使い勝手が悪いんですよね。一覧性がないというか、現在位置が把握しづらいというか、基本的にトラック No. と曲名(あるいは再生時間)しか表示してくれないので「自分が今、どのアルバムのどの曲を聴いているのか」が非常に分かりづらい。全曲シャッフルなんかを使っていると、曲名だけではどのアルバムのどの曲というのがある程度聴かなければ把握できないというのは、ちょっと辛いモノがあります。 というわけで買ってきたのがこれ。 ソニーの Hi-MD ウォークマン用リモコン「RM-MC40ELK」です。 http://www.ecat.sony.co.jp/audio/walkmanacc/acc/index.cfm?PD=17150&KM=RM-MC40ELK 本来は Hi-MD ウォークマン用ということで HDD ウォークマンは動作保証外なものの、使えるらしいという話を聞いて購入。ビックカメラ池袋本店にて \6,720 でした。ウォークマンのリモコンとしては高いですが、まあ初物ですしある程度はしょうがないのかな。ちなみにどのお店も在庫僅少という噂でしたが、ビックカメラでは購入できたという話がけっこう多いみたいですね。 ウォークマンのリモコンのスタンダードとなったスティック型を捨て、Hi-MD や HDD ウォークマンの操作に必要となる表示情報量を確保するために大きく形を変えてきました。再生系の操作にはジョグレバー、検索系操作にはジョグダイヤルを使うという凝ったリモコンで、液晶は 3 行表示可能なのでそれなりの情報量もあります。本体の液晶ディスプレイには情報量では劣りますが、ジョグダイヤルが使える分本体のディスプレイとボタンで操作するよりむしろ軽快に操作できるような気がします。ただ、やはりリモコンだけあって本体の液晶に比べるとレスポンスは若干悪く、再生中にアーティストやアルバムの一覧を表示させる際は少し待たされる感じもありますが、十分実用レベルでしょう。難点を挙げるとすれば操作ボタンが多いので片手での操作はちょっと厳しいかな、というのと、ウォークマンのリモコンにしてはデザインがあまり洗練されていないということでしょうか。ただ、HDD タイプのポータブルオーディオプレイヤーでここまでまともなリモコンが用意されたことって今までになかったので、このリモコンが HDD ウォークマンで利用可能というだけでも特筆に値すると思います。高いですが、それだけの価値はあるリモコンだと思います。というか何故これが標準ではないのでしょうか?少なくとも、NW-HD1 でも利用可能な周辺機器として正式にサポートすべきだと思うのですが・・・。 |
My Diary Version 1.21 [ 管理者:Brown Sugar 著作:じゃわ ] |