VAIO Column
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(2002/09)


[ FUJITSU MPG3409AT-E ] 2002/09/30(Mon)
VCL(VAIO カスタマーリンク)から重要なお知らせ。
バイオデスクトップでのハードディスクに関する重要なお知らせ
http://vcl.vaio.sony.co.jp/iforu/hotnews/2002/09/002/
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0930/sony.htm
今年 7 月に発覚した富士通製 HDD の致命的な不具合に対する、ソニーの VAIO における対応が示されたことになります。早いメーカーでは 8 月上旬にリコール等の対策を発表していましたが、ソニーは今回ちょっと遅かったですね。何やってんの>VCL
具体的な不具合の内容としては、富士通製 3.5 インチ HDD「MPG3409AT-E」を採用している機種(少なくとも VAIO に限ってはこの型番の HDD のようです)において、高温多湿の環境下で長時間使用した場合、電源投入時に HDD が起動不良を起こしたり、稼動中の HDD が認識されないなどの現象が起こる、というものです。が、Web 上のソースによっては、MPG3409AT-E が採用している Cirrus Logic 製 HDD コントローラチップの一部ロットの不具合によって、使用環境に限らず 6〜18 ヶ月程度の使用で HDD が認識不良を起こす、という情報もあったりするので、「私の部屋は高温多湿じゃないから大丈夫」という問題でもなさそうです。
VAIO で対象となる機種は、2000/9〜2001/8 の期間に発売された PCV-MX3xx シリーズ、PCV-J20xx シリーズの一部ロット、ということになっていますが、該当機種ユーザーの方は VCL で示された手順に従って HDD の型番を確認後、該当機種だった場合速やかに修理に出しましょう(っていうか、内蔵 HDD の型番くらいロットで管理しようよ>ソニー)。HDD が動かなくなって重要なデータを失ってしまってからでは泣くに泣けませんからね。
VAIO に限らず、2000 年夏以降に発売されたデスクトップ PC や 3.5 インチ HDD 搭載製品をお持ちの方は、一応以下のリンクからご確認ください。
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/link/hdd.htm
富士通は既に昨年夏、2.5 インチおよびサーバ向け HDD への開発資源集中を理由に 3.5 インチ HDD 製品の新規開発を終了、事実上の本市場からの撤退を発表していますが、最後にとんだ置き土産を残していきましたね・・・まさか、3.5 インチ開発チームの最後のアピールというわけではないでしょうが(^^;しかし、大幅なリストラクチャリングによって赤字を何とかすくい上げようという同社のデバイス部門ですが、OEM 先の HDD 不具合品の無償交換も全て富士通が補償することになったため(当然か)、これによって富士通は 100 億円超の負担を強いられることになり、同社決算にもかなり響いてくるものと思われます。
こんな状況にありながらも、HDD メーカー各社はドライブの保証期間を短縮する方向で動いているらしく、
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/30/ne00_hdd.html
(実質の影響はさほどないとは思われるものの)ただでさえ最近はハードウェア製造コスト削減の煽りを受けて品質が下がっていると思われる HDD なのに、なんかどんどん HDD の信頼性とか保証といったものが削られていくようで悲しい限りです。このごろは、仕事でお客様に納入したマシンのディスク障害が以前に比べてずいぶん頻発するようになった気もしていますし、いろいろと不安ですね。
実は昨夜、C1VJ の電源を入れたところ「キュイーン、カコッ、カコッ、キュイーン、カコッ、カコッ、キュイーン、カコッ、カコッ、・・・ヒューン↓」みたいな感じで HDD(IBM IC25N030ATDA04)がブートアップに失敗し、その後しばらくディスクが回らなくなったんです。一晩寝かせると動くようになった(笑)のですが、それでも HDD の動作音が前より怪しいような・・・?まだ 1 年使っていないディスクなんですが、バルクなのでもう保証もないし、これは安くなってきた 5,400rpm ドライブ(IC25N040ATCS05)を買えという神の声でしょうか?(^^;
やっぱり最近 HDD に関してはイマイチ信用ならないものというイメージがついてきていますね。欲しいと思いつつ HDD オーディオプレイヤーに逝けないのも、その不安が原因だったりします。

ソニーからチャンネルサーバーの新製品が出ています。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200209/02-0930/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020930/sony.htm
「チャンネルサーバー」CSV-S55 の後継となる新チャンネルサーバー「CSV-S57」。基本的にハードウェア仕様は CSV-S55 を継承し、ソフトウェア面をブラッシュアップしたものです。SDWE2002 でも参考出品されていましたね。本体カラーがシルバーからホワイト系に変更され、ちょっと「CSV-E77」ちっくになりましたが、かといって「CoCoon」シリーズに属するのではなく、省機能の単なる「チャンネルサーバー」という位置付けになるようです。
個人的には最近大画面への欲求が高まってきていることもあり、VHS の画質にかなり不満を感じてきているので、ここらでハードディスクレコーダか DVD ビデオレコーダが欲しい気がしているんですが、80GB HDD 内蔵で実売 \80,000 はまだ高いですね。チャサバのウリである「カモン!マイキャスター」に対応せず、ネットワークにも繋がらない単機能の HDD レコーダ(つまり、ただのクリポン)でいいから、この半額くらいで HDD レコーダ出してくださいよ>ソニーさん。「Rec-On」や「ロクラク」のように PC ベースでない、家電系の HDD レコーダってまだまだ高くて「お金持ちとマニアのオモチャ」というイメージがありますが、HDD レコーダをちゃんと普及させたかったら各社「ちょっと高級な VHS」程度の価格で売らないと厳しいのではないでしょうか。低機能でも良いから \49,800 くらいなら逝ってしまうんだけどな。

CSV-S57 もそうですが、今週の CEATEC と再来週の WPC EXPO を前に、SDWE2002 で参考出品された製品群の発表がまた相次いできそうな雰囲気です。未公開のメモリースティックウォークマン(型番は「NW-MS70D」になるといわれている)も間もなくベールを脱ぎそうですし、ドイツで開催中の Photokina では「Cyber-shot U20」が出品されたらしいですし。そんな感じで、あと 2 週間くらいはいろいろと動きがありそうですね。


[ STR-DB1070 ] 2002/09/29(Sun)
BACK TO THE FUTURE TRILOGY BOX SET」買い。やっぱり男のコとしてはこれと STAR WARS は押さえておかないとね。BACK TO THE FUTURE は昔ワクワクしながら観てたのを覚えてます。って、記憶にあるのは中学くらいの頃だから、劇場じゃなくて TV で観てたんですが。でもビデオも買うくらいに好きでしたからね。
最近けっこうすごい勢いで DVD を買っている気がするんですが、最近かなり忙しいので観る暇がなく、未見 DVD ばかり溜まっていっています(^^;落ち着いたらまとめて観ないとなぁ。

昨日、発注していた AV アンプが届きました。

STR-DB1070

ソニー「STR-DB1070」 \60,000(税抜、ソニーショップ☆C−TEC
SDWE2002 のときにソニーの開発者の方に「DB1070 の後継は出さない」という話を聞き、後継機種が出ないなら DB1070 かなぁ(ヤマハの同級機種とも悩むけど)、と思っていたのですが、出荷終了間際(どうもソニーの方でももう在庫が一桁くらいしかないらしいです)ということでかなり底値っぽくなってきた DB1070 に決定。音はヤマハの方が良さそうなイメージがありますが、サイトネタ的にソニーじゃないと、というのもあり(笑)。
本当は新品(C−TEC価格 \70,900)にしようと思っていたんですが、展示品処分の一台をC−TECさんにかなり勧められてしまい、値段も下げてくれるというので処分品で決定。展示品といって以前実店舗で一度見たようすではもあまり使われていないようだったし、価格にも惹かれて処分品を購入。実物を見るまでちょっと怖かったんですが、程度も良いものだったので良かったです。ビックやヨドバシでは新品が未だに \89,800 で販売されているものなので、けっこういい買い物ができたのかな。

さっそくスピーカケーブル等を購入してきてセットアップしたんですが、5 本のスピーカが繋がるといよいよケーブルが大変なことになってきました(^^;オーディオラックの後ろが怖くて見れません(笑)。今度デッキを購入したときに一度整理し直そう。
しばらく DOLBY PRO LOGIC とか dts 対応のマルチチャンネル DVD で効果のほどを確認してみたんですが、すごい!ちゃんとサラウンドしてる!(←当たり前)。今まで映画館とか個人宅のホームシアターでマルチチャンネルサラウンドは体験したことはあったんですが、これが自宅でもできていることにちょっと感動。「MATRIX」とか音がグルグル回って楽しいです。でも、ウーファーを入れていないのでちょっと迫力に欠けますが、とりあえずサラウンドだけで満足みたいな(笑)。
そろそろウーファーとかトールボーイスピーカとかが欲しくなってきたんですが、その前に DVD 再生専用機を買わないと。PS2 は操作性という点ではちょっと不便です。あと、アンプにコンポジット−S ビデオ−コンポーネントの映像変換機能がないので、WEGA に D 端子で画を出すように接続するとプロジェクタ(S 端子とコンポジットビデオしか入力端子がない)に画が出ない、ということになっていろいろとめんどくさいです。繋ぎ方をいろいろ研究しないとなぁ。さっさと コンポーネント入力のできる Cineza を買え、という天の声でしょうか?(笑)

でもこれでようやく「ホームシアター」と呼んでもいい設備になってきたと思います(まだまだショボいですが)。いろいろと購入したい機器もありますが、資金も無尽蔵にあるわけではないし、AV アンプの機能がたくさんありすぎてまだ全然分かっていないので、スピーカのセッティングとアンプだけでしばらく遊んでみようかな、と思っています。


[ ホームシアターへの道 ] 2002/09/26(Thr)
ソニーがホームシアター用プロジェクタ「Cineza」の新製品「VPL-HS2」を発表しました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200209/02-0926/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020926/sony.htm
現行の Cineza「VPL-HS1」の直系の後継となる製品です。Cineza シリーズでは 8/7 にも「VPL-HS10」という製品が発表(10/21 発売)されていますが、これはどちらかというと VPL-HS1 の上位モデルという位置付けなので、正式な HS1 の後継機種は HS2 ということになっています。
「Cineza」といえば台形補正による独特の斜方投射機能「サイドショット」が受けてホームシアター用プロジェクタの中でもよく売れているらしいのですが、今回の HS2(および HS10)では横方向に加えて縦方向の台形補正が可能になり、かつ縦横同時に台形補正することによって多少無理な設置をしてもかなりきれいな形の投影ができそうです。
また、旧機種では 4:3 だった液晶パネルが今回は 16:9 のワイドパネルに変更。SVGA(800x600)からワイド VGA(858x484)になり、縦方向の解像度が多少下がってますが、ワイドスクリーン向けの映画ソースなんかでは 4:3 だとどうせ縦方向にかなり無駄な領域ができてしまっていたので、むしろ横方向に広がった解像度を歓迎すべきでしょうか。
あとは、HS1 のときには非公開だった光出力性能やファンノイズといった性能がちゃんと数値として公開(光出力性能:850ANSI ルーメン、ファンノイズ:約 30db)されており、「サイドショット」以外のプロジェクタそのものの性能について触れられることの少なかった HS1 と違い、かなり「ホームシアター用プロジェクタとして」力を入れて開発してきたんだな、という印象を受けます。最近はホームシアターブームのお陰で 20 万円以下の液晶プロジェクタも競争が激しいですからね。

自宅に借り物の「CPJ-A300」を導入し、ちょっとホームシアターらしくなってきた(?)私のホームシアター計画ですが、HS2 の発表によって実際自分でプロジェクタを購入する際の選択肢が広がったことになります。最初は HS10 を買おうかな?と思っていましたが、HS2 もなかなか悪くなさそう。でも、HS10(ワイド XGA)と HS2(ワイド VGA)では縦横各 1.6 倍(総画素数でいうと 2.5 倍以上)の解像度の差があって、値段的にもおそらく 1.6 倍くらいの価格差がありそうなので、迷います。デザインは HS10 の方が好みだし、入力系も HS10 の方が豊富・・・と考えると、プロジェクタなんて長く使うものだし、ちょっと奮発しようかな、とも思いますが、HS2 の価格だったらたぶん冬ボでサクッと買え(以下略)・・・とか(^^;ま、プロジェクタ購入はまだしばらく先になるでしょうから、それまでちょっと悩んでみようと思います。

とりあえず、AV アンプは発注してみました。


[ HD-BURN ] 2002/09/25(Wed)
三洋電機が CD-R 書き込み技術の新方式「HD-BURN」を発表しました。
HD-BURN
http://www.digital-sanyo.com/BURN-Proof/HD-BURN-j/
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0925/sanyo.htm
現在の CD-R メディアに 2 倍の容量となる 1.4GB のデータ(700MB メディア使用時)を書き込める技術だそうです。似たような技術ではソニー・PHILIPS による「DDCD」(Double Density CD-ROM/-R/-RW)という規格がありましたが、あれは互換性のないメディアと CD-RW の上位互換ドライブが必要になったので、今あるメディアにそのまま倍密度で書き込める HD-BURN は DDCD とは違った性格を持っているといえるでしょう。しかし、HD-BURN で作成された CD-R メディアは、HD-BURN 対応ドライブあるいは HD-BURN 対応ファームウェアにアップグレードした DVD-ROM ドライブでないと読み取れません。ま、物理フォーマットが違うから当然ですな。DDCD よりはハードルは低いとはいえ、ある程度普及を始めた・そしてこれから広がろうとしている記録型 DVD フォーマットが普及するまでに本格普及できるかはかなり厳しいところです。いくら CD-R メディアが捨て値同様の価格で売られているからといって、DVD-R メディアの価格下落も著しいですし、今時 1.4GB の容量は中途半端。HD-BURN 対応ドライブのサンプル価格 \50,000 といったら今や DVD-RW ドライブの方が安いくらいですし(ま、CD-RW ドライブベースなので製品化されれば安価になるとは思いますが)、ちょっと難しいんじゃないかな。めぼしい賛同メーカーもいないみたいだし・・・。

一方、DVD-RW ドライブでは普及の先鞭をつけたパイオニアからドライブの新製品が登場しています。
ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release345-j.html
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0924/pioneer.htm
型番は「DVR-A05-J」。DVD-R 4 倍書き込み、DVD-RW 2 倍書き込みに対応した現在最高速クラスの製品です。DVD-RW ドライブも徐々に高速化が始まりましたね。
これに合わせて、今まで未公表だった VAIO HS および PCVA-DRW3 の DVD-R/RW 書き込み性能が公表されました。どうやら、これらの製品に採用されているドライブは「DVR-A05-J」だったようですね(というか、これらのドライブの性能が今まで未公表だったことすらチェックしてなかった(笑))。フラッグシップであるはずの RZ シリーズが相変わらず旧ドライブベースなのが気になりますが、それだけ HS を売りたいということなのかもしれません。
DVD-R/RW の書き込み性能に関しては既にソニーの「DRU-500A」および「DRX-500UL」が DVD-R 4 倍速・DVD-RW 2 倍速を達成しているため(しかもその上 DVD+R/RW にも対応している)「DVR-A05-J」はこのドライブの性能に追いついたに過ぎないんですが、かたや単機能のシンプルなドライブ、もう一方は「ソニーの初物」でかつ +R/RW というやや未知数な機能がついたドライブなので、どちらを選択するか悩むところです。個人的にはそろそろ DVD-R が焼けるドライブが一つ欲しいなあ、と思っていたので、どれか買おうかな?と迷っているんですが、どちらにしようかなあ。のび太くんソニスタで PCVA-DRW3 を買うと言っていたので、私は DRX-500UL を買って比較してみるのもいいかな。どうせ、ちゃんとしたデスクトップ VAIO は持ってないし(笑)。


[ 天国への階段 ] 2002/09/24(Tue)
今月二回目の三連休が明けて、デジカメの新製品が大量に登場しています。
Canon EOS-1Ds
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2002-09/pr_eos1ds.html
Canon PowerShot G3, S45, IXY DIGITAL 320
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2002-09/pr_psg3.html
OLYMPUS CAMEDIA C5050ZOOM
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/C5050z/
OLYMPUS CAMEDIA X-1, X-2
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/X/X1/
MINOLTA DiMAGE Xi
http://www.minolta.com/japan/press02/dp/02-09-24_j.html
KYOCERA Finecam S5, S3L
http://www.kyocera.co.jp/news/2002/0905.html
これ以外にもこの数日の間に「COOLPIX3500」や「FinePix F402」をはじめ、各メーカーから一気に出てきました。明日 25 日からドイツのケルンで開催される「Photokina 2002」を目前に控えていることもあってか、ここ 1〜2 週間はデジカメ新製品百花繚乱、といった感じですね。
キヤノンの「EOS-1Ds」は完全にプロ用のデジタル一眼レフ。CMOS センサの画素数 1,110 万画素って何ですか。出力解像度が最大 4,064×2,704 ピクセルっていうのもすごい。っていうか、「店頭予想価格は100万円前後の見込み。」って・・・(汗)。こういうのを使う人って F707 もオモチャにしか見えないんでしょうか。
他には、OLYMPUSフジのスマメ対応機種が「xD-Picture Card」対応モデルに置き換わっていたり、定評の高い「PowerShot G2」の後継機種「G3」が出ていたり、手頃なコンパクト 200 万画素光学ズーム機が軒並み 300 万画素クラスに強化されていたり、ホントにたくさん出ています。全部見ていたらキリがないので省略しますが・・・。

デジカメネタつながりということで、掲示板情報ですが「Cyber-shot U」のニューモデルが登場しています。
ニュースリリース(英文)
http://news.sel.sony.com/pressrelease/2732
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0924/sony.htm
WPC ARENA の記事
http://arena.nikkeibp.co.jp/trend/pickup/20020924/102004/
dpreview.com の記事(英文)
http://www.dpreview.com/news/0209/02092301sonydscu10u20.asp
この夏に登場した EXILIM EX-S1/M1 と Cyber-shot DSC-U10 が発売されるなり激しい争奪戦状態になり、あっという間に「ミニマムデジカメ」or「タイニーデジカメ」というジャンルを市場に認知させて以来、現在でも相変わらずこれらの製品は売れに売れているようです。そんな中、EXILIM が 200 万画素版「EX-S2/M2」を発売し、これはおそらく Cyber-shot U も近いうちに追従してくるな、と思っていたところに、200 万画素版 Cyber-shot U を投入。今のところまだ欧米圏のみの情報のようですが、近々日本でも発表されるのではないでしょうか?
機能的には DSC-U10 そのままで、CCD のみ 200 万画素版に変更したもののようです。私が気になっていた AF 精度の向上や記録画像の画質(圧縮率)変更等は、少なくとも発表資料を見る限りは行われていなさそう。U10 でもけっこう圧縮率が高めの JPEG 画像でしか記録できず、それがせっかくの 130 万画素 CCD の解像度を相殺してしまっている気がしていたので、200 万画素になったところで JPEG 記録品質の選択ができるようになっていないとあまり意味はないかな?という気がします。これで低圧縮記録ができれば 200 万画素なら DSC-P2 に匹敵する画質になると思っているだけに、もったいないですね。現在 U10 を持っているユーザーならば、よほど高解像度を求めない限り U10 からの買い換えの必要はないような気がします。画素数が上がったところで、バッテリ駆動時間が短くなったり動作速度が遅くなったりするデメリットの方が多くなる可能性もありますし。F77 等の動作速度から考えると撮影画像の記録時間に関しては U10 より大幅に遅くなることはないと思いますが、U10 で大容量のメモステほど起動時のメモステ認識に時間がかかったことを考えると、CCD の画素数向上→大容量メモステ必須→起動が遅くなる、というパターンが考えられます。これが U20 に関しては一番の不安かな。ま、いずれにしても Cyber-shot U のクラスで高解像度とか通常必要ないほどの高画質を求める人もあまりいないでしょうから、U10 があれば U20 に移行する必要はないのではないでしょうか。
ただひとつ、かなりキケンな情報が。来年早々にはブラック、メタリックブルーというカラーリングの U20 が登場するとのこと!やばい。U10 ってパステルっぽいカラーリングばかりで、シック&ダークなカラーリングが好みな私としてはちょっと・・・と思っていたので(でも U10 のメタルソニックブルーはけっこう気に入っていますが)、ダークカラーの U20 が出たらやばいです。ダークカラーの Cyber-shot U の発売に関してはけっこうユーザーからの意見があってのことなんでしょうが、PCG-U3 がブルーブラックというシックなカラーリングを纏って出てきたことを考えると、「U」で揃えたい人のために敢えて同系統のカラーリングを用意したのはソニーの粋な計らいかもしれないですね(^^;
気になる価格はというと、米国で $270 程度で発売されるようです。DSC-U10 が $200 であることを考えると、日本では 3 万円台前半といったところでしょうか?EXILIM EX-S2 が実売 \39,800、というあたりから想像すると DSC-U20 が出るとして \34,800 くらいになりそうですね。思い切って \29,800 くらいでブラックだったらかなりクラクラきてしまうところですが・・・。EXILIM EX-S2 を見てもそう思うのですが、価格的に \35,000 のラインにかかってくると今度は光学ズームのついたコンパクト機が射程範囲に入ってくるので(実際、COOLPIX2000 のように実売 \30,000 前後の光学ズーム機もありますし)ヘタに 200 万画素化して高価くなるのはどうかな?と思います。価格的にも気軽につかえるミニマムカメラ・・・という路線を守ってほしいですね(確かに、このサイズは何者にも代えられないバリューではありますが、かといってあまり高いものだと気軽に使うのが畏れ多くなってしまいますし)。
時期を考えると、日本では今月中に発表、11 月〜12 月に発売してダークカラー版のみ来年 1 月発売、とかそういう感じだと思いますが、国内での正式発表を楽しみにしていましょう。


今日、待っていた TEPCO ひかりからの工事日連絡が来ました。工事日は 10/5、来週土曜日に決定。
結局なんだかんだで「宅内調査日から」まるまる一ヶ月かかってしまいましたが、最近光回線もシェアが広がっているようなのである程度待つのは仕方ないのかな。辛かった 32K 環境での生活も、あと 10 日あまりとなりました。早く来い、ファイバーよ・・・。


[ 一足お先に ] 2002/09/21(Sat)
お台場メディアージュ「sony style」に、発売前のニュー VAIO が触れる体験会の様子を見に行ってきました。
http://www.jp.sonystyle.com/Homenet/event_meet.html

Meet Sony Style! 一足お先に!!

さすがに週末のお台場ということで、けっこうな人出でした。展示されていた発売直前の機種は、RZ70、MXS5R、HS80BT、HS70C、GRX92G/P、GRS70/P の 6 機種(だったと思う)。個人的には先週の SDWE2002 で一通り見ていたんですが、細かいところを見れていなかったりしていたので、お台場まで足を運んでみました。

そこでちょっと感動したのが RZ シリーズの Giga Pocket の画質。SDWE2002 では RZ シリーズの画質くらいしか見れず、きれいなのは分かるけどどの程度レベルアップしたのか分からなかったのですが、Mediage で RX、RZ の画質を比較してみたところ、天と地ほどの差がハッキリと感じられたのでかなりビックリしました。スタッフの方の話によると、お台場は(某大手民放のスタジオがあるくせに)地上波の電波状況がかなり悪いらしく、RX シリーズの Giga Pocket の画質もゴーストだらけでとても観られたものではないんですが、RZ シリーズのは新搭載のゴーストリダクション機能がかなり効いていてゴーストレスな画質であるばかりか、映像もエッジがハッキリと立ったシャープな画質。ちょっと気になりだすと MPEG-2 特有のブロックノイズが気になったり、輪郭がぼやけがちになった旧機種とは雲泥の差だと思います。だてに WEGA の開発チームが作ったボードじゃないな、という感じです。これならマジでチャンネルサーバーの画質にも引けを取らないかも。
HS シリーズは展示してあったんですが、この機種のキモとなるアプリ「With You Call」のサーバが HS の発売される 10/末 まで立ち上がらないらしく、デモが使えませんでした(SDWE2002 のときは特別に With You Call サーバを立てていたらしい)。せっかく HS が展示してあるのに、意味ない・・・。PC 自体がホストになれる機能を持っていればいいのに、と思います。あとは・・・カメラが使えなかったら単にずんぐりむっくりした JX だからなぁ。

VAIO Media」のデモは初めてまともに試してきたんですが、とりあえず「ルームリンク」で使う限り、けっこういいかも、と言っておきましょう。PC 上で使うときのインタフェースは、Flash ベースでそこそこかっこいいんですが、まだまだ見た目の洗練が足りなかったり細かいところの使い勝手や機能が物足りなかったり、で今後の発展に期待、みたいなところが多いので。シンプルなので初心者や高齢者の方にも分かりやすいインタフェースにまとまっているといえなくもないですが、まだ一般にあまり認知されていないアプリを初心者とか高齢者がいきなり使うか、と言われればかなり否定せざるを得ないので(というか、あれはそもそも「ルームリンク」で使うことを前提に設計されているデザインだと思います)、いろんな意味でまだまだ発展途上にあるアプリといえるでしょう。でも、文字サイズとかメニュー体系とか極力テクニカルタームを使わないようにするユーザーインタフェースの設計理念はちょっと称賛に値するなぁ、と思います。

ノートの方は GR 系 2 機種だったのですが、やっぱり GRX/GRS は個人的にはかなり気に入っています。質感も使い勝手もなかなか高いですからね。特に、GRS は旧 GR と比べてかなり質感が上がっているので、これなら XR からの買い換え組も納得できるんじゃないかな?と思います。私自身は A4 ノートは使わない方なのですが、もし A4 ノート派だったら GRX か GRS のどちらかを買っているかも。

あと、細かいことなんですが、今回あたりからキーボードデザインが微妙に(ホントに微妙)変更されていることに気付きました。

Windows Key

Windows キーのキートップデザインが若干変更されています。今までの Windows ロゴではなく、Windows XP デザインのロゴに変更されているんですねー。これ、GRS シリーズと今シーズンのデスクトップ VAIO にしか(まだ)使われていないキーボードなのですが、細かいこととはいえ、こだわっているなぁ。
あ、ちなみに展示機の GRX92G/P に使われていたドライブは、DVD-RW が東芝「SD-R6012」、HDD が同じく「MK6021GAS」でした。購入時の参考にしてみてください。

途中でTamaさん、ななちゃんるう。さんと合流し、しばらくばかりソニスタスタッフの方の話を伺ったり仕事のジャマ談笑したりしつつ、適当に食事をして解散。

カーナンバー 30 歳(ぉ

お疲れさまでした。

イベント自体は明日もやっています。


[ Zen ] 2002/09/20(Fri)
ここのところ HDD ポータブルオーディオプレイヤーが欲しくて悩んでいる私ですが、そんなところに Creative から HDD オーディオプレイヤーの新製品「NOMAD Jukebox Zen」が発表されました。
ニュースリリース
http://japan.creative.com/company/press/2002/020917-zen.asp
製品情報
http://japan.creative.com/products/digitalaudio/zen/
Creative といえば最近 USB ストレージタイプの MP3 プレイヤー「NOMAD MuVo」の 64MB 版、128MB 版、アクティブスピーカ型の「TravelSound MP3」を相次いで発売したところですが、矢継ぎ早に新製品を投入してくるところをみると、当面はこの分野にかなり力を入れている模様。ま、PC 向けチップセットがどんどん機能統合化されている影響で、単品サウンドカードもビデオカードも昔ほど需要がなくなっちゃいましたからね。
仕様としては現在同社が発売している「NOMAD Jukebox 3」に近いですが、ポータブル CD プレイヤーサイズで大きく重かった旧機種に比べ、ポータブルカセットプレイヤーサイズまで小型化しています。ちょうど、iPodGIGABEAT と同クラスな感じです。10GB HDD、日本語も表示できる液晶ウィンドウを備え、PC との接続インタフェースは IEEE1394 と USB 1.1。MP3 に加えて WMA、WAV にも対応しています。低ビットレートでもそこそこの音質が期待できる WMA に対応しているのはちょっと嬉しいところ。iPod は WMA 非対応ですからね(GIGABEAT は WMA 対応)。
価格は \40,000 前後と 10GB HDD 内蔵にしては iPod より安いのも魅力(iPod for Win 10GB は \47,800、GIGABEAT は約 \50,000)。ただし、リモコンは別売りで、しかもこの 3 製品の中でいちばん大きく、重いのが残念です。iPod 10GB よりも 80g 近く重いんです。80g っていったら小型端末全盛の頃のケータイ 1 個分ですからね。

春くらいからけっこうシリコンオーディオプレイヤーが欲しいなーと思いつつ、ネットワークウォークマンは新型が出ないしなんだかんだで結局メディアなりデータの入れ替えは面倒だし、HDD プレイヤーの方がいいなぁ、と思っていたんですが、iPod は魅力的なもののデザインがマックマックしすぎてて抵抗があるのと、私の周りで狙っている/購入済みの人がけっこう多いのとでどうしよう、と思っていたんですよね。Zen なら価格も比較的手ごろだし、ちょっと惹かれます。
しかし気になるのはネットワークウォークマンの動向。秋の新製品として出なかった、となると次はボーナス商戦か春の新入学シーズンなんですよね。何となく年内には出しそうな気配もあるんですが、最近業界の傾向として HDD オーディオプレイヤーの気運が高まっているような感じなので、もしかしてなかなか出ないネットワークウォークマンの新製品はポータブル HDD ウォークマンの形態になるんじゃないだろうか?と、個人的希望を絡めつつ予想していたりします。最近のソニーを見ると、MP3 CD-R 対応の「D-CJ01」が出ているように、必ずしも OpenMG Jukebox+ATRAC3 の組み合わせにこだわっているわけでもなさそうなので・・・。うーん、出ないかなぁ。

年末まで様子を見てみて、何も出なさそうだったら Zen に逝ってしまうかも。

■記事リンク
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020919/creative.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/19/njbt_16.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/19/18.html


[ SP1 ] 2002/09/19(Thr)
Microsoft から Windows XP および Internet Explorer 6.0 の Service Pack 1 が正式リリースされています。
Windows XP Service Pack 1
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/pro/downloads/servicepacks/sp1/
Internet Explorer 6 Service Pack 1
http://www.microsoft.com/japan/ie/downloads/ie6SP1/
窓の杜の記事
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/09/19/windowsxpsp1.html
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/09/19/ie6sp1.html
待望の Windows XP SP1 および IE6 SP1。WinXP の SP1 は 5 日前にフライングでアップロードされていましたが、正式リリースはまだだったので躊躇していた方も少なくないことでしょう。WinXP は細かな不具合をけっこうたくさん抱えていて、Explorer が落ちやすいとか IME ツールバーの不具合とか、修正パッチで対応できたものからできなかったものまで、この SP1 でまとめて解決できるのはありがたいですね。
私は WinXP の方はまだ当てていませんが、IE6 の方は一台 SP1 を当ててみました。不具合という意味ではあまり認識していなかったので分かりませんが、IE6 の初回起動時間が多少短縮されたかな?という気がします(あくまで「気がする」レベルなので違うかもしれませんが)。
IE はともかく OS の Service Pack はかなり大幅な改修が行われるものなので、メインマシンに入れるのはちょっと不具合情報等収集してからの方がいいかもしれませんが、現状の WinXP に細かい問題点を意識している方は、ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。


噂になっていた DDI Pocket の CF 型 AirH" 128K カードの新製品「AH-N401C」が発表されています。
ケータイ Watch の記事
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,11015,00.html
NEC インフロンティアが製造、NEC ブランドで発売されるこのカード。Pocket PC に接続して音声通話端末として使えたり、アンテナが取り外せたりとかなり高機能。AirH" の全ての料金コースに対応可能という、もう AirH" カードの決定版ともいえるカードです。出っ張りも先行の「AH-H401C」より小さいし、いいなー、このカード。これを機に 128K に移行しようかな・・・。


さてさて。SDWE2002 のレポート記事がよーーーやく完結しました。

→VAIO Column 特別編「Sony Dream World 2002」レポート

結局 12 ページの大作になっちゃいました(^^;会場で 600 枚近く撮った写真から、厳選に厳選を重ねても 120 枚にしか絞れませんでした(汗)。というか、見るところ多すぎです。
さすがに今回のイベントレポートはかなり体力を使いましたね。

次は来月の WPC EXPO かな。


[ PostPet V3 ] 2002/09/18(Wed)
SCN(ソニーコミュニケーションズネットワーク、=So-net)が発売し、大ブームになった愛玩メールソフト「PostPet」が 4 年の歳月を経てバージョンアップ。「PostPet V3」の 12 月 4 日発売が正式にアナウンスされました。
ニュースリリース
http://www.postpet.so-net.ne.jp/common/news_arc/v3_press.html
INTERNET Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0918/postpetv3.htm
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/18/13.html
今回の目玉はやはりモモをはじめとするペットたちが 3D ポリゴンでグリグリ動き回る!という点でしょう。そして仮想 3D 空間の中をユーザーの好きな視点から観察でき、モモを間近で見たり触ったり(もちろん実際に触れるわけではありませんが)できます。ペットの部屋も今までのようなワンルームから庭付き一戸建て(笑)に大きくグレードアップ。さすが、4 年も待たせただけのことはあります(^^;
PostPet V3 といえばちょっと前にこの開発のためのフィードバックを兼ねたベンチマークソフト「PostPetMark」が流行ったことがありましたが、このベンチ集計をもとに一人でも多くのユーザーが PostPet V3 を楽しめるよう、動作環境の水準が少しでも低くできるようチューニングが重ねられているのでしょう。とはいえ、3D グリグリなのでノートでは最新機種でも快適に動作しない機種が少なくなさそうです。当初発売される Windows 版 PostPet では、3D 描画に一般的にゲームで使われる Direct3D ではなく、CAD やモデリング用途で一般的な OpenGL が使われているので、単に最新のビデオチップを搭載しているからといって快適に動作するとも限りません。GeForce 系ビデオカードなら禁断の Quadro 化改造を施せばかなりイケると思うのですが、その他のビデオチップでも OpenGL に最適化されたドライバを使った方が快適に動作すると思います。また、より快適な動作を求めるならば来春発売予定の DirectX 対応版 PostPet V3 まで待った方がいいかもしれません。

先代「PostPet 2001」では CD-ROM が 2 枚入っており、「一枚は友達にあげてね!」という感じでそれが PostPet 普及のひとつのきっかけとなったわけですが、今回パッケージに含まれる CD-ROM は 1 枚のみ。Windows 版が最終的に OpenGL 版、DirectX 版に分かれるため、という説明がされていますが、来春発売のハイブリッド版 PostPet V3 には Windows OpenGL、Windows DirectX、Macintosh の全てのバージョンが入った CD-ROM が 2 枚含まれるということなので、SCN 自身も V3 の本格的なブレイクは来春以降と考えているのかもしれません。というか、「PostPet 2001」の後継バージョンは何としても 2002 年内に間に合わせなくてはならない、という背景もあるのかもしれませんが(^^;

個人的には、自作機では 3D 性能には目も当てられない Millenium G450 ビデオカードを使っていますし、ノートはというとメインが Crusoe マシンなのでほとんどまともに動くとは思えないんですよね(^^;しかもポスペはずいぶん前に飽きてしまった(メールソフトとして低機能だったせいもあるんですが)ので、発売されたとしても導入するかどうかは微妙です。でも遊びとしてはなかなか楽しいので、再びブームになったら試してみるかも。3D 性能を必要とするソフトだけに、ゲストとして訪れたペットのマシンとベンチ結果を比較できる機能がついていたりしたら燃えるかもしれませんが、そうなるとユーザー層が変わってしまいそうです。(^^;

モモもキャラクターとしてはかなり一般に浸透してしまって、最近では特に新しいキャラクター商品も話題にならず、という雰囲気だったのですが、V3 の発売にあたってまたいろいろキャンペーンが展開されている模様。先日の SDWE2002 ではモモのリアル一戸建てが再現されたり、ダイムラー・クライスラーが販売するコンパクトカー「smart」の PostPet バージョン「モモスマ」が展示されたり、今後またポスペのキャラクター商品がいろいろ出てきそうな勢いです。

PostPet ブース

また、モモに加えて新ペット「コモモ」も登場。モモに並ぶ新しいポスペの「顔」になりそうです。ちなみに、やる気なさげな動きだった(^^;生モモと違い、生コモモはかなり機敏な動きです(笑)。踊ったりもします。

踊るコモモ

SDWE2002 では PostPet ブースと AIBO ブースだけが他のブースと違って女性や小さな子供でいっぱいでした(子供は PostPet がどうとかそういうことはあまり認識していないでしょうが)。この人気ぶりを見ると、来年は再び PostPet ブームが訪れるかもしれませんね。


[ +200 ] 2002/09/17(Tue)
Intel が Mobile Pentium 4-M 2.20GHz をはじめモバイル CPU 11 製品を発表。
ニュースリリース
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20020916comp.htm
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0917/intel1.htm
発表されたのは、Mobile Pentium 4-M 2.20GHz、Mobile Pentium III-M 1.33Hz/1.26GHz、低電圧版 Mobile Pentium III-M 1GHz、超低電圧版 Mobile Pentium III-M 866MHz/850MHz、Mobile Celeron 1.80GHz/1.70GHz/1.60GHz、超低電圧版 Mobile Celeron 733MHz/700MHz。来年初頭の Banias 登場を前に Mobile Pentium 4-M のクロックアップと低電圧版・超低電圧版 Mobile Pentium III-M のテコ入れを行ったことになります。ULV Pentium III-M は来年初頭にも 933MHz/900MHz 版が登場予定ですが、LV Pentium III-M はこのまま来年第 2 四半期に LV Banias 1.1GHz にバトンタッチされる予定となっているため、LV Pentium III としては最後のクロックアップになりました。
秋冬モデルへのモデルチェンジを控えた各メーカーからこれらの CPU を搭載した PC が順次発表されるものと思われますが、残念なのは VAIO ノート各機種。あと一週間ガマンしていれば、これらの最新 CPU を搭載することができ、もう少し華のあるモデルチェンジになっていたところですが、SDWE2002 を前に出さざるを得なかったのはちょっと悔しいところ。今日びほんの 100〜200MHz 程度の CPU クロックの差なんて体感的はに大した差ではないのは確かですが、SRX に搭載される CPU が MHz なのと GHz なのとでは購買意欲的にずいぶん違いますよね。GRX92G/P もなんか「最強」って感じじゃなくなっちゃったし、おそらく店頭でも他社製 PC と比較したときに若干見劣りしてしまうことは確かだと思います(VAIO には CPU クロック以外の魅力がたくさんあることは事実ですが)。SDWE2002 では搭載 CPU を伏せたままでの展示でも良かったから、このあたりの CPU を搭載してほしかったですね。そうでなければ、ボーナス支給時期に LV Mobile PenIII-M 1GHz+HDD 60GB な「PCG-SRX9/PB」とか Pen4-M 2.20GHz 搭載の「PCG-GRX2002G/P」(笑)とかを投入してきてくれないかな。


さて、盛会のうちに幕を閉じた Sony Dream World 2002 ですが、Web 上では先週末から今週頭にかけてレポート記事がまたたくさんアップされています。
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/13/nj00_sony_dream.html
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0209/13/n_sdwse.html
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0209/13/n_clie.html
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0913/sony.htm
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/13/50.html
ASCII24 の記事
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2002/09/13/638618-000.html
このほかユーザーサイト系でのレポート記事はかなりたくさんあるので個別のご紹介は避けますが、参加できなかった方は各所のレポート記事を拾い読みして雰囲気を味わうだけでもかなり楽しめるのではないでしょうか。
私もまだまだ記事を執筆中なのですが、写真だけで 600 枚近く撮ったため厳選しても 100 枚以下には圧縮できそうもありません(汗)。それだけ内容の濃い展示会でしたからねー。PC EXPO なんかだとあまり興味のないメーカーのブースは無視できるんですが、ソニー製品に関しては万遍なく興味があるのでどうしても量が多くなってしまう(^^;ぼちぼちアップしていきますので、お楽しみに。

→VAIO Column 特別編「Sony Dream World 2002」レポート


[ Sony Dream World 2002 ] 2002/09/16(Mon)
いやー歩いた歩いた。二日間ホントに歩き回りましたヨ。もう足クタクタです。一週間は立ったり歩いたりしたくないくらい(^^;
Sony Dream World 2002 の会場はかなり広くて、それなりにどのブースも興味があってじっくり見聞きして回る私としては全ブースを見終わったのが二日目のお昼過ぎでした。それでもまだ「あ、アレを聞くのを忘れてた」というのがあるからすごい。三日間通ってようやく消化し切れるくらいのボリュームがあったんじゃないかな。

個人的には VAIO のホームネットワークもいいけど DVD ホームシアターを中心とした AV 関連が今回のトピックだと思っていたので、そっち方面に注目しつつ回っていたんですが、AV センターのブースで話を伺ったときにちょっとショック。私の狙っていた「STR-DB1070」の後継機は結局発売されない模様。今年のソニーはハイエンドの「STR-VZ555ES」と \30,000 程度のエントリーモデル、薄型モデルとスピーカのセットになったホームシアターシステムというラインナップでいくことになったそうです(;_;)やっぱり単品アンプでは上から下まで満遍なく揃えている AV 専業のヤマハ、ONKYO、DENON と違ってブランドイメージやデザイン重視、また「ベガシアター」の高い認知度でホームシアターパッケージのシェアが高いソニーはそっち方面に重点を移さざるを得ないんでしょうね。開発資源には限りがあるし、ましてやこの単品コンポ不振の世の中では仕方ないのでしょうか。でも、開発スタッフの「個人的には DB1070 は VA555ES よりも音のバランスがいいと思っているくらいなんですが、残念なことに全くと言っていいほど売れなかったんですよね・・・」というコメントを聞くと悲しくなります(泣)。
ま、後継機種が出ないとはいえ、DB1070 でも機能的には十分ですし、出荷完了で価格が下がればそれはそれでありがたいので良しとしましょうか。というわけでそのまま DB1070 に逝くような気がします。相変わらずヤマハの「DSP-AX1300」とは迷うけど・・・。
そんなところですかね。あとは 7.1ch サラウンドや液晶プロジェクタのデモに感心してみたり。そして必死にボーナスの計算をしてみたり(ぉ

そんなわけで、イベントレポートを更新してみました。
→VAIO Column 特別編「Sony Dream World 2002」レポート


SDWE2002 では告知していた公式オフ会も開催しました。

ロイホにて

いつものメンバーに加えてかなりお久しぶりのなか-chan、オフ会お初の方数名とで楽しいひとときを過ごしました。最近なかなかオフ会でお初の方と会う機会って少なくなっているので、却って新鮮だったりします。今回残念ながら参加できなかった方ともまたいずれお会いしたいですね。
あと、掲示板情報では私はあちこちで目撃されていた模様(汗)。見かけたなら怖がらずに声をかけてくれてもよかったのに・・・。


そんなこんなでお楽しみ満載だった SDWE2002。イベントレポートの方は書くことがたくさんありすぎてなかなかまとまりそうもないですが(汗)、SDWE2002 自体は無事終了。この先は展示されていた製品が実際に市場に投入され始めますが、ソニーが投げた「ホーム AV ネットワーク」という石にどれくらい市場が反応するのか、この秋冬はちょっと注目してみたいですね。


[ Emotion Ring ] 2002/09/14(Sat)
Sony Dream World 2002 に行ってきました(一日目)。
詳細なレポートはまた後ほどゆっくり、ということにして、とりあえず別記事に書くまでもない感想を少し。

PACIFICO YOKOHAMA

はるばる来たぜ横浜〜。っていっても自宅から 30 分なんですが(ぉ

行列

10:30 開場のところ、私が会場に到着したのは 10:20 くらいだったのですが、その時点で既にすごい行列。しかも、私の後ろにもどんどん行列が・・・開場後も人出が絶えず、しばらくは開場に人が入っていくペースよりも行列が伸びるペースの方が速いくらいでした(汗)。このイベントって、こんなに注目されてたんだ・・・。
家族連れが多いのが目立ちます。AIBO や SDR-4X、PostPet V3 目当てでお子さん連れが多かったのでしょうか。そういうのをダシに VAIO とかデジカメとか AV 機器とかを見に行きたいという世のお父さんの魂胆がミエミエです(^^;

会場はホント広くて、いつもこの時期にやっている WORLD PC EXPO をソニーが単独でやっているくらいの規模があります。本気で回ろうと思っても、全部見ようと思ったら一日じゃ足りないくらい。ディズニーランド並みかもしれません。実際私も一日じゃまだ見切れていない部分がありますし。
イヤ、でも、実際すごいですヮ。

で、今日の SDWE2002 の収穫として、一件訂正。
9/10 の Column で、C1MZX のオンボードメモリが 256MB になったと書きましたが、私の勘違いだった模様。オンボード 256 になったのは SRX、U のみで C1 は相変わらず 128MB オンボードです。よく考えれば C1 のオンボードって DDR だからなぁ。
ま、そういうことで C1MSX との違いは CPU と HDD のみになったわけで、旧機種ユーザーの私としてはますます悔しくなくなったかな。
ともあれ、ご迷惑をおかけした各方面(ってどっち方面だろう?)にはお詫び申し上げます。


夜は CLIE のユーザーイベント「CLIE User's Festival」(通称クリフェス)に参加。
http://www.clieclub.jp/cuf/
っていうか、CLIE は持ってないんですが(^^;
Palm 関連のオフ会って初めてだったんですが、私の知っている VAIO 系オフとはまた違った雰囲気でしたね。PC ユーザーと PDA ユーザーということで、やっぱり比較するとニッチ市場である Palm の世界の方がマニア(悪い意味ではなくて)が育つ土壌があるというか(笑)。
CLIE を持っていないため WorkPad を携えての参加ということもあり、ちょっと肩身が狭かったところもありましたが(^^;でも、いわゆる Palm 界の有名人の方々にもお会いできて良かったです。
景品の当たるじゃんけん大会もあったんですが、何も当たらず(T_T)じゃんけん弱いのか、私・・・?

じゃんけんぴょん(ぉ

会場では ARM+OS5.0 の次期 CLIE が年内にも登場するかも?みたいな噂話も飛び交って、いろんな意味で収穫が大きかったです。
CLIE を買ったらまた参加してみたいですね。

そんなわけで、SDWE2002 のレポート行ってみましょう。

→VAIO Column 特別編「Sony Dream World 2002」レポート


ところで、Windows XP SP1 がフライングでアップロードされてます。
http://download.microsoft.com/download/whistler/SP/SP1/WXP/ja/xpsp1_ja_x86.exe
米国では既に SP1 の登場している WinXP ですが、日本語版 SP1 は正式発表がまだということでこれは正式発表前のフライング公開ということになりますが、バイナリ自体は正式版と同じもののようです。WinXP マシンユーザーの方はお試しを。
私は相変わらず 32K 環境のため、しばらくダウンロードできそうもありませんが(泣)。


さて、明日もがんばるぞー。


[ Banias ] 2002/09/13(Fri)
VAIO 関連が SDWE2002 情報で盛り上がっている傍らで、IDF Fall 2002(Intel Developer Forum Fall 2002)が開催されていました。
http://www.intel.com/idf/us/fall2002/
今回の IDF の最大のキーワードはやはり「Banias」、モバイルノート向け次世代 CPU が話題の中心だったようです。アーキテクチャやシステム概要、特徴だけでなく、既に Banias 搭載マシンの試作機もいくつか登場している模様。Banias 自体は来年早々の投入ということですが、現時点で既に搭載機のプロトタイプとしてはなかなか完成度が高まっているようです。

Banias には、現行の Mobile Pentium III-M とほぼ同じグレード分け(通常版、低電圧版、超低電圧版)がなされており、それぞれの消費電力も Mobile Pentium III-M のそれをほぼそのまま継承。この CPU を、USB 2.0 をサポートするチップセット、IEEE802.11a/b デュアルバンドの機能を備えた無線 LAN モジュールというプラットフォームがサポートし、プラットフォーム全体のバリューとすることで、絶対パフォーマンスに優れる Mobile Pentium 4 ファミリーとの差別化を図ろう、というのが Banias の戦略といわれています。
当初、「Crusoe を完全に叩き潰すために作られた CPU」というイメージを持たれていた Banias ですが、現実は必ずしもそうではない様子。イメージとしては現行の Mobile Pentium III-M をそのままリプレースする形で登場することになりそうです。即ち、Banias によって高モビリティノートの設計自由度が飛躍的に向上する、というわけではなく、あくまで現行のモバイルノートにワイヤレスネットワークや低消費電力といった付加価値をもたらす CPU、というのが正しいのではないでしょうか(かといって、Banias 登場後も Crusoe の地位がそのまま安泰か、と言われれば、そうとは限らないような気もしますが)。

この Banias を搭載したマシンですが、当面はほとんどのメーカーが現行の Mobile Pentium III-M 機をそのままマイナーチェンジして出してきそうな雰囲気があります(ThinkPad X31 とか)。とはいえ、シリーズとして息が長くなってきた R505 は、Banias 登場と同じタイミングでフルモデルチェンジする可能性はありますね。しかし、既に内蔵無線 LAN を実現している R505 から見ると、CPU と筐体デザインが変わっただけで中身(機能)的にはあまり変わらない(良くて IEEE802.11a に対応するかも)マシンになりそうな気もします。今シーズンのモデルチェンジで「ルームリンク」+「VAIO Media」という新機軸を打ち出してきたデスクトップ VAIO に対抗して、来期はノートで何か新しい機能を開発してくる可能性は否定できませんが(VAIO では一期ごとに交代でデスクトップ、ノートに大きな変革が行われる傾向が見られますし)。
これに対して、低電圧版、超低電圧版 Banias は来年第 2 四半期に登場するといわれているため、SRX/C1M のフルモデルチェンジはそれ以降のタイミングになるはずです。仮に 4 月に LV/ULV Banias が登場するとして、少なくとも来年 1〜2 月発売の春モデルには間に合いそうもありませんから、PCG-SRxM シリーズのときのようなちょっとお茶を濁し気味(笑)のモデルチェンジを行うか、一応保留(モデルチェンジしない)しておいて 4 月頃(今年 PCG-U1 が出たくらいのタイミング?)で Banias 搭載 SR/C1 登場、という流れになるのではないでしょうか。VX シリーズは SRX と同じ Banias 用マザーを使い、通常版 Banias を載せて一足先に春モデルで登場しそうな気もします。ま、VX は微妙な存在なので、市場とソニーの VX に対する評価次第ではこのまま続編が出ない、という可能性もありますけどね。

なんというか、今回の IDF 関連の記事を見ていると、確かに Banias は来年以降のノート PC において非常に重要なプロセッサであるとは思うのですが、だからといって過剰な期待は禁物かな、と思います。少なくとも、現状のノート PC に+αをするものであって、Crusoe 登場時のようにモバイルノート PC の幅というか可能性を大きく広げてくれる種類のものとはちょっと違うんじゃないか、という印象を持っています。掲示板等を見ると「買い換えたいけど Banias 待ち」みたいな書き込みを最近よく見かけますが、Banias が出たからといってノート PC のバッテリ駆動時間が二倍になる、というわけではない(CPU パワーを求める人には Banias までちょっと待ってみる、というのは悪くない選択ですが)ということは念頭に置いておかないと、期待していたものとちょっと違った、とがっかりしてしまいかねません。当面は Banias 搭載機といっても現状のノート PC の延長線上にあるものに過ぎないと思うので、Banias 搭載マシンで「何か面白いもの」が出てくるとすれば、Banias プラットフォームが一般に浸透し、また技術的にも枯れてチャレンジできる土壌ができた頃になるのではないでしょうか。
でも、C1 が Banias 搭載になって戦闘力が大幅にアップし、全体の消費電力や発熱が現行の Crusoe C1 と大差ないようであれば、私は速攻買い換えてしまいそうですが(^^;


さて。明日はいよいよ・・・。


■記事リンク
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0911/idf03.htm
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0912/idf04.htm
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0912/kaigai01.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/11/nj00_baniasplat.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/11/nj00_baniasmicro.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/11/nj00_baniasdg.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/11/nj00_baniasarc.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/11/nj00_baniasmachine.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2002/09/11/638536-000.html
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2002/09/12/638585-000.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/11/20.html
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/13/51.html


[ 未来に会いに行こうか ] 2002/09/12(Thr)
昨日は「Sony Dream World 2002」のプレスプレビューデーでしたが、それを踏まえたレポート記事がメディア各社からいっぱい出ています。
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/09/11/638552-000.html
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2002/09/12/638554-000.html
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2002/09/12/638551-000.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/11/nj00_sony_dream.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/11/nj00_sony_future.html
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0912/sony.htm
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020911/sony1.htm
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020911/sony2.htm
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020912/sony3.htm
WPC ARENA の記事
http://arena.nikkeibp.co.jp/trend/pickup/20020911/101839/
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/12/11.html
これらを見ると、SDWE2002 の内容はホント盛り沢山で早く見たくてうずうずしてしまいますね(^^;じっくり見てると一日じゃ回りきれなさそう。昨日プレスに公開されたのも全体の中の一部分に過ぎないということで、まだまだ情報が入ってこないジャンルもありますし個別のものについては詳細な情報が入ってきていないようですが、その中でも特に気になったのが SDWE2002 内「VAIO EXPO」コーナーにおける「未来 VAIO」のコンセプトモデル公開。
毎度、「VAIO EXPO」では VAIO GT、VAIO QR などのような「ホントに製品化されるの、コレ!?」というような奇抜な製品の開発発表があったり開発中の製品の展示があったりしているのですが、今回の「未来 VAIO」のコンセプト公開はそれの最たるもの。従来の「VAIO デスクトップ」「VAIO ノート」というカテゴリ分けすら通じないような、本当に未来的なコンセプトになっています。
登場した「未来 VAIO」は、「VAIO Contents Egg」と「VAIO E.Q」の 2 機種。「VAIO Contents Egg」はリモートコンテンツサーバ、「VAIO E.Q」は近未来的なセンシング・コンピュータといったイメージになっています。

「VAIO Contents Egg」は内部に HDD、DVD-ROM(あるいは記録型 DVD ドライブ?)、TV 録画機能、有線・無線ネットワーク機能を備えたコンテンツサーバ。イメージとしては、現在の「ルームリンク」の正常進化形というか、今は分離している「ルームリンク」と「VAIO MXS」を融合させ、家庭外からのアクセスにも対応した AV サーバという感じでしょうか。外出先で VAIO ノートから自宅の「VAIO Contents Egg」にアクセスし、TV 録画の予約をしたり「VAIO Contents Egg」内のビデオやオーディオファイルを再生する・・・という使い方を想定しているものと思われます。現在 Network VAIO が持っている「LinkGarage」は、将来的にはこういう方面に進化させることを前提に開発されたものなんでしょうね。こういう使い方ができるようになるためには、家庭のネットワーク環境がブロードバンド化することは当然として、ホットスポットのようなサービスがいろんなところで当たり前に使えるようになることが必要になるはずです。が、こういう使い方が実現できれば、例えばウォークマンから自宅の「VAIO Contents Egg」にネットワーク経由でアクセスして、「VAIO Contents Egg」内のメディアファイルをストリーミング再生する、というようなことも不可能ではないわけで・・・かなり未来の話になるでしょうが、「VAIO」というコンピュータの一つのあり方としては注目に値すると思います。

ちょっと理解し難いのが「VAIO E.Q」。センシング・コンピュータ?何ソレ?という人も少なくないでしょうね。
EQ。EQ といえば、IQ の対義語としてちょっと前に話題になりましたよね。人間の思考能力の高さを数値化した IQ(Intelligence Quotient:知能指数)偏重主義に反発して、感受性や社会性といったものを数値化した「心の知能指数」=「EQ」(英語的に正確に言えば、Emotional Intelligence:EI が正しい)を計ろう、という動きがありました。この「VAIO E.Q」も「センシング・コンピュータ」ということで、「Sense」(感覚)からの連想で「EQ」のイメージとかけているのではないでしょうか。
「VAIO E.Qは、現状の VAIO 等の情報ツールが目的とする『人の論理的な機能の補助』をと、AIBO 等エンタテインメントロボットが目的とする『人の感性に訴える』ということのちょうど中間を狙った製品」であるといいます。感情のコントロール、という点では、既に AIBO が「感情を持ったロボット」的な機能を持っていますし、発売こそされていないものの「人間とロボット技術の新たなエモーショナルコミュニケーションを目指す、球体のヒーリングクリーチャー」というコンセプトを掲げた「Q.taro」というロボットも開発されています。これらの製品の開発経験から積極的なフィードバックを行い、ユーザーの「感覚」を何らかの形でデータ化して記憶していくマシン、という雰囲気なのでしょうか。
と、名前から入ってしまいましたが、この「VAIO E.Q」。概要を見ると、ユーザーインタフェースとなる小型の物体とおそらくプロセッサやストレージが収められたベースステーションがあり、それがワイヤレスで(Bluetooth か何か?)で接続されているようです。使い方としては、「顔は知っているけど、名前が思い出せない」という人に会ったときに、以前から蓄積された情報を元にその人に関する情報を検索し、接し方や行動をアドバイスしてくれたり、その日の気分を「VAIO E.Q」が察知してその日何をするか考えてくれる、といった風になるようです。なんか余計に分からなくなった気がしますが・・・ユーザーの過去の記憶や感情、行動パターンなどを記録していて、その情報を元にユーザーの記憶の補助的な役割を果たしたり、意志決定の手助けを行う、という理解で正しいのでしょうか。しかし、ユーザーの行動パターンの記録や感情の分析はどのようなインタフェースで行われるのでしょうか?「センシング・コンピュータ」だからといって、まさか脳にチップを埋め込んだりはしないでしょうし、声のトーンや口調、体温、心拍数、そういったものから推し量るのかな。なんか、こういうコンピュータの研究って、大学の研究期間とか IBM、Sun みたいな研究所を持っている企業がやりそうではある(というか、似たようなことを研究しているところがある、という話は聞いたことがあります)けれど、ソニーがこういう方面に手を出してくるとは思ってもみませんでした。ソニーは今やコンテンツやサービスを売り物にする企業になりましたから、ユーザーの感情とか気分みたいなものを分析できる技術を開発することは、全社的に見ると確かにメリットがあるような気はするんですけれども。でも、ちょっとこういうのを公開するには時期尚早なのではないかな?という気がします。ある意味、今までは「既存の技術の集大成」とソニー得意の小型化技術で VAIO のコンセプトを形にすることができていたわけですが、「VAIO E.Q」が必要としているのは既存の技術の応用ではなくて、新しい技術とか考え方ばかりのような気がします。そういう意味では、「VAIO E.Q」は今までの VAIO とは開発時点から既にパラダイムが違っているのではないでしょうか。
しかも、「Video Audio Integrated Operation」の略である、という「VAIO」の追求するコンセプトとは違うような気もするし・・・。VAIO ブランドである必要性はないんじゃないかな。ま、そういうことまで含めて「Sony Dream World」で見せてくれる「Dream」の一つだと思えば、純粋に未来に対する夢を持って楽しめる展示だとは思います。開発陣自身も分からないことだらけでしょうから、ユーザーである我々が考えてみてもドツボにはまって楽しめなくなるだけのような。(^^;

ともあれ、実際に現物を見てみないことには始まりませんし、開発陣の方の話を伺うことができればもう少しイメージが掴めるかも。その点でも、早く見に行きたいですね、SDWE2002。


[ September (3) ] 2002/09/11(Wed)
ソニーから初の「DVD±RW」ドライブが発表されました。
DRX-500UL
http://www.ecat.sony.co.jp/computer/drive/products/index.cfm?PD=10120&KM=DRX-500UL
DRU-500A
http://www.ecat.sony.co.jp/computer/drive/products/index.cfm?PD=10122&KM=DRU-500A
発売されるのは、USB 2.0 および i.LINK のデュアルインタフェースに対応した外付けドライブ「DRX-500UL」と ATAPI 内蔵型の「DRU-500A」。
2.4xDVD+RW/+R、4xDVD-R、2xDVD-RW、24xCD-R、10xCD-RW と、DVD-R ドライブとしては現在最高速の 4 倍速書き込みのほか、CD-R も 24 倍速とそこそこの性能。書き換え型 DVD 規格(DVD-RW/+RW/RAM)および DVD+R はまだまだデファクトスタンダードが確立していない状態なので「あれば便利」、VAIO が軒並み DVD-RW ドライブを採用していることから DVD-RW には対応していた方が望ましい、という程度ですが、DVD オーサリングや可搬性の高い DVD データディスクとして利用頻度の高くなるであろう DVD-R が 4 倍速という点に非常に魅力を感じます。
ソニー自身は記録型 DVD 規格として DVD+R/W 陣営についているため、本来ならば DVD+RW ドライブを中心に売っていきたいところでしょうが(実際米国市場向けには既に DVD+RW ドライブを出荷中)、VAIO で DVD-RW ドライブを広く採用し、(PC 向けとして)これだけ普及してきた段階で DVD+RW 路線に 180°転換するというのも難しいでしょうから、DVD-RW ドライブの付加価値として DVD+RW の機能をつけておき(本来逆なのですが)、徐々に DVD+RW のシェアを伸ばそうというこの方向性の方が正しい気がします。でも、結局そのまま DVD-RW がメインストリームという位置付けになってしまいそうですが(^^;
PC 用はともかく民生 AV 用の記録型 DVD 規格としては、for Authoring 向けの DVD-R を除いては松下東芝が HDD/DVD-RAM ハイブリッドレコーダを発売してシェアを拡大しつつあり、DVD-RW が伸びている PC 向け市場と乖離傾向にありますが、最終的にどういう方向に落ち着くのか。ま、少なくとも、現状では DVD-R の書き込み速度を重視した方がシアワセになれそうですけどね。


さて、昨日一昨日と VAIO 新製品を見てきましたが、今日は新しく発売される VAIO 専用周辺機器の中からいくつかピックアップして見てみたいと思います。
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909.html
今回もなんかいろいろ登場していますよ。


ネットワークメディアレシーバー「ルームリンク」 PCNA-MR1
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9762
「ルームリンク」PCNA-MR1 は、ある意味今回の VAIO 新製品の中で最も重要な意味を持つ製品であると言ってよいでしょう。VAIO をホーム AV サーバとして AV 機器との連携を行わせる上で、中心的な役割を負っています。おそらく、MPEG-1/2 をはじめあらゆるメディアファイル(WMA、および著作権保護の観点から著作権情報の付加されたデータ(音楽配信サイトで購入した音楽ファイル等)は再生不可ですが)をデコードするデコーダと、リモコン操作を受けて VAIO に操作コマンドをキックする OS(ROM ベースの Linux か何か?画面イメージが「bitplay に似ていますがさすがに Windows ベースじゃないでしょうし。)が収められたコントロール兼 I/O ボックスという作りになっていると思われます。VAIO に接続するための Ethernet 端子と AV 機器に接続するための SPDIF/S 端子/コンボジットビデオ・オーディオ出力を備えています。D 端子がついていませんが、Giga Pocket の MPEG-2 ファイル程度なら S 端子でも画質は大して変わらないかな?
ま、「ルームリンク」といったところで単にネットワーク経由で引っ張ってきたメディアファイルをテレビモニタやオーディオ機器に垂れ流しているだけなので、「AV 機器のネットワーク化」という意味ではまだまだのような気はしますが、新しくネットワーク対応 AV 機器を買うのではなく、最小の追加コストで従来ある AV 機器を一見「ネットワーク対応」っぽくできる、という点で、エンドユーザーのネットワーク AV システムに対するマインドの垣根をまず取り払うというのが長い目で AV 機器のネットワーク化を進めようというソニーが「ルームリンク」に課したまず第一のミッションなのではないでしょうか。私は「AV 家電のネットワーク化」というキーワードを聞いたときに、チャンネルサーバーのようなものがゲートウェイとなってインターネット上のメディアファイルをダウンロードしたり直接ストリーミング再生する機能を持ち、かつそれぞれの AV 機器が i.LINK なり Ethernet なりで接続され、VAIO やチャンネルサーバーからコントロールできる・・・といった形態をイメージしていたのですが、実態は従来のテレビやステレオセットを VAIO の「高品質な出力機器」として利用するに留まっていました。ま、今回の「ルームリンク」は「AV 家電のネットワーク化」の第 1 ステップでしょうから、将来的にはそっち方面に向かっていくものでしょうけど。
個人的にはマトモに「ルームリンク」にメディアをサービスできそうなマシンって C1MSX しか持っていないので今すぐ「ルームリンク」を導入してもメリットはありませんが、でもとにかくこれが動いている様子を一度体験して、ソニーが予感させてくれる未来にワクワクしてみたいですね。


5GHz ワイヤレス LAN コンバーター PCWA-DE50
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9760
5GHz ワイヤレス LAN アクセスポイント(ブリッジタイプ) PCWA-A520
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9761
「ルームリンク」でホームネットワークの新機軸を打ち出したソニーですが、この「ルームリンク」や「VAIO Media」を最大限に活用するため、5GHz 高速ワイヤレス LAN 規格(IEEE802.11a)対応周辺機器のラインナップにも力を入れています。
まず、ブリッジタイプの IEEE802.11a アクセスポイント「PCWA-A520」。現行の「PCWA-A500」はルータ内蔵型のアクセスポイントでしたが、ルータ機能を省いたブリッジ型 AP であることで、既存の家庭内 LAN 環境に比較的安価に IEEE802.11a 無線 LAN を導入することができます。また、別途高スループットのブロードバンドルータを導入すれば、FTTH 等の高速回線でもルータ側の性能がボトルネックになってせっかくの高速回線が活かしきれない、ということもなくなります。あとは実売価格が気になるところ。\30,000 程度で購入できれば、自宅の IEEE802.11b のリプレースも考慮したいところですが。
また、VAIO や「ルームリンク」の Ethernet インタフェースを IEEE802.11a インタフェースに変換するコンバータ「PCWA-DE50」も発売されます。これを使うことで、「ルームリンク」をワイヤレスで VAIO に接続することができ(VAIO 側は別途 IEEE802.11a アクセスポイントを含む Ethernet ネットワークに接続されていることが前提)、スッキリした配線で「ルームリンク」の機能を活用することができます。また、宅内に複数台の VAIO がある場合でも、電話回線や FTTH のメディアコンバータに IEEE802.11a ルータを接続し、それぞれの VAIO からはこの無線 LAN コンバータや 5GHz 無線 LAN カードで接続すれば、高速かつワイヤレスな家庭内 LAN が構築できることになります。デスクトップ VAIO を複数所有していて、自宅内に Ethernet ケーブルが這い回っている環境にはけっこうありがたいのではないでしょうか。


i.LINK ポータブル DVD-RW ドライブ PCGA-DVRW1
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9752
GRX シリーズに登載されたノート用 DVD-RW ドライブですが、早速同ドライブ(たぶん)を搭載したポータブル DVD-RW ドライブも発売されます。ポータブルタイプの DVD-RW ドライブってこの製品が初ということになりますね。サブノートで、外出先で、DVD-R を焼く必要性ってあるかどうかと言われると微妙ですが。
最近の VAIO ノート用 i.LINK ドライブらしく、本体の独自 DC OUT 付き i.LINK 端子と接続して、外部電源不要・ケーブル一本で VAIO ノートに接続することができます。本体からの給電で本当に安定して DVD-R の書き込みができるか不安はありますが、そのために「Power-Burn」機能もついていますし大丈夫でしょう。ただし、バッテリ駆動で DVD-R を焼くとバッテリ消費が激しいこと山の如し(^^;
価格は約 \60,000 と i.LINK コンボドライブ「PCGA-CRWD2」と \10,000 の価格差がありますが、この DVRW1 でも 16xCD-R/10xCD-RW の性能があるので積極的に DVRW1 を選択しても良いのではないでしょうか。当倍速な DVD-R/W 機能はあくまで付加価値という考え方もアリでしょう。ただ、旧機種ユーザー等で PC カード接続の純正 CD-ROM を持っている、というのであれば同じ金額を払うなら先述の DVD±RW ドライブ「DRX-500UL」を買った方がよさげかな。


i.LINK ポータブル HDD PCGA-HDM06
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9753
ノート用 i.LINK ドライブシリーズ初のポータブル HDD。ちゃんと VAIO ロゴ入りで、他の CD-RW 製品等と同系統のデザインになっています。もちろん VAIO ノートとの接続は電源付き i.LINK。大容量のポータブル HDD がケーブル一本で繋げてしまう、というのはかなり魅力。高速な i.LINK インタフェースと相まって、外出先でのデータ交換等にも威力を発揮しそうです。今までも周辺機器メーカーから USB ポートから電源供給を受けて i.LINK で接続する AC アダプタ不要の外付け HDD のソリューションというのはありましたが、それだとケーブルが 2 本になってしまいかつ i.LINK 端子と USB 端子の離れているマシンではケーブルがかなり煩雑になってしまっていたので、この HDM06 は最強の選択肢といえるのではないでしょうか。しかも、ポータブル HDD では現在最大容量の 60GB は、新しい SRX の内蔵 HDD の 1.5 倍、対 U3 の内蔵ディスク比に至っては 3 倍の容量があり、かなり使いでがあります。
2 つ備える i.LINK コネクタのうち片方はケーブル直付けになっていますが、VAIO 純正周辺機器の伝統を踏まえてこのケーブルがちゃんと収納できる作りになっているあたりもニクいですね。
VAIO ノートで使うことを前提とすればこれ以上望ましい外付け HDD はないと思います。内蔵 HDD 容量の小さい VAIO U ユーザーには特に嬉しいんじゃないでしょうか。より大容量の 2.5 インチ HDD が出ても、中身を換装すれば対応できそうですし(でも中に禁断シールがありそうな予感)。私もケース目当てで一本買ってみようかな。


ビジュアルコミュニケーションカメラ PCGA-UVC10
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9750
「VAIO カメラ」PCGA-VCx シリーズの後継となるのがこの「ビジュアルコミュニケーションカメラ」。カメラとしての仕様は PCV-HS シリーズが装備する「MOTION EYE」と同じ、有効 31 万画素 CMOS イメージセンサカメラとなっています。CCD じゃないので画質的に C1 の MOTION EYE に見劣りするかもしれませんが、実際のところは製品を見てみないことには分かりません。
単なる「VAIO カメラ」や「MOTION EYE」と違い、「ビジュアルコミュニケーションカメラ」というコンセプトがハッキリしたカメラということで、カメラ内にマイクが内蔵される(VAIO カメラではマイク端子接続のピンマイクが付属していました)ため、USB ケーブル一本の接続で音声付き動画によるコミュニケーションが可能。HS シリーズや C1MZX にもプリインストールされるオリジナルテレビ電話ソフト「With You Call」も添付されます。
また、キャプチャソフト「Smart Capture」は「Network Smart Capture」に進化しています。撮影した制止画・動画を直接メールに添付して送れたり、ImageStation に直接画像をアップロードできたりという機能は旧 Smart Capture でもできていましたが、Network Smart Capture では「定点観測モード」として「設定した間隔で自動的に静止画の撮影を行い、撮影画像自動的に自分のサイトにアップロードする」という機能や Bluetooth 搭載 Cyber-shot であれば Network Smart Capture からワイヤレスでリモートシャッターが切れるなど、使いようによってはめちゃくちゃ面白そうな機能がついています。定点観測モードは既にフリーで「LiveCapture!」なども同等の機能を実装していますが。旧 C1 ユーザー向けに Network Smart Capture だけ提供してくれないかな。


Bluetooth USB アダプタ PCGA-BA1
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9751
USB 接続の Bluetooth アダプタ。付属のユーティリティソフトウェア「BlueSpace Ver.2.2」は DSC-FX77 で採用された BIP(Basic Imaging Profile)に対応しており、Bluetooth 経由での画像データのやりとりが可能になっています。でもどうだろう、高解像度の画像データだと約 1 分/枚 とかかかってしまいそうなので、メモステスロットのある VAIO ならばメモステ経由でやりとりした方が早い気がします。画像サイズの小さい Cyber-shot U が Bluetooth 対応になるならまだ現実的ですが・・・。
BIP はさておきこの USB アダプタで Bluetooth なし VAIO も Bluetooth 対応にできるので、Bluetooth 対応 PHS を持っている人にはスマートに通信できる手段として有効なのではないでしょうか。あとはやっぱり Bluetooth Stick を挿した CLIE と Bluetooth HotSync とか。


USB 光学マウス PCGA-UMS5
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9754
ソニー製光学式マウス「SMU-S1」が出たあたりから「もしかしたら出るんじゃないか」と思っていた VAIO 純正光学マウスですが、やっぱり出てきましたか。その気になればいつでも出せたでしょうに、どうして今まで出さなかったんでしょうね?
主に VAIO ノート用ということでケーブルは 80cm と短め、本体サイズも比較的コンパクトになっていますが、SMU-S1 と比べて二回りほど大きく(PCGA-UMS1/A と比べても一回り大きいです)なっているようで、SMU-S1 じゃちょっと小さくて使いづらいかな?という向きにもマッチしそうです。
ただ、本体カラーが白系で VAIO QR や SR、初代 VAIO U 等に合うかわりに他の VAIO ノートとはちょっとマッチしなさそうなのは残念なところ。VAIO とのマッチングを考えるとカラバリの豊富な SMU-S1/SMU-C1 の方が合わせやすそうな気もします。しかも、普通のホイール付き光学マウスなのにまた \6,000 とかしそうなのがちょっと・・・ですね。
でも、純正マウスだし・・・あぁ、またマウスを買ってしまうのか(ぉ


リチャージャブルバッテリパック PCGA-BP3U
http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=9756
PCG-U3 に対応する L バッテリ。U3 だけでなく、初代 U1 にも対応するようです。標準バッテリ「PCGA-PB1U」が 2.5〜4 時間もつのに対して BP3U は 7.5〜12 時間と 3 倍の容量になっています。
VAIO U への取り付けは、本体下に座布団状に装着するようになっています。U1 の発売当時、底面にいかにも L バッテリが装着できそうな切り欠きがありましたが、そこにセットする形ですね。しかし、これを装着すると全体的な厚みが 45〜50mm 程度になってしまい、机において使うにしても「モバイルグリップ・スタイル」で使うにしても、使い勝手が非常に悪くなってしまいそうです。S バッテリだと良い感じにチルトして、かつ重心のバランスも良かったんですが、L バッテリだとその辺のバランスが悪くなり、装着時の総重量も 1.1kg 程度になってしまうので、せっかくの VAIO U の長所をスポイルしてしまう感じになります。そうなるくらいなら、使い勝手も考慮して C1+L バッテリの方が良いような気がしますね。私だったら S バッテリを 2 本持ち歩くかな。連続稼働時間が最大 12 時間というのは魅力ですが。


というわけで、今回発表された VAIO 新製品のカタログレビュー記事は以上をもって終了ということになりますが、今日は Sony Dream World 2002 のプレスデー。公式サイト上にて、同イベント内「VAIO EXPO」の先行フォトレポートが始まっています。
http://www.vaio.sony.co.jp/5th/index_swf_base_21.html
ああ、早く行きたいです。


■記事リンク
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0910/sony.htm
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020909/sony1.htm
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020910/sony.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/10/njbt_01.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/10/20.html


[ September (2) ] 2002/09/10(Tue)
さて。本日は昨日に引き続き、VAIO ノートの新製品についてまとめてみたいと思います。
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909_sscj.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909_biz.html
メジャーな変更点の多いデスクトップ VAIO(特に RZ、MXS、HS)に比べ、VAIO ノートは比較的地味な改良が中心。どのモデルでもほぼマイナーチェンジの範囲に収まっています。とはいえ、昨年終盤の WinXP モデルから約 1 年、春モデルでのフルモデルチェンジ(たぶん)を目の前にした現行モデルの完成型、といった感じで全体的に完成度が高まっているといえるでしょう。


VAIO GRX PCG-GRX92G/P, GRX72/P, GRX52G/B
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-GRX92G/
VAIO GRX PCG-GRX102/P (Sony Style オリジナルモデル)
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/Grx/
VAIO ノートの最高峰、GRX シリーズがパワーアップ。ラインナップとしては、16.1 インチ UXGA(1,600x1,200)液晶+Mobile Pentium 4-M 2.0GHz+60GB HDD というハードウェアに Giga Pocket を搭載したフラッグシップ機「PCG-GRX92G/P」、GRX92G/P と同スペックのハードウェア(CPU のみ Mobile Pentium 4-M 1.80GHz)に Giga Pocket の代わりに「LightWave 3D express for VAIO」をバンドルしたクリエイター向けパッケージ「PCG-GRX72/P」、HDD を 40GB に抑えディスプレイを SXGA+(1,400x1,050)として手軽にノートでの Giga Pocket による TV 観賞を実現した廉価モデル「PCG-GRX52G/B」の 3 機種。しかも、GRX92G/P と GRX72/P にはノート PC 用 DVD-RW ドライブを搭載!ソニスタ限定モデル「PCG-GRX102/P」を元にチューンすれば、最高スペックのハードウェアに Giga Pocket、LigitWave 3D、Premiere LE を備えた贅沢な「全部入り」GRX にもできてしまいます。
先日、10 月発売のところ前倒しで限定受注を開始した「PCG-GRX91G/P」でしたが、これが正式に出荷されたかどうかすら分からないうちに後継機種の発表。しかも DVD-RW 搭載モデルは今月中に(即ち、当初の GRX91G/P の発売予定より先に)発売されてしまうという有様。GRX92G/P なんて GRX91G/P のスペックそのままなので、ほとんど同じモデルということができます。なんか、ここまでくると GRX91G/P って一体何だったんだろう、という気がしてきますね。ニューモデルシーズンになると他メーカーからも DVD-RW 搭載ノートが出てきそうなので、とにかく発表と受注だけでも前倒しで行って意地でも「世界初」の名誉を手にしたい一心だったのでしょうか。
GRX91G/P が 200 台の限定生産だったことを考えると、DVD-RW ドライブの供給問題からか GRX92G/P・GRX72/P も当初は玉数が少ないことが予想されます(あるいは、GRX91G/P の限定先行受注は GRX92G/P のために敢えて供給量を絞っていたとも考えられますが)。いずれにせよ、スペックも価格も逝っちゃってるマシンなので、これを本当に必要とする人は多くないでしょうが(DVD オーサリング用途ならよほど設置スペースとかモバイル用途(って外出先で DVD を作成するニーズがどのくらいあるのでしょうか?)でもない限りデスクトップ VAIO の方がよほど快適に使えるでしょうし)、それだけに供給量も限られると思います。っていうか、地方だと展示機を見つけるのも苦労するくらいじゃないかな(^^;


VAIO GRS PCG-GRS70/P, GRS50/B
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-GRX92G/
VAIO GRS PCG-GRS900/P, GRS900 (Sony Style オリジナルモデル)
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/Gr/
GRx 系のエントリークラス「PCG-GR」シリーズが Mobile Pentium 4-M 仕様にモデルチェンジ。その名も「PCG-GRS」シリーズだそうです。基本的に GR タイプをベースに Pentium 4 への対応と放熱機構の改善を行ったモデルですが、ビデオチップの変更(MOBILITY RADEON 7500 を採用)や 2.4GHz ワイヤレス LAN 機能の搭載(GRS70/P のみ)など細かなブラッシュアップも行われている模様。
CPU は GRS70/P が Mobile Pentium 4-M 1.80GHz、GRS50/B が Mobile Celeron 1.70GHz。Intel 845MZ チップセットで DDR SDRAM に対応したスペックを見ると、同じ A4 オールインワンなので NV と基盤が共通だったりするんじゃないの?と思います。そう考えるとあまり開発コストもかからないわけで、比較的ベーシックな仕様を見ても今後 FX の上位機種ユーザー層を GRS シリーズに担わせようという目論見なのではないかと思ってしまいます。
筐体は GR シリーズのそれとほぼ同じイメージですが、Pentium 4-M の熱を捌くためか厚型化され、厚さ 41.6mm/最厚部 43.6mm(旧 GR の 15 インチタイプは厚さ 37.0mm/最厚部39.8mm)と、従来より 5mm 近く厚くなっていますが、重量が 3.4kg(バッテリ+コンボドライブ使用時)とほとんど増えていないため、増えた厚みはほぼ排熱用の空間であると考えて良いでしょうね。
残念なのはせっかく 15 インチ液晶を備えた良機であるにも関わらず、解像度が XGA(1,024x768)しか選択できない点。SXGA+ の解像度が選択できれば、ベーシック A4 オールインワンノートのベストバイになり得るモデルだけに惜しいです。このスペックで \21〜23 万というのは非常にお買い得なのですから・・・。次期モデルでも良いですし、Sony Style 限定モデルでも良いから SXGA+ 液晶モデルのラインナップを期待します。でも、それで GRS70/P の SXGA+ 版が \24〜25 万になってしまうと、今度は Giga Pocket+Office XP 付きの GRX52G/B(約 \26 万)が射程距離に入ってくる価格なので、悩ましいところです。


VAIO NV PCG-NV99E/B
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-NV99E/
VAIO NV PCG-NV90E [WORKS], NV90E (Sony Style オリジナルモデル)
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/Nv/
NV シリーズのニューモデルは最上位機種である NV99M/B のみ。それも、ほとんど CPU の強化(Mobile Pentium 4-M 1.70GHz)のみといった内容になっています。ビデオメモリが 16MB から 32MB に増強された点を除くと、40GB HDD や 2.4GHz ワイヤレス LAN 機能内蔵、付属する FDD・Net MD・テンキー・コンパクトウーファーの構成も初代 NV99M と変わらず。それでいて、チップセットが i845MP から i845MZ に変更されたことによってメモリサポートが FSB 200/266MHz・1GB だったものが FSB 200MHz・512MB に減らされているのが非常に残念。ま、このメモリサポートはあくまでチップセットレベルの話で、ソニーが保証しているのは NV99M のときも FSB 200MHz・512MB 止まりだったのでカタログスペック的には変わらないのですが、i845MP チップセットならばメーカー保証外ながら 1GB の RAM を搭載できる可能性もあったわけで、ちょっと惜しまれるところです。
今回は従来の下位モデルである NV77M、NV55 が併売されず、カタログページにも現行モデルとして掲載されていないところをみると、NV シリーズは今後高付加価値の NV99 系統しか売らないつもりなのではないか?と思います。NV77M はともかくローエンドの NV55 って Net MD が付属しないためあまり存在価値がないような気がしていましたが、やはり NV シリーズを好むユーザーは軒並み NV99M、NV77M を購入していたのでしょう。今回、ウーファーまでついた全部入りの NV99E/B を敢えて NV99M(実売 \30 万)と NV77M(実売 \27 万)の間の価格帯(実売 \28 万)に押し込むことで、NV 欲しい人は NV99E/B で決まり、という作る方も選ぶ方も分かりやすい構図にしてきたのだと思います。i845MZ へのチップセット変更は、おそらくこの NV99M の実質値下げのために行われた(更に GRS シリーズにも i845MZ を採用することによって発注ロットを増やし、更にチップセットの仕入れ価格を下げようとしている?)のだと思われます。ま、MD のついていない NV55 が対象とするユーザーならばむしろ FX や GR のローエンドモデルに流れるでしょうから、このラインナップの変更は当然のところでしょうか。


Network VAIO NV PCG-NV95EN
http://www.jp.sonystyle.com/Product/Vaio/Nwnv/nv95en.html
今回登場した Network VAIO は NV シリーズ。初代 Network VAIO「PCV-JX10GN」のデビュー当初から、「今度はノートでも Network VAIO」の声は聞こえていましたが、記念すべき Network VAIO ノート第一号機は NV でしたか。ノート版 VAIO MXS ともいえる豊富な AV アプリケーションを備え、ハードウェアオプションの選択肢も多い NV では、購入時のオプション選択ができる Sony Style での購入にはメリットがありますし、Network VAIO であることでソフトウェアのインストールやアップデートの利便性が良くなるため、NV シリーズと Network VAIO は相性が良いということがいえるでしょう。というよりそもそも NV シリーズの開発当初から「ノート版 Network VAIO の初号機はこのシリーズで」という前提はあったのかもしれません。何といっても「NV」は「Network VAIO」の略っぽいですし(^^;
NV95EN の本体価格は \213,800。Office XP や Net MD ベイ、テンキーベイユニットが付属しませんが、そういうものを必要としない向きにはかなりお買い得に映るのではないでしょうか。また、NV ではほぼ必須ともいえる Net MD ユニット(\26,800)をつけたとしても価格は \241,100(Hotnetwork サービス初期登録費用含む)。おトクかもしれない・・・。


VAIO FX PCG-FX55J/B, FX11J
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-FX55J/
A4 サイズの 3 スピンドルノート「FX」シリーズはそろそろ終焉か、と言いつつまだまだ生き残るようです。とはいっても GRX/GRS シリーズとの棲み分けを考えてか、よりベーシック方面に寄ったスペックになっています。Mobile Athlon XP 1400+(1.2GHz)に 40GB(FX11J は 30GB)の HDD。液晶は FX55J/B で 15 インチ、FX11J で 14.1 インチ、共に XGA とちょっと物足りないものの、幅広いユーザー層をターゲットとした入門機としては申し分ない仕様。それでいて FX55J/B が \19 万、FX11J が \16 万という実売価格はかなり魅力的なのではないでしょうか?特に「これから PC を始めたいけど何を買って良いか判らない」という初心者には Office XP がついて \19 万という FX55J/B は良い選択肢になるでしょうね。
VAIO ノートも上位機種のスペックが伸びすぎていてエントリークラスのスペックがかなり見劣りして感じてしまいますが、価格性能比とか用途を考えると相変わらず FX シリーズはバランスが良いようで。でも、いい加減フルモデルチェンジの頃ではないですか?>ソニーさん


VAIO R505 PCG-R505W/PD, R505Q/BD
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-R505W/
VAIO R505 PCG-R505/P [WORKS] (Sony Style オリジナルモデル)
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/505/
R505 シリーズのニューモデルは従来機種の HDD を増強(R505W/PD:60GB、R505Q/BD:40GB)したのみ。これといって目新しい変更点はありません。次回のモデルチェンジでは Banias 搭載モデルとして全く新しいマシンに生まれ変わりそうな予感。
それにしても、ノート用 HDD も徐々に 60GB が標準になりつつありますね。スポット市場ではまだ \40,000 近くする(日立製は \30,000 切りまで下がってますが)ので、搭載マシンが出て供給量が増えることでアキバ価格も下がってきてくれると嬉しいんですが。


VAIO SRX PCG-SRX7S/PB, SRX3S/BD
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-SRX7S/
VAIO SRX PCG-SRX7S/P (Sony Style オリジナルモデル)
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/Sr/
R505 シリーズと同じく SRX シリーズもスペックが微妙に変わった程度。上位機種 SRX7S/PB の CPU がようやく LV Pentium III-M 900MHz に、HDD が 40GB にパワーアップされたに留まっています。初期の SRX シリーズを購入された方は悔しくなくて済むでしょうが、旧 SR シリーズあたりからの買い換えを考えている向きにはスペックがなかなかドラスティックに向上せず、購入をためらい続けている人が多いような気がします。HDD 容量なんてラインナップ的には下位にあたる C1 より少ないですし(C1 は Giga Pocket のためにできるだけ大容量の HDD が必須という事情はあるにせよ)、見かけ上のクロックも微妙に C1 や U に劣っている(実際の処理スピードは別として)のが寂しいですね。
下位モデルの SRX3S/BD には今回から上位機種と同じく Bluetooth が備えられています。が、活躍の機会は少ないだろうなあ。C1MZX を含め今シーズンのモデルの Bluetooth は BIP(Basic Imaging Profile)に対応し、Cyber-shot FX77 とのデータ転送をサポートしていますが、速度的にあまり実用的ではないような気がしますし。
SRX もやはり(待てる人は)来春の Banias 搭載モデル待ちかな?その頃には 1GHz オーバーの CPU に 60GB HDD という大幅なスペックアップを果たした新シリーズに切り替わりそうな気がします。それでも今新しいサブノートが必要な人には SRX7S/P のような単体モデルなら \20 万前後と割安感がありますし、あまり後悔しない選択肢だとは思います。


VAIO C1 PCG-C1MZX
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-C1MZX/
私の C1MSX も遂に旧機種となる時期がやってきてしまいました(泣)。「MOTION EYE」と「MPEG2 R-Engine」、「Giga Pocket」(今回から「LE」が取れています)を備えるウルトラワイド SXGA ミニノート、という基本構成は変わっていませんが、CPU・HDD の強化が図られています。逆に言えば CPU と HDD 以外はほぼ C1MSX と同等、ということもできるんですけどね。
HDD は Giga Pocket や MOTION EYE による映像保存のために現状のノート PC 用ディスクでは最大となる 60GB 製品を採用。これと Giga Pocket の搭載だけはフラッグシップ機である GRX92G/P と肩を並べる C1 の自慢でもあります。C1MSX の 40GB ではせっかく録った Giga Pocket のビデオカプセルもすぐに HDD 容量が足りなくなって MPEG-2 ファイルに書き出して外部メディアに保存するかどんどん消していくしかなかった(私はテレビ番組はあまり保存しない方なので、あまり問題にはなりませんが)のですが、60GB もあればけっこうゆとりを持ってディスクを使うことができ、いざ録ろうという段になって「あ!ディスクが足りない!」と慌てている間にオンエアが始まってしまう、というシチュエーションにもあまり出会わずに済むと思います(ま、それでも保存版のビデオカプセルは積極的に外部メディアに書き出しておくにこしたことはないですが)。

CPU は TM5800 867MHz から同 933MHz と約 7.7% のクロックアップ。それに限らず今回は CMS がバージョンアップし、メインメモリ中の CMS 領域を従来の 1.5 倍となる 24MB 分確保する仕様となりました。これにより、CMS でコード変換済みの x86 命令をより多くキャッシュできる(CMS 領域自体は 1.5 倍ですが、この CMS 領域には CMS 自体の実行メモリ分も含まれるため、それを差し引くと CMS キャッシュ用途に使える DDR SDRAM は 2 倍近く増えている可能性があります)ことになり、一度起動されたアプリや OS のバックグラウンドサービスが高速化できるというわけです。Crusoe 自体、一旦 CMS キャッシュに入った x86 命令は自身の動作クロック −150MHz 程度の速度で実行できるポテンシャルは持っているものの、この CMS のキャッシュ・再キャッシュに伴うオーバーヘッドの大きさのせいで「遅い CPU」というイメージを持たれていたので、この変更は Crusoe の体感速度をかなり押し上げてくれる可能性があります(実機を触ってみないと分かりませんが・・・)。
この CMS 使用領域の変更によって Windows XP が利用できるメインメモリの容量が 8MB 減ってしまい、実用上 256MB のメモリだとけっこうギリギリな感じの Windows XP ではこの 8MB がディスクスワップに大きな影響を与えそうな気がするので、この新バージョンの Crusoe 搭載 PC を使うのならば 384MB 以上へのメモリ増設は必須といえるでしょう。ま、WinXP 自体 384MB 以上メモリを積んでいた方が動作が軽快なので、いずれにせよメモリ増設は推奨したいですが。
メモリといえば、今回からオンボードメモリが 256MB に増量(従来は標準状態でオンボード 128MB+増設スロットに 128MB)されているため、搭載可能なメモリ容量が最大で 512MB に上がっています。C1 クラスのマシンに 512MB ものメモリが必要か、と言われれば微妙なところですが、長く使うことを考えるとメモリ増設の上限は高い方がありがたいわけで。

Crusoe も 1GHz 版が発表されているので、本当は Crusoe 1GHz+60GB HDD で型番が「PCG-C1MAX」だったら速攻 C1MSX を売って買い換えよう、と思っていたのですが(笑)、CPU も大台に乗らなかったことだしこの程度なら買い換えるまでもないかな。HDD くらい保証を無視すればいくらでも換装できますからね。そんなに悔しくないのだ、と自分に言い聞かせてみる(^^;
でも、新しい Crusoe の体感速度がどれほどのものか、ちょっと触ってみたい気はします。


VAIO U PCG-U3
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-U3/
VAIO U PCG-U3/P [WORKS] (Sony Style オリジナルモデル)
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/U/
この春発売され、見事ブームを作り出した VAIO U が地道なモデルチェンジを済ませています。

・・・やばい。やばすぎる。

黒いよ、VAIO U が黒いよママン!!(泣)

いきなりのことでかなりビックリマシタ。マジで目を疑いました。
VAIO U といえばそのサイズやポインティングスティックのあり方から伝説のミニノート「ウルトラマン PC」IBM Palm Top PC 110 が引き合いに出されることがよくありましたが、まさか VAIO U の方が黒を身に纏ってくるとは。もしかしたら意識しているのかも!?
実は、ちょっと前に PC110 ユーザー(というか主に「チャンドラ」ユーザー)の方のサイトの片隅で、VAIO U を PC110 っぽく黒く塗ってしまった記事
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/4131/u1/u1.html
(↑敢えて VAIO ロゴを埋めているのが、VAIO ユーザー的観点からすれば却ってもったいないですが)を見て以来、私も真似して U1 を買って黒く塗ってしまおうか?とけっこう真剣に悩んだ時期があったので(笑)この U3 の登場にはかなり驚きました。あるいは、PC110 への賛歌だろうか?と思ったくらいです。
しっかしシブいです、黒 U3。外側も、内側も、キーボードも、ポインティングデバイス周辺も、見事に真っ黒。これで SONY と VAIO ロゴではなくて IBM ロゴが入っていたら、VAIO を知らない人が見たら ThinkPad と勘違いするかもしれません。というか、ポインティングスティックを赤く塗るのはキホンですか?(笑)
でも、VAIO ユーザー(というかソニーユーザー)にとってブラックはある意味特別な色なだけに(SR9C/BK とか Cyber-shot でも限定黒モデルは何度となく登場しています)、U3 は全数ブラックではなくノーマルカラーとブラックの併売にするとか、Sony Style のみで特別発売するとか、VAIO 5 周年記念モデルとして数量限定販売するとかそういった「価値を高める」方向でブラックモデルを出してほしかったですね。ちょっとブラックのありがたみがないというか。
ブラックになったことで U1 と随分印象が違うマシンになってしまいましたが、U1 のカラーリングはあれはあれで U1 の小ささと相まって「かわいい」雰囲気を醸し出していたので、今回黒モデルのみになってしまったことで女性ユーザーに敬遠されてしまうということも考えられます。やはり、ノーマルカラーと併売にした方が・・・。個人的には、ノーマルカラー、ブラックカラーの他に R505 や C1 等と同系のシブめのメタリックカラーなんてのもあったら良かったな、と思います。

と、なんか話題が色の方にばかりいってしまいましたが(^^;スペックとしては順当なパワーアップ。C1MZX と同様に、Crusoe は 933MHz にまでクロックアップされ、CMS も CMS ソフトウェア領域を 24MB リザーブするバージョンにアップグレードされました。C1 と違ってメインメモリが完全に SDR SDRAM のため、C1 ほどの高速化は望めませんがそれでも効果はあると思います。同様に、メインメモリも 256MB がオンボード化され、最大 512MB のメモリが搭載可能に。HDD は現在出荷されている 1.8 インチ HDD の上限が 20GB なので容量据え置きですが、30GB 早く出してくれないかな>東芝さん
ソフトウェアとしては、初号機のフィードバックを受けて改善された VAIO U オリジナルソフトウェア「ThumbPhrase」に加え、バージョンアップした「FlyingPointer」は他の VAIO サブノートにもプリインストールされてきましたし、U に限らずモバイルノートにも言えることなのですが、モバイルのために接続する環境によって自動的に PC 内のネットワークその他の設定を切り替える「Smart Network」なるアプリがついてきたのも特徴的です。ThinkPad が先鞭をつけたこの種のネットワーク切り替えソフトですが、徐々に同様のコンセプトが各社のモバイルノートに浸透してきているようで。

VAIO U に関してはこんなところですかね。何というか、今度のモデルチェンジはかなりマイナーな変更にとどまるだろうと思っていましたが、まさかこんな裏技を隠していたとは・・・VAIO U に興味はあったけど今まで手を出さずにいた人は、今回の U3 けっこうヤバいんじゃないですか?
VAIO U も来年の半ばには Banias あるいは TM8000(TM6000 のプランが消えてしまったので)搭載になってモデルチェンジするとすれば、春モデルの U5(?)はまたマイナーチェンジになるでしょうが、今度は Cyber-shot U のようにポップなパステルカラー数色から選べるようなラインナップになっていたりして。


VAIO QR、VAIO VX はどうやら今回はモデルチェンジは先送りのようです。ま、今モデルチェンジしたところで VX はせいぜい PenIII-900MHz+オンボード 256MB RAM、60GB HDD がいいとこでしょうからさして代わり映えはしませんし、QR も価格を考えるとあまりトンガった仕様にはしづらいでしょうから、今回はちょっと在庫を調整しようということなのかもしれません。ただでさえ 6 シリーズを抱える A4 ノートというジャンルですから、春モデルあたりでは一度ラインナップの見直しも含めていろいろ入れ替えがあるのではないでしょうか。R505、SRX、C1M も来春にはそろそろ筐体が変わっても良い頃ですしね。

そうそう、今回発表されたニューラインナップ、もし Sony Style でご購入予定ならば当サイト内の広告バナーから辿っていっていただけると幸いです。このバナーによって得られるリベートは、サイト運営費の足し(っていうか今まで一銭も入ってきてないんですが(泣))と 100 万ヒットプレゼントの軍資金にしますので。


さて、VAIO ニューモデルの一斉発表で浮き足立っている私達モバイルノートユーザーを尻目に、IBM が ThinkPad の 10 周年記念限定モデルの発売を明らかにしています。
ニュースリリース
http://www.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2002/09101
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0910/ibm.htm
発売される「ThinkPad 10th Anniversary Limited Edition」について、現在判っていることは
  • 日本国内限定で発売されるモデルである
  • 2,002 台の数量完全限定モデルである
ということだけ。5 月の PC Watch のインタビュー記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0508/ibm2.htm
の中で、「大々的なモデルを登場させるという予定はありませんが、既存のモデルの特別版を出すなど、何らかの形でお祝いはしたいと思っています」という開発陣のコメントもあることから、既存モデルのスペシャルエディションという形になる可能性が濃厚です。かつ、日本市場限定、ということを考慮すると、やはり A4 オールインワンタイプよりは B5 モバイルノート系で記念モデルが用意されるのではないか?ということまでは想像できますね。今のところ私がイメージしているのは、
  • ThinkPad X30 最強仕様特別版を「ミラージュ・ブラック」で限定発売!
  • これでホントに最後!ThinkPad s30 の特別最終バージョン
のどちらかではないかと思っています。しかし後者だとすると、いくらメモリや HDD を増強したところで CPU クロックが現在のモデルとしてはやや見劣りしてしまいます(超低電圧版 Mobile Pentium III-M は 800MHz 以降のクロックがまだ登場していません)から、スペック等も考えると米国で先行発表されている「ThinkPad X30」の日本国内バージョンの発表と同時に「ミラージュ・ブラック」を纏った X30 を 2,002 台限定で発売、というストーリーは現実としてあり得るセンだと思っています。Mobile Pentium III-M 1.20GHz、1GB RAM、60GB HDD、IEEE1394、IEEE802.11b にデュアルバッテリというモバイル PC で現在考え得る最強スペックの「ミラージュ・ブラック」仕様 X30・・・そんなのが出てきたら、VAIO には見向きもせずにそっちに転びそうな気もします(^^;
ま、これはあくまで予想に過ぎない戯言のようなものですが、2,002 台限定というけっこうレア度も高い代物なので注目したいところです。
そういえば、VAIO は結局記念モデルを出さないのでしょうか?SDWE2002 の前日である今週金曜日にいきなりスゴいマシンを記念モデルとして出してきてくれたら、かなり嬉しいんですが・・・。


■記事リンク
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0909/sony2.htm
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0909/sony3.htm
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0909/sony5.htm
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/09/09/638480-000.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/09/nj00_vaio_note.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/09/07.html


[ September (1) ] 2002/09/09(Mon)
いよいよ VAIO の秋モデルが一斉に発表されました!
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909_sscj.html
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909_biz.html
さぁさぁ、今回の VAIO シリーズは現在のソニーの AV ネットワークの中心にいると言っても過言ではないくらい、いよいよ「VAIO」の一つの目標に近づいてきた感じです。書きたいことはたくさんあるんですが、何しろ時間がないもので(今ネット環境といったら AirH" しかないので、カタログページを見るだけでも一苦労なんですよ)今日はとりあえずデスクトップから。
それでは、行ってみましょー。

VAIO RZ PCV-RZ70P, RZ60, RZ50
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCV-RZ70P/
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/Rz/
予想通り筐体を変更してフルモデルチェンジしてきた R 系統。型番も新たに「RZ」となりました。
新しい筐体は RX シリーズの面影を一部に残しつつ、近未来的というかサイバーな仕上がりになっています。どこかゴ○レムっぽい印象も受けますが(^^;筐体は外装のみの変更で、内部のフレームは RX シリーズから変わっていないのかと思いきや、どうやらフレームも(そしてマザーボードも)変更されている模様。電源ユニットの配置が変更され、従来電源ユニットがあった位置にはより高速に・高熱になる CPU を冷却するためか(ビデオチップも新しい Giga Pocket ボードもかなり発熱しそうですし)8cm のボディファンが取り付けられているようです。

マザーボードは全機種一新され、標準で USB 2.0 に対応。VAIO は全機種に i.LINK を備えるため、高速な外部接続バスという意味では USB 2.0 機器のまだ出揃っていない現状では i.LINK 機器の方が選択肢が多いでしょうが、今後は IEEE1394(=i.LINK)は主に家電同士あるいは PC と家電を接続するための規格、USB 2.0 は PC と周辺機器を接続するための規格という感じで棲み分けがなされていきそうなので、VAIO のハイエンドたる RZ シリーズでは真っ先に対応したかったところでしょう。RZ70P/60 に搭載される i850E チップセットは正式には USB 2.0 に対応していない(Intel が USB 2.0 に対応する ICH4 と i850E の MCH「82850E」との組み合わせによる動作を保証していない)のですが、以前ソニーが PCG-SRX シリーズのために Intel に Tualatin 対応版の i815EM チップセットを作らせたという経緯があることから考えると、今回も Intel に無理を言って 82850E+ICH4 で正常動作するステッピングの i850E を作らせたか、あるいは GIGABYTE のマザーボード「GA-8IHXP」のようにマザーボードの OEM 元メーカー(ASUSTeK の可能性が高い)に独自技術で対応させたかのどちらかでしょうね。RZ50 に搭載されるチップセットは SiS651。RX56 に搭載された SiS650 の USB 2.0+PC2700(333MHz)対応版といったところです。チップセットの仕様により、上位機種である RZ70P/60 よりも使用可能な USB 2.0 ポートが多い(RZ50 は 4 ポート全て USB 2.0、RZ70P/60 は USB 2.0 が 2 ポートに USB 1.1 が 2 ポートという構成)ことになっています。
CPU は順当に RZ70P が Pentium 4 2.80GHz、RZ60 が Pentium 4 2.53GHz、RZ50 が Pentium 4 2.40B GHz。512MB(RZ70P)・256MB(RZ60:RDRAM、RZ50:DDR SDRAM)のメモリに 160GB(RZ70P/60)・120GB(RZ50)の HDD は従来機種から特に変更なし。HDD は大容量化が一段落している状態なので仕方がないですが、そろそろ静音 HDD の採用等も含めて積極的な静音化に取り組んでほしい気もします。今後ホームサーバとしての存在感を強める戦略であるなら特にね。

RX シリーズでは(一般的な用途では必要ないと思えるほどの)高速なプロセッサと潤沢なメモリ、HDD に加えて DVD-RW ドライブを搭載したことにより、デジタルビデオ編集→DVD オーサリングのためのハードウェア、というハイアマチュアあるいは半業務用途みたいなイメージがありましたが、RZ シリーズではそのイメージをちょっとだけ返上し、高い画質と接続性を求める AV マニアにも満足のいく AV マシンとなっています。
まず、RZ シリーズの最大の特徴ともいえるのが、新しく設計された TV チューナ搭載 MPEG-2 エンコーダカード「Giga Pocket Engine EX」。入口から出口まで極力ノイズの載りにくい回路設計をした上で、更にノイズ・ゴーストリダクションを施す回路が組まれています。今や VAIO に限らず当たり前のように搭載されてきている TV 録画機能ですが、TV 録画マシンの先駆者として今度は「画質」という付加価値に目をつけてきたというわけですね。最近ではカノープスの「MTV2000」や NEC の「SmartVision HG/V」など、画質に目を向けたハイエンドビデオキャプチャ・チューナカードが増えてきており、画質面では VAIO も押され気味だっただけに、ここで一発巻き返したかったところでしょう。

細かいところでは、ハイエンドの RZ70P には Adobe Premiere 向けに新開発の USB ジョグコントローラが付属しています。このジョグコントローラ、以前あった「PCDA-J1」から大幅に小型化され(テンキーパッド程度の大きさ)、使い安そうになっています。PCDA-J1 はどちらかというとジョグコントローラのみで Premiere の操作をするように作られていましたが、新しいジョグコントローラはあくまでキーボードやマウスの補助的な役割のようで、ちょっとしたところで使うと作業効率を大幅にアップできそうな感じです。Giga Pocket や DVD 再生にも使えるようなので、けっこう便利そう。どうやら単体販売されなさそうなところをみると、VAIO NV の内蔵ウーファーと同じくハイエンドモデルのみの特典という意味合いになるのでしょうか。
あとは全モデルにてマウスがようやく光学化。見た感じ、ロジクールの OEM っぽい雰囲気ですが実際のところどうなんでしょうか。しかし、光学マウスくらいいつでもつけようと思えばつけられただろうに、今まで何をやっていたんでしょうね。

RZ シリーズに関してはこんなところです。スペックだけ見ると RXx6 シリーズからほとんど変わらず、面白みのないモデルのようですが、ビデオ編集が目的の人はさておきエンターテインメント用途ではなかなか強まったモデルということが言えそうです。でも、いくらいいエンコーダボードを積んだところで地上波のクオリティじゃたかが知れているので、RZ シリーズの真価を発揮できるのは BS や CS を導入しているユーザー、ということになるでしょうね(ま、RZ シリーズなんかを買って「テレビ生活」を楽しもうという人ならば、地上波だけでなくいろんな映像ソースに手を出しているでしょうが)。


VAIO MXS PCV-MXS5R, MXS5
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCV-MXS5R/
PCV-MXS1 に始まった「ミュージックサーバー」はいよいよ「AV サーバー」の次元に入ってきました。この機種が「CoCoon」や PlayStation 2 と互いにホーム AV の中枢を争っていくのか、あるいは相互補完していくのかは分かりませんが、少なくとも MXSシリーズは家庭の AV 機器を司っていく存在になっていく、ということだけはこのモデルからはっきりと読み取れると思います。

今回の MXS シリーズの最大の特徴となっているのが、「VAIO Media Launcher」を進化させた「VAIO Media Ver.2.0」。いきなりバージョン 2.0 なのは「VAIO Media Launcher」の後継バージョンという位置付けからでしょうが、厳密には VAIO Media Launcher との互換性はなくなっているようです。
基本的に「ネットワークで接続された VAIO から、AV サーバー内のオーディオ/ビデオ/画像ファイルを再生、鑑賞できる」という特徴は VAIO Media Launcher から変わっていませんが、VAIO Media Ver.2.0 における最も大きな変更点はそれがネットワーク上のテレビやオーディオ機器からも可能になったということ。テレビやオーディオ機器を今回登場したネットワークメディアレシーバ「ルームリンク」に接続することにより、AV サーバー内のメディアファイルをテレビやオーディオ機器で再生することができます。このソフトウェア、「CoCoon」と同じく「ホーム AV をネットワークに繋げる」という今秋のソニーの戦略の中心にある、非常に重要なソフトウェアであるということができるでしょう。
実はこの VAIO Media、MXS シリーズだけでなく今回発売される VAIO 全機種にプリインストールされているのですが、唯一 PCV-MXS5R にのみ「ルームリンク PCNA-MR1」が付属することからも分かるとおり、あらゆる映像・音楽メディアを再生できる MXS でその真価を最も発揮できるソフトウェアといえるでしょう。

MXS5R/MXS5 のスペックは PCV-RZ50 のそれに準じ、Pentium 4 2.40B GHz、SiS 650、256MB RAM、120GB HDD、DVD-RW、USB 2.0×2 という構成になっています。MXS シリーズならではのフィーチャーとして、Net MD 対応 MDLP ユニット、高音質オーディオボード「Sony Digital Audio System」(上位機種である MXS5R には GOLD アンプ採用)、MG メモリースティックスロットを備えています。また、TV チューナの画質を向上させた新開発の「Giga Pocket Engine」を採用しているところも見逃せません。
ま、こちらも RZ シリーズと同様に、ハードウェア構成だけ見ると MXS3 から大して変わっていないように見えますが、コンセプトとしては大幅に進化したかなり意欲的な製品に仕上がっていると言えます。これは、SDWE2002 でのデモンストレーションを何としても見なければ。


VAIO HS PCV-HS80, HS70, HS50
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCV-HS80/
以外にも登場した LX シリーズの後継機種。Microsoft の Tablet PC を前にペンタブレットタイプの VAIO LX は終焉を迎え、スモールフォームファクタという点でも JX にお株を奪われた形でひっそりと消えていくかと思われた LX ですが、また新しいコンセプトとともに帰ってきました。その名も、VAIO HS。
まるで JX シリーズのバリエーションのようなイメージの筐体に LX シリーズと同じフレキシブルアングルのディスプレイ、一部には LX シリーズの血統であるペンタブレット液晶も備え、極めつけはデスクトップ VAIO 初の「MOTION EYE」搭載!もう「何でもあり」状態というか、ソニーさんったらやりたい放題やってます(^^;デスクトップに MOTION EYE とはやられました。

ミドルレンジの Pentium 4 プロセッサに i845GL ベースのマザーボード、メモステスロット搭載という基本構成は LX シリーズから変わっていませんが、「Giga Pocket Engine」が全機種標準搭載され、上位モデルには DVD-RW が搭載されるなど、LX シリーズと比べて AV 周りが強化されています。このあたりは JX シリーズと明らかな差別化を行うためでしょうか。筐体も JX よりコンパクトそうです。

LX シリーズからの最大の変更点といえばやはり「MOTION EYE」の搭載でしょう。LX シリーズはペンタブレットモデル以外は単なる省スペースデスクトップに過ぎず、終盤は JX や W に食われていた感がありましたが、「MOTION EYE」の搭載により巻き返しを図りたい、という HS 開発チームの意気込みが感じられます。37 万画素プログレッシブながらも CCD ではなく CMOS カメラなのが画質的な不安を感じさせるものの、HS の「MOTION EYE」搭載のポイントは、「MOTION EYE」そのものよりもアプリケーションにあります。
HS に新たに搭載された「With You Call」は、同じソフトがインストールされた VAIO 同士でのテレビ電話を可能にしてくれます。ま、今まででも NetMeeting 等で MOTION EYE を利用することはできましたが、ライトユーザーでも手軽に使えるオリジナルソフトが入っているというのは大きいでしょう。店頭でデモをやっていたらコロッと逝ってしまう人も少なくないかも(^^;
ま、これだけ見れば「ま、そんなもんか」で終わっていく程度のオモチャですが、このソフトと「MOTION EYE」は来るべき IP 電話時代のテレビ電話の先駆けとして、ソニーが市場の反応やユーザーのフィードバックを得るために投入してきたものでしょうね。今は「VAIO ならでは」の付加価値ですが、そのうち Giga Pocket なんかと同様に当たり前になってくるものでしょうし、むしろそういう未来へソニーが導いていこうとする動きなのかもしれません。個人的には今すぐ買って使いたいとまでは思いませんが、未来を見据えるという意味では注目していたいアプリケーションではありますね。

そんなところかな。このマシンも早く実物がデモしているのを見てみたい機種ですね。
でも、個人的にはデスクトップなら MOTION EYE は備え付けよりもケーブル or ワイヤレスで取り外しがきいた方が・・・。


VAIO JX PCV-JX12
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCV-JX12/
今回の JX は非常にあっさりしてますね。特に大きな変更は無し、というか一番大きな変更点が CPU で Athlon XP 1500+(1.3GHz 動作)から Duron 1.3GHz に変更ってそれデチューンじゃねぇか!!!ま、実際の動作周波数が同じで L2 キャッシュが少ないだけ、なので体感的に大差ないとはいえデチューンはデチューン。うーん、残念です。上位機種である HS シリーズの廉価モデルが Celeron 1.8GHz なので Athlon XP 1800+ クラスは載せられなかったとはいえ、Athlon XP 1600+ 程度で大人しくバージョンアップならともかくデチューンじゃねぇ・・・。あれ、しかも Giga Pocket 省略されてないですか?うーん、これはちょっと付加価値が欲しい人は HS 買えということなんでしょうか・・・スモールフォームファクタになったとはいえ良いマシンであることには変わりがなかった JX だと思っていましたが、ここにきていきなりトーンダウンとは残念です。ま、チューニングベースとしての面白さは変わっていませんが。
他のデスクトップ VAIO が全て光学マウスを採用しているのに JX だけボールマウスのままだったり、かなりトホホ仕様というか改造を目的とする人以外誰が買うんだろう?みたいなスペックになっているのは何故なんでしょうね。今後 SFF タイプは HS シリーズに完全にバトンタッチするための布石ともとれてしまいます。どうせなら、CRT モデルをラインナップして「とにかく安い VAIO」として売った方がまだ引き合いもあったでしょうに。
当然というかなんというか、今回は JX ベースの Network VAIO は更新されていません。今まではある意味「Giga Pocket と SonicStage 以外に余計なものが入っていない安い JX」というオイシさがあったんですが、GP がなくなってしまうと魅力半減ですしね(^^;ま、JX11GN を継続販売してくれた方がスペックも微妙に高くていいんですが(笑)。


VAIO W PCV-W101/W, W101/B
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCV-W102/
VAIO W もマイナーチェンジ。といってもマザーボードが一新され、チップセットは SiS650 に、CPU は Celeron 1.6GHz に変更されています。
チップセットが変更されたことによって、メインメモリが W101 の VC(VirtualChannel) SDRAM から一般的な DDR SDRAM になっています。ほとんど出荷されておらず、入手困難で高価な VC SDRAM と違い、一般的に販売されている(保証外ながらバルク品でも OK な)DDR SDRAM が使えることは、低価格 PC の一種である VAIO W では大きいですね。また、ソフトウェアエンコードである Giga Pocket(今回から「LE」が取れました)のエンコードも、DDR SDRAM なら十分な帯域が確保できるでしょうし、せっかく録画した番組が時々カクッていた、という悲しいことは起きないはずです(W101 では微妙に起きていた気がします)。
ほかに目立った変更点といえば W101 では USB 外付けだったリモコン受光部が本体に内蔵されたことくらいでしょうか。ま、全体として JX12 よりは買い得感のあるマシンだと思います。今回は RZ、MXS、HS の 3 機種に比べてインパクトが弱いのは残念ですが。


・・・とりあえず今日はこんなところで。とりあえず、VAIO Media のデモは早く見てみたいですね。
続きは明日、ノート編で。


■記事リンク
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0909/sony1.htm
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0909/sony4.htm
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020909/sony2.htm
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/09/09/638479-000.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/09/nj00_vaio_autumn.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/09/njbt_02.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/09/nj00_vaio_hs.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/09/06.html


[ あしたうまれる ] 2002/09/08(Sun)
注目の SDWE2002 までいよいよあと 1 週間を切ってきました。VAIO の新製品も間違いなく今週中(金曜あたりが怪しいか?)に発表があるはずなのですが、それに先立って JATE((財)電気通信端末機器審査協会)の 8/1〜15 期間の認定機器一覧表に、VAIO の新機種とおぼしき製品型番が掲載されています。
http://www.jate.or.jp/jp/tanmatsu/20020801_20020815.html
確認できたのは、
  • PCG-9()
  • PCV-MXS「」
  • PCV-JX「」
  • PCV-RZ「」
の 4 種類。慣例的に言って「PCG-9()」は GR 系なので、ソニスタ限定モデルの「PCG-GRX91G/P」を挿しているんでしょう。GRXx2 シリーズも出ることは間違いないはずですが、他の VAIO ノートが今回の認定機器一覧に出ていなかったため、GRXx2 シリーズは他の VAIO ノートと同時に一覧に掲載されるものと思われます。
MXS シリーズについては「PCV-MXS5[R]」になるんじゃないかな。ソニーさんはどうも型番の末尾に「4」がつくのを嫌う傾向にあるみたいなので。MXS3 からの改良点としては、FSB 533MHz 化とソフトウェアのバージョンアップくらい?良くて HDD 増強があるかどうか、といったところでしょう。JX シリーズもマイナーチェンジでしょうね。Athlon XP 1800+ に HDD 120GB とか。さすがにローエンド機にはまだ DVD-RW はつけないでしょうし。
そして気になるのが「RZ」型番。いよいよ RX シリーズもフルモデルチェンジですか。これで残念ながら「RX78 が出たら買おう!」というガ○ダムマニアの方々の野望は断たれてしまうわけですね(笑)。早い、早いよ>ソニーさん。スペックとしては、最上位となる RZ70(たぶん)には当然 Pentium 4 2.80GHz を搭載してくるでしょうが、HDD も 160GB 以上のものが出ていませんし、あとは筐体変更くらいしか思いつきません。Gigabit Ethernet の搭載があればちょっと面白いですが、難しいだろうなあ。どちらかというと、「airboard」や「CoCoon」のようなネットワーク家電と連携したり、ビデオサーバとしてネットワーク上のマシンにビデオファイルをサーブする方面のソフトウェア的な強化が図られそうな気がします。
VAIO の新機種に関してはこんなところかな。デスクトップでいえば LX はこれで終了のようですし、あと VAIO W がいつのタイミングで出てくるのか気になるところ。同スペックでかなり長い間売られている製品なので、意表をついてデザイン変更なんてこともあったりして。

この 1 週間で発表されそうなもので、もう一つ私が気にしているのはネットワークウォークマンの新機種。メモステウォークマンも現行のタイプになってからもう 2 年近い時間が経過していますし、メモステリーダ・ライタの動向を見ているとそろそろ USB 2.0 に対応した新ネットワークウォークマン・メモリースティックウォークマンが登場してきそうな気雰囲気です。もしかすると、256MB メモステも同じタイミングで・・・。場合によっては今度出る MZ-E10 と共にメモステウォークマンも買ってしまおうかくらいに考えているので、注目しています。
本当はこの週末ヨドバシに用事があって行く際に NOMAD MuVo の 128MB 版が入荷していればあわよくば買ってやろうと思って行ったのですが、なんか現物を見るとイマイチ購入意欲が萎え。あんまり「買って光線」を発していないんですよねアレ(^^;
しかも、間もなく iRiver(ちょっと前まで SONICblueRioVolt を OEM 供給していた韓国のメーカー)から「iFP-180T」なる新型 MP3 プレイヤーが出るらしく、これがまた良さげなんですよね。ネットワークウォークマンも間違いなく出るだろうし、今 MuVo に手を出してしまうと間違いなく 1 ヶ月後には後悔していそうなので、我慢してみました。

何はともあれ、これから 1 週間の新製品発表には目が離せません。1 週間後にはいよいよ SDWE2002 が開催されますし。楽しみにしていましょう。あ、オフ会の方もよろしくです(^^;


[ 空気のように、水のように ] 2002/09/07(Sat)
ここのところ、すっかりソニーの新製品ニュースばかりになっていたので、ちょっと小休止、ということで今回の Column は IT 系とはあまり関係ない話題をひとつ。

今年の春頃だったかな、かなり仕事がテンパっていて、疲れからか妙に集中力が途切れやすくなって、(仕事上のミスこそなかったものの)やけに物忘れがひどくなったり、クルマに乗っていて危ない目にあったりすることが増えた時期があったんですよね。で、何か改善しよう、と思ったんですが、忙しい時期で生活自体が不安定になりがちだったため、仕事も食事も生活のリズムもあまり変えようがない。じゃ、気休めに空気でも変えてみるか、と思ったんですね。なんか気功とか東洋医学とかの世界になっちゃいますが、空「気」が「気」分に与える影響って少なくないだろうし、タバコは吸わないから家の中の空気は汚くないけど少しフレッシュな空気でも吸えばアタマもスッキリするかも、と思い、空気清浄機を買ってみました。
最近、空気清浄機に限らずエアコンなんかでもそうですが、何かと「マイナスイオン」というやつがもてはやされていますよね。あの、負に帯電したイオンを空気中に散布すると、リラックス効果が得られたり電磁波に効果があるとか言われているアレです。私は、マイナスイオンなんてものは科学的に胡散臭い裏付けになっているかどうかも怪しい裏付けがつけられた、あるある大辞典とかはなまるマーケットとか思いっきりテレビみたいな主婦向け番組で取り上げられて一時的にブレイクするだけのイロモノだろうくらいにしか思っていなかったんです。でも、家電店の空気清浄機コーナーはもうマイナスイオン系機器が花盛り状態。マイナスイオンの効果についてはマユツバだし、電磁波なんてそれ自体人体に与える影響もまだ完全に解明されていないわけだから、まあ話半分とりあえずおまじないのつもりで使ってみるか、ということで、マイナスイオンが出るものを選んでみました。
空気清浄機にもいろいろあって、価格も機能もデザインもピンからキリまであります。その中から私が選択したのは、シャープの「FU-M21CX-S」という製品。ほとんど価格と見た目で選んだんですが、この製品の謳い文句には「プラスイオン」とか「プラズマクラスター」とか書いてありました。よく分からないけど、マイナスだけじゃなくてプラスイオンも出るなんて、何かおトクな感じがする(笑)というのも購入動機の一つになりました(←白物とか生活家電には無頓着らしい)。
その後、仕事も山を越えてしまったため、空気清浄機やマイナスイオンの効果がどの程度あったのかは分かりませんし、空気清浄器はその後も気づいたときに回してはいましたが、私にとってはそれ以上でもそれ以下のものでもなくなっていました。

そんな中、最近こんなニュースが発表されました。
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020905.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/05/nj00_sharp_ion.html
asahi.com の記事
http://www.asahi.com/business/update/0905/010.html
シャープの「プラズマクラスターイオン」技術が空気通のウィルスを不活性化する効果があることが明らかになったとか。この技術を利用した製品を使って空気をきれいにしていれば、必然的にインフルエンザや感染症にかかる確率が低くなるというわけ。すげぇ、何となく買った製品にそんな効果があったなんて(@o@;
ちょっと調べてみたんですが、一口に「マイナスイオン」といってもいろいろあって、メーカーによってイオンの発生のさせ方や発生するイオンの形態が違ったりするみたいなんですが、シャープのは単にマイナスじゃなくてプラスも発生させているんです。マイナスイオンのみ、プラスイオンのみではウィルスを死滅させる効果は無かったらしいですから、偶然なのか狙ったものなのかは分かりませんが、イオン発生型の製品ではこれでシャープが一歩リードした形になったと言えるかもしれないですね。
ただし、逆に言えば、今まで空気中に存在したウィルスをそれとは知らずに触れ、結果的にワクチンのような効果となって人体に免疫力がついていたとすると、このように空気中のウィルスを予め死滅させてしまう製品が一般化すると、人間の免疫力が低下して却って外にいるときに細菌やウィルスに感染しやすくなる、ということになるかもしれません。文明が発達して、生活環境における衛生が徹底されたことによって、人間が昔は滅多なことでは感染しなかった細菌に感染するようになったということも実際はあるみたいですし。こういうことを考え出すと、何が健康的で、何が健康的じゃない状態なのかよく分からなくなってきます。ま、少なくとも小児がいる家庭や病院ではかなり効果的なものになるとは思いますが。

とりあえず、新居には寝室にエアコンがついていないので、来年の夏までにエアコンを購入するときにはシャープの「プラズマクラスターイオン」が出るやつにしようかな。


[ 空の瞳 ] 2002/09/06(Fri)
今日はメモリースティックリーダ/ライタの新製品が出ています。
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/memory_stick/
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0906/sony.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/06/njbt_01.html
登場したのは、USB メモリースティックリーダ・ライタ「MSAC-US2」、メモリースティックリーダ・ライタ機能付き USB 光学マウス「MSAC-US7」、USB マジックゲートメモリースティックリーダ・ライタ「MSAC-US20」、マジックゲートメモリースティックリーダ・ライタ機能付き USB 光学マウス「MSAC-US70」、メモリースティック用 PC カードアダプタ「MSAC-PC3」の 5 製品。PC カードタイプは白いくせに MG 非対応の模様(^^;
それぞれ USB 2.0 に対応し(PC カードタイプ除く)従来より大幅に(1.5〜2.0 倍)転送速度が向上したほか、サイズ的にも小型化が図られています。メモステスロット自体の内部転送速度が向上しているので、PC カードタイプのものでも 1.5 倍速になっているようです。うう、最近メモステのアクセススピードの遅さにイライラすることも少なくなくなってきたので、どれか(多分 PC カードアダプタと USB MG メモステアダプタくらいは)買ってしまうでしょう。
しかし 256MB メモステ出ませんね・・・。

それにしても、ここのところホントすごい勢いで新製品が出てきましたねー。この一ヶ月を振り返ってみただけでも、CinezaWEGAホームシアターシステムCLIEMD ウォークマンCyber-shot「CoCoon」チャンネルサーバーAV アンプとかなりの数の新製品が発表されています。SDWE2002 の前とはいえ、これだけ一気に出てきたのって前代未聞なのではないでしょうか。各部門、このイベントを前にかなり気合いが入っていることが窺えます。
イベントまであと 1 週間となったこともあり、まだ出ていなくて来週中に発表されそうな新製品は CD ウォークマンネットワークウォークマンDVD プレイヤー、MICROMV な IP220K は出たものの DV 版の新製品が出ていないハンディカムカーナビ、そろそろ 256MB 版が出てきそうなメモリースティックAIBO、そして我らが VAIO、このくらいでしょうか。ベータマックス打ち切りのニュースにも代表されるように、最近のソニーは特にフォーカスしているものとそうでないものの扱いの違いがハッキリしていることもあり、どう見ても最近力が入っていないマイクロコンポVHS ビデオデッキをソニーの「これから」のビジョンを見せるためのエキスポに新製品を間に合わせてくるかは正直微妙なところですし、携帯電話は新機種の季節じゃないし・・・。
ま、いずれにせよ来週は相変わらずどころか更に発表のペースに勢いがつきそうですが、楽しみにしていましょう。


で、今日は久しぶりに(笑)ソニー以外のニュースも取り上げておこうと思います。
セイコーインスツルメンツDDI Pocket 向けに SD カードタイプの PHS データ通信端末を開発、年内の発売を発表しました。
ニュースリリース
http://www.seiko-instruments.co.jp/hppack/news/n01_news_detail2002_dgn.cfm?id=1485
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/05/19.html
うーん、小さいですね。CF TypeII あたりでも十分小さいと思っていたんですが、ここまで小さくできるものなのか。開発元は通信カードの老舗 SII、やはりこのメーカーは技術力がありますねー。
仕様としては SD カードのマルチ I/O 対応規格である「SD I/O」規格準拠。Palm m505 用に発売されている Bluetooth SD カードと同じような仕組みでできています。メモリースティックにも「アプリケーションスティック」という規格がありますが、メモステの方は今のところカメラタイプと GPS タイプのみ、しかも CLIE 専用なのでこのあたりの技術競争は SD カード陣営が一歩リードといっていいのでしょう。
形状としては SD メモリーカードを縦に 2 倍くらい長くしたような感じ。というか、黒いメモステに見えます(笑)。逆に言えば、メモステタイプならばほとんどサイズアップ無し、即ち出っ張り無しでデータ通信機能を内蔵できてしまうということなのでしょうか?今後のメモステタイプの登場を期待してしまいますね。しかし、現在 VAIO に採用されているメモステスロットはデフォルトでストレージデバイスとして見えているようなので、仮にメモステタイプの PHS ユニットが登場したとしても現行のメモステスロットで利用できる可能性は低そうです。カメラや GPS の使える T600C 以降の CLIE であれば使えそうですが・・・。いずれにせよ、256MB 版以降は若干メモステも仕様が変わるようなので、スロットも変わるとしたらこのタイミングでアプリケーションスティックへの対応が図られるような気もします。

さて。個人的に注目しているのは、この SD-AirH" よりもどちらかというと昨日の DDI Pocket の説明会で公開されたという、年末にかけての AirH" 対応機器の新製品と今後の AirH" の展開です。
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0209/05/n_pocket.html
ケータイ Watch の記事
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,10854,00.html
ASCII24 の記事
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2002/09/05/638411-000.html
先述の SII 製 SD-AirH"「AH-S101S」に加え、CF-AirH" 128K の新製品「AH-N401C」と USB-AirH" 128K「AH-F401U」が投入される模様。
USB タイプの AirH" アダプタは富士通製。USB コネクタに直挿しでき、100 円ライターサイズのコンパクトな筐体が売りですが、USB に挿すくらいなら音声通話端末を USB ケーブルで繋げた方がまだマシな気がします。
CF タイプ AirH" 128K 対応カードは既に本多エレクトロン製の「AH-H401C」が出ていますが、NEC インフロンティアからも CF-AirH" 128K が出るようです(実際の発売時には NEC ブランドになる模様)。スペック的には両者ともほとんど変わらず、NEC 製の方が若干高機能(Pocket PC 端末に挿して音声通話が可能)な程度です。しかし、AH-H401C は CFE-02 と比べて若干出っ張りが大きかったので、相変わらず出っ張りの小さい NEC インフロンティア製の方に魅力を感じます。NEC インフロンティア製は現在 CFE-02 を使っているので信頼感があるし、デザインも微妙に AH-N401C の方が好みっぽいですし。ああ、慌てて AH-H401C を買わなくてよかった(^^;
AirH" 128K に関しては、10/1 より「ネット 25」プランが 128K に対応 して実質値下げになるものの、\5,000/月 以下(年間契約した場合)とはいえ 25 時間なんてすぐに使い切ってしまうからなー、まだちょっと導入には躊躇しています。でも、これだけ DDI に力を入れられてしまうと、ちょっと、悩むなあ。うーん。


[ 月の繭 ] 2002/09/05(Thr)
本日の新製品は、ホームシアター向け AV レシーバの最新モデル「STR-VZ555ES」。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200209/02-0905/
現行の AV レシーバ「STR-VA555ES」の後継となるモデル。ソニーのオーディオコンポーネントのハイエンドモデル「ES」シリーズに属する AV レシーバで、新たに 7.1ch サラウンドに対応しています(従来機は 6.1ch まで)。
私はこの秋冬で AV レシーバを導入し、ホームシアター計画を一歩進展させようと考えているのですが、そろそろと思っていた矢先に絶好のタイミングで発表してくれました。でも、ES シリーズのアンプってやたら高くて簡単には手が出せないんですよね。VA555ES のワンランク下のモデル「STR-DB1070」の後継機種を狙おう、と思っていたのに、こちらはまだ後継機種が発表されていません。ま、機能的に枯れきった 2ch アンプと違い、AV アンプは毎年どんどん改良されていく分野ですから、VZ555ES を筆頭に今後下位モデルのモデルチェンジも発表されるでしょうが、なかなかもどかしいです。あるいは、VZ555ES の登場で処分価格になる VA555ES を狙う、という手もありますが。
とにかく早く下位モデルも発表してください>ソニーさん。あと DVD プレイヤーもね。


さて、昨日発表された「CoCoon」ですが、大事なことを書き忘れていました(というか、飲んでいたので途中で力尽きただけともいう(笑))。この「CoCoon」という名称、単なるチャンネルサーバーの新しいブランドネームではなく、ソニーのホーム AV ゲートウェイの役割を果たす機器群全体のブランド名となる模様。
ニュースリリース
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020904/sony.htm
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0904/sony.htm
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020904/sony2.htm
「CoCoon」とは「COnnected COmmunity On Network」(=つながるコミュニティ)の略で、その名の通りホーム AV 機器をネットワーク(主にブロードバンド)に接続していく上で、ネットワークの中心に存在して AV 機器とネットワークの通信を司る機器、という意味になるのでしょうか。5 月経営方針発表では「WEGA を中心としたホーム AV、携帯電話を含むモバイル AV、VAIO の『ゲートウェイ』製品群の拡大・強化」ということが言われていたため、てっきり WEGA を直接ネットワークに接続した「Network WEGA」みたいなものが出てくるものと想像していましたが、WEGA をインターネット対応にしたところでせいぜい WebTV の出来損ないみたいなものにしかなれないでしょうから、WEGA はあくまで各種コンテンツのディスプレイと割り切ったことはある意味的を射ているといえます。しかし、「CoCoon」の第一号機となる「チャンネルサーバー CSV-E77」は Ethernet 端子こそついているものの、これはあくまで「カモン!マイキャスター」に接続して録画・予約設定を行ったり、ネットワーク経由でチャンネルサーバー自体のファームウェアをアップデートするためのものであり、CSV-E77 が PC と繋がったり他の AV 機器をコントロールできるというわけではありません(あ、airboard ならチャンネルサーバーの操作ができるか)。なので、CoCoon が今後本当にホーム AV とネットワークの間のゲートウェイとして完成するまでには、まだまだ時間はかかるでしょう。しかし、これまでソニーが PlayStation 2 に AV・家電のコントロールセンターを担わせようとしていたことに代表されるような、「AV 機器の中心」としての役割をこの「CoCoon」シリーズに一手に担わせようとしているのは、ソニー自身が VAIO や WEGA といったブランドに並ぶブランドに育てようとしている様子や、Sony Style が「Home Network Style Lab.」
http://www.jp.sonystyle.com/Homenet/start.html
というサイトを立ち上げたことからも明らかです。この「CoCoon」、HDD ビデオレコーダに留まらず DVD-RW やメモリースティックへの対応も予定されているなど、かなりの広がりを見せそうなのですが、「ビデオレコーダであり、AV・PC のネットワークゲートウェイである」という点から短絡的に考えてしまうと東芝の「TransCube」に既に先を越されているわけで。おそらく「CoCoon」が狙っているのは「TransCube」の更に先のステージでしょうが、コンセプト的に非常に似通っているのも事実。おそらく、家電・PC メーカー各社が今後似たようなスタイルの製品を続々投入してくることは目に見えていますが、これまでメモリースティックや i.LINK、無線 LAN 等を用いて全ての製品・サービスをつなげようとしてきたソニーの「ソニーらしさ」をどのように活かし、アピールしてくるか、興味深いところではあります。そういう意味では、今度開催される SDWE2002 は今後ソニーが全ての製品・サービスを本格的につなげていく作業を開始することの宣言の意味合いを持っているような気がします。少なくとも、今後「CoCoon」はソニーの中心的な製品ブランドの一つとなっていくのでしょう。今はまだ「ホーム AV ゲートウェイ」としての翅はほとんど持ち合わせていない小さな繭(=Cocoon)ですが、今後、成長を繰り返した末に、最後にはどんな蝶となって羽ばたくのでしょうか。


[ CoCoon ] 2002/09/04(Wed)
まだまだ続くソニーの新製品ラッシュ。本日の新製品は「チャンネルサーバー」のニューモデル「CoCoon CSV-E77」です。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200209/02-0904/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020904/sony.htm
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/04/njbt_01.html
「チャンネルサーバー」としては二世代目となる CSV-E77 ですが、初代チャンネルサーバー CSV-S55 とは段違いに完成度の高い製品に仕上がっています。以前の同社製 HDD ビデオレコーダ「Clip-On」のデザインを継承していた CSV-S55 とはガラリと変わった、どこか Mac や PCV-MXS/JX シリーズを彷彿とさせる柔らかめになった外観や、新たにつけられた「CoCoon」という愛称からしても、先代 S55 とは違う製品だぞ、というソニーの意気込みが感じられます。
まず、いちばん嬉しいのが、内蔵チューナ・MPEG-2 エンコーダが 2 系統になった点。これで同時に 2 番組の録画が可能になりました。従来は 1 番組しか録画できなかったため、同時に複数の番組を録画したければ複数のチャンネルサーバーが必要になっていましたが、これで裏録・裏々録まで可能になったというわけです。ランダムアクセスが可能な HDD ならではの録画機能ですよね。また、同じ時間帯に似たようなテーマの番組が放送されるときにも両方の番組を録画できるわけで、「キーワードを設定して、自分の好みにあった番組を自動録画する」というチャンネルサーバーの機能を余すところなく活用できるわけです。例えば「オリンピック」というキーワードを設定した際、別々の局で同時に違う競技を放送されてしまったとしても録りこぼしがなくなるわけで、この機能を実現することは、キーワード録画という特徴と 160GB という大容量の HDD を最大限に活かすためには必須だったといえるかもしれません。
また、キーワード録画に関しては、CSV-S55 では予め用意された単語からしか選択できなかったキーワードが、E77 ではフリーワード登録できるようになった点も見逃せません。ただし、フリーワードを許してしまうと、言葉の「あいまいさ」を許容するアルゴリズムのできが悪いと全く録画されなかったり逆にどうでもいいものばかり録画されてしまったりするので、このあたりは使ってみないと分からないですね。
また、S55 はチャンネル「サーバー」といいながらもネットワーク機能といえば今更のアナログ 56K モデムを備えるだけでしたが、今回はちゃんと 10BASE-T 端子を備え、常時接続環境での利用も可能になったのは嬉しい点。というか、今時当然そうあるべきですけどね。

私自身、C1MSX で Giga Pocket の快適さを体験して以来、Giga Pocket 搭載デスクトップ VAIO か HDD ビデオレコーダがちょっと欲しくなっています。テープメディアはもう消えゆく運命を歩み始めています。完全に終わってしまったベータのみならず、VHS 規格も例えばソニーは既に S-VHS デッキの新規開発はやめ、VHS デッキも廉価モデル数機種を年に一度アップデートするだけになっているのに比べて、HDD や DVD ビデオレコーダは年に数度の新製品発表が行われるなど、まさに「これからが旬」のメディアです。でも、個人的にはチャンネルサーバーみたいな風変わりなものは要らないから、PC との連携ができてベーシックな(かつ、できれば DVD-RW とのハイブリッドであれば望ましい)HDD ビデオレコーダが欲しいんですよね。
HDD/DVD-RW のハイブリッドビデオレコーダは東芝松下からは出ているんですが、ソニーからはまだ出ていません。ソニーの DVD-RW ビデオレコーダ「RDR-A11」もパイオニアからの OEM なので自社製ではないですし、初代チャンネルサーバーを中途半端な仕様で出すくらいだったら、HDD/DVD-RW ビデオレコーダをさっさと開発してほしかったような気もします。
ソニー自身は DVD+RW 陣営だから DVD-RW 規格の製品を自社開発で売り出すのには抵抗があるかもしれませんが、民生用 VTR 開発の第一人者として、HDD/DVD ハイブリッドビデオレコーダの決定版みたいな機種、出してくださいよぉ>ソニーさん


ところで、今日もう一つ気になったニュースを。
http://www.japan.creative.com/company/press/2002/020904-muvo128.asp
Creative のポータブル MP3 プレイヤー、「NOMAD MuVo」に 128MB 版が追加されました。
一ヶ月ちょっと前に 64MB 版が発売されたばかりだというのに、案外早く出てきましたね。しかも予想価格は \20,000 前後と、64MB 版の \16,000 前後という実売価格を考慮すると 128MB 版はかなりお買い得といえます。音質や使い勝手のほどは分かりませんが、これだけ安くて 128MB メモリで且つ一般的な USB ストレージとしても利用できるとあれば、ちょっと衝動買いしてみてもいいかな?という感じです。オーディオプレイヤーとして使わなくなったら USB メモリとして使えるのもオイシイですし。実は、既に 64MB 版は何度か買う寸前までいっていたりします(^^;
既にご購入を決定している MZ-E10 の発売まで 2 ヶ月ほどあることだし、それまでの繋ぎに買ってみるかもしれません。そろそろ発表がありそうなネットワークウォークマンのニューモデル次第ですが。


[ "F" ] 2002/09/03(Tue)
出たぁー Cyber-shot が出たぁー。

というわけで(笑)、Cyber-shot F シリーズのニューモデル 3 機種が発表されています。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200209/02-0903/
Cyber-shot DSC-F717
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-F717/
Cyber-shot DSC-FX77, F77
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-FX77/
まずは Cyber-shot のフラッグシップモデル「DSC-F707」の後継機種となる「DSC-F717」。基本デザインは F707 のそれをほぼそのまま継承。2/3 型有効 500 万画素 CCD、F2.0-2.4 の光学 5 倍ズーム「バリオゾナー」レンズ、画角 38-190mm 相当、とレンズ・画質周りの仕様も F707 の同等です。
画質的には既に F707 でかなりの水準に達しているためか、F717 ではむしろ使い勝手や撮影機能の面でのブラッシュアップが進んでいる模様。まず最も改善されたのが、その動作速度。起動時間は約 1.4 秒、シャッタータイムラグ(含 AF 測距)をは約 0.65 秒、撮影間隔は約 1.9 秒と大幅に高速化。AF 機能は DSC-P9 で採用された新機能がフィードバックされ、マルチポイント AF と 5 点選択枠測距 AF を搭載。新たに ISO800 相当の ISO 感度設定に対応したり、シャッタースピードの設定幅が 30 秒〜1/2000 秒に広がったり、露出のヒストグラム表示機能を搭載したり、アクセサリシューがホットシューになったり、動画撮影機能も P シリーズから MPEG ムービー HQX を受け継いだり、もう至れり尽くせりという感じ。PC との接続も USB 2.0 に対応し、(メモリースティックの内部転送速度がボトルネックとなるため、480Mbps の USB 2.0 フルスピードこそ出せないものの)従来の 1.5 倍速に高速化。ま、メモステスロット付き PC を持っていれば普通は直接メモステでやりとりするでしょうが。
ボディはほぼ F707 と同じですが、ボディカラーが変更されて従来のチタン風シルバーから明るめのサテンシルバーになっています。P シリーズでは高級機の P9 はチタンシルバー、中級機の P7 はサテンシルバーという色分けになっているため、イメージ的には F707 と F717 を並べると F717 が廉価機に見えるかもしれません。このあたりは好みの分かれるところでしょう。
基本設計がほとんど変わっていない F717 の筐体デザインにおいて、大幅に変わったのがレンズ横の操作系。ホワイトバランスや測光モード切替ボタンの並びが一新されたほか、ズームレバーが大型のものから P シリーズと共通の小さなボタンに変更されています。F707 ではズームレバーは二段式になっていて、浅めに押すとゆっくりズーム、深く押すと高速ズームという操作性になっていたのですが、これだけ小さなズームボタンだとズーム速度は一定になるような実装しかできないように思います。オートモード時にはマニュアルフォーカスリング(F707 と比べて切り欠きが細かくなり、より繊細な操作が可能になっています)を回すとズームイン/アウトができる仕様になっており、このフォーカスリングを回す速度によってズーム速度を任意に変えられるようになっていそうとはいえ、マニュアル時にはどうしようもなさそうなので、この点は F707 より退化したかも?という部分ですね(実機を触ってみないとどういう仕様になっているかは分かりませんが)。操作系だけでなく、小さくなったズームボタンのお陰でサイドビューがちょっと間抜けになり、高級っぽさや迫力が失われてしまったのも残念です。
F707 をブラッシュアップし、全体的な撮影機能や動作速度について大きな改良を加えられた F717 ですが、カメラとしての基本部分は F707 そのものなのであくまでマイナーチェンジ版というイメージが拭えません。個人的には F707 の撮影機能や動作速度にはある程度満足しているので、ワイド端でのレンズの歪みや思ったより引けない画角についての見直しを行ってほしかったのですが、制御系やアルゴリズムの開発に比べて光学系の開発は手間もお金も時間もかかりそうなので、今回のタイミングではあくまで機能面での改良が中心となったのでしょう。やっぱり光学系はあと 1〜2 世代今の筐体で出した後でないと手をつけてもらえないような気がします。
私自身はまだまだ F707 の全てを使い切れていないので、私の撮影技術が F707 を追い越せるまでは買い換えは有り得ないかな?少なくとも、今回程度のマイナーチェンジでは・・・。

しかし。
今回の F717 はアクセサリがひっじょーに充実しているのです!私は今回の発表を見て、F717 本体よりもアクセサリの充実度に心の中で小躍りしました(^^;従来はコンバージョンレンズやフィルタといってもワイドエンドコンバージョンレンズと偏光フィルタくらいのものでしたが、今回登場したアクセサリはレイノックスやケンコー要らずになりそうなくらいコンバージョンレンズ・フィルタ関連が充実しています。しかも、ちゃんと F7x7 に合わせてチューニングされた純正レンズなので色が変わったりケラレたりしないでしょうし。
新発売されるアクセサリは、1.7x テレコンバージョンレンズ「VCL-HGD1758」、0.7x ワイドコンバージョンレンズ「VCL-HGD0758」(※ワイコンは既に「VCL-MHG07A」がありますが、こちらはワイド端でしか使えないワイドエンドコンバージョンレンズであり、VCL-HGD0758 は全ズーム域で使用可能)、ND フィルタキット「VF-58M」、クロススクリーンフィルタとソフトフィルタがセットになったフィルタキット「VF-58SC」、従来より着脱が容易になりかつ収納時には逆向きに装着してコンパクトにできる花形レンズフードの新型「LSF-H58A」、ジャケットタイプで簡単に取り外し、すぐに撮影できるジャケットケース「LCJ-FHA」、そしてとどめに F717 本体とコンバージョンレンズ・フィルタ一式が収納できるハードケース「LCH-FHA」とマニア心をくすぐる逸品ばかり。おそらく F707 にもそのまま使えるものばかりでしょうし、ぐー、全部欲しい(汗)。でも、全部揃えたら F717 が一台以上買えてしまう値段になるしなぁ・・・焦らず少しずつ揃えていくことにしましょうか。

DSC-FX77、F77 は Cyber-shot の原点ともいえる「自分撮りデジカメ」形態を復活させたモデル。「DSC-F55DX」以来久々の自分撮り Cyber-shot です。
デザインは初代 Cyber-shot「DSC-F1」からずっとコンセプトを踏襲していますが、今回は久々の復活ということもあって基本要素である「本体+回転レンズ部」の 2 ピース構成は守っているものの、イメージはずいぶん異なった近未来的なフォルム(DSC-F1 も初登場時は「近未来的」とか「サイバー」という形容がよく用いられましたが)となっています。というか、ボト○ズかと思った・・・(笑)。
冗談はさておき、F77/FX77 は従来の F55 の基本デザインを踏まえつつ、最近のデジカメデザインのトレンドの一つである「正方形フォルム」に近い雰囲気に仕上がっています。正方形なデジカメといえば「FinePix F401」や「DiMAGE X」、「sora T10」等がありますが、いずれもかなりのヒット作となり今やコンパクトデジカメといえばスティックタイプか正方形タイプ、というくらいにメジャーになっている形状。F77 が意識するのも仕方のないところでしょうか。
自分撮りのできる回転レンズ部(ニコン流に言えば「スイバル」)も、F77 では回転させてレンズを隠すことができ、このレンズの出し入れと電源のオン/オフが連動するところも含めて、ベストセラーとなったニコンの「COOLPIX2500」対抗の意味も含まれているのかもしれません。レンズの回転と連動する電源スイッチの直感的な動作に加え、単焦点デジカメならではの高速起動は U10 譲りでしょうし、F717 と同様にデータの記録速度もかなり高速な模様。バッテリを P シリーズと共通のインフォリチウム C に変更したことによって F55DX 比で見た目体積が半分くらいになっていそうなくらい小型化・薄型化が進んでいますし、密かに光学ファインダまで搭載してかなり使い勝手は良さそうです。コンパクトデジカメでは必須になりつつあるデータ転送及び充電のためのクレイドルも備えています。F707 登場時も F505V から随分待たされて満を持しての登場という感じでしたが、F77 もまさに「満を持して」という感じですね。というか、もう F55 系は出ないものだと思っていました(^^;
さらにさらに。FX77 の方は本体に Bluetooth 機能を内蔵していて、メモリースティック内の画像を Bluetooth で PC に転送することができてしまいます。Bluetooth 経由で画像データを交換するための「BIP」(Basic Imaging Profile)という規格を採用しており、同規格に対応した機器ならば FX77 からワイヤレスでデータを送ることができるようです。しかし、Bluetooth の転送速度はせいぜい 700kbps がいいところ。バイト換算すると 90KB/s に過ぎないので、これで 400 万画素最大サイズの画像を送ろうものなら表示できるまで数分かかってしまいかねません。この BIP 対応機器はまだまだ出てきていませんが、せいぜい VGA サイズで撮影した画像を携帯電話や PDA に送る、くらいにしか使えないような気がします。大きい画像を PC に送るのは現実的ではないので、ちょっと使いづらい機能になりそうです。
というわけで Bluetooth 対応の FX77 はあまり積極的に購入する動機はないにしても、標準モデルの F77 もよく考えてみると微妙な位置づけ。サイズや光学ズームという点では P シリーズには敵うべくもありませんし、同じ単焦点では U10 には記録品質では勝っているものの機動性では大きく後れを取っています。「自分撮り」のできる F55 系の復活は嬉しいですが、コンパクト機でも光学ズームが当たり前、単焦点は U10 のようなミニマムカメラが最もホットな戦場、という現状では、F77 の登場はやや遅きに失した感があります。今更出てきてもちょっと中途半端というか。ホント、F77 の他機種に対するアピールポイントって回転レンズくらいしかないんですよね。個人的には、何とかしてこのスイバル部に屈曲光学ユニットを収めて光学ズームを実現するか、同じ単焦点なら U10 を回転レンズタイプにした方がよっぽど遊び甲斐がありそうです。どうです?200 万画素 EXILIM も出たことですし、ここらで一発回転レンズ付 200 万画素の「DSC-U20」でも>ソニーさん
私自身は元々 Cyber-shot の二世代目「DSC-F2」からデジカメに入り、その後長らく「DSC-F55K」を使っていたこともあって Cyber-shot F シリーズには思い入れが強いんですよね。最近の使い方&使い分け(F707 と P9 と U10 を用途によって使い分け)を考えると仮に F77 を買っても出番はほとんどないような気はするのですが、F シリーズユーザーの性(さが)としてはやはり F77 は気になります(そこ、「コレクション用に」とか言わない)。
とにかく、早く実機が見てみたいですね。あとは、随分音沙汰のない S シリーズですが、P9 と F717 の中間層にアピールできるような仕様で「DSC-S88」とか出さないのかな。


■記事リンク
PC Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0903/sony1.htm
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0903/sony2.htm
MYCOM PC WEB の記事
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0903/sony2.htm
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/03/11.html
ZDNet の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/03/11.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/09/03/638341-000.html
dpreview.com の記事(英文)
http://www.dpreview.com/news/0209/02090202sonydscf717.asp


[ MD 10th Anniversary ] 2002/09/02(Mon)
SDWE2002 に向けて、いよいよ新製品発表ラッシュが始まりそうな予感。今日は MD ウォークマンおよび Net MD デスクトップオーディオの新製品が発表されました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200209/02-0902/
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020902/sony.htm
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/09/02/638326-000.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/02/njbt_02.html
発表されたのは、再生専用 MDLP ウォークマン「MZ-E10」、Net MD ウォークマン「MZ-N10」、『SoundGate』シリーズの一員となる Net MD デスクトップオーディオシステム「LAM-Z10」およびスピーカを省いた「LAM-10」の 4 製品。今年の 11 月をもって、MD プレイヤー/レコーダーの第 1 号機「MZ-1」の発売から数えて 10 周年を迎えることもあり、それぞれ MD 誕生 10 周年記念モデルという位置付けです。型番も 10 周年らしく「10」揃いですしね。

再生専用モデル「MZ-E10」は、今までも十分薄いと思っていた再生専用 MD ウォークマンを大幅に上回る 9.9mm の薄さ。10 周年記念ということで「10」mm を切ることを最大の命題として開発されたのかもしれません。ちょっと乱暴に扱っただけで簡単に割れてしまいそうでむしろ怖いかも(^^;デザインはこれ以上ないほどシンプル。「SONY」ロゴと「W. WALKMAN」ロゴのみのプレーンな顔つきになっています。これは、歴代の中でベストと思っている MZ-E900 のデザインを超えたかも・・・。早く実機が見てみたいです。
これだけ薄い筐体を実現するためにはおそらく内部回路の大幅な刷新が行われたのでしょう。小型化のためにピックアップやモーターを新開発し、アンプはポータブル MD プレイヤーとしては世界初のデジタルアンプを搭載。デジタルアンプが必ずしも音が良いとは限りませんが、これだけ小さな筐体になるとハンパなアナログアンプよりもデジタルの方が音は良さそうな気がします。
同日付でシャープからも同社開発の「1 ビットデジタルアンプ」を採用した MD ウォークマン「Auvi MD-DS8」
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020902-4.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0209/02/njbt_05.html
が発表されており、今後小型化・高音質化を目的としたポータブルオーディオへのデジタルアンプの採用が進みそうな感じです。シャープの 1 ビットデジタルアンプはけっこう評判が良いので、音だけでいえば MZ-E10 よりも MD-DS8 の方が良さそうな気もしますが、デザインと薄さ(MD-DS8 は 12mm)で MZ-E10 かな。最近 MD ウォークマン(MDLP ウォークマンの初号機「MZ-E900」の初期ロット品)の調子が悪くてどうもこうもならなくなってきたので、そろそろ買い換えようかと思っていた矢先。これは欲しいかも。CD ウォークマンの 15 周年記念モデル「D-E01」とか、同じくウォークマン 20 周年記念モデルのイヤホン「MDR-EX70SL」とかけっこう記念モデルに縁もあることだし。というか、もう見た目だけでほぼ「買い」決定です。

Net MD 対応録再ウォークマン「MZ-N10」は Net MD 対応ウォークマンの二世代目。こちらもシンプルフェイスで世界最小・最軽量の録再ウォークマンです。録音機能を備えていながら従来の再生専用機に匹敵する 12.9mm の薄さはちょっと驚き。ただ、これは最薄部での薄さなので、実機を見てみないことには実際どれくらい薄いのか分かりませんが・・・。でも、重量も充電池込みで約 84g と十分軽い(Net MD 初号機「MZ-N1 は本体のみで約 87g、通常の録再 MDLP ウォークマンの現行モデル「MZ-R910」は本体のみで約 108g)ので、再生専用機の買い換えとして MZ-N10 を選択するというのも現実的なのではないでしょうか?Net MD のデータ転送は新たにクレイドルが無くてもケーブル 1 本で可能になったようですし、使いようによっては録再機の方がフットワークがいいということもあり得ます。うーん、これでデザインが E10 並に良かったら私も多少の厚さ(といっても十分薄そうですが)は割り切って N10 に走っているかもしれません。

Net MD デスクトップオーディオシステム「LAM-Z10」および「LAM-10」も現行モデル「LAM-Z1」「LAM-1」の後継機種。まず、見た目が大きく変わっています。立方体に近かった LAM-1 の筐体と比べ、LAM-10 ではちょっと前の TA に似た縦置きスタイルに変更されています。MD・CD の出し入れはおそらくフロントパネルを開くとスロットが現れる寸法になっているのかな?ともかく、最近は USB オーディオプロセッサも縦置きのものが多くなっているので、流行に合わせた感じになっているのでしょうが、PC との接続が前提になっている製品なので、デスクトップの場所をあまり取らないこのスタイルは歓迎すべきものでしょう。
個人的には MDLP の高速録音が 4 倍速対応になったのが大きいです。LAM-1 では SP(MD 標準長)録音では 4 倍速録音が可能でしたが、LP モードだと 2 倍速止まりだったのが不満でした。これが 4 倍になるとかなりサクサク録音できるようになるので、MDLP ライブラリ作成の手間が大幅に省けます。ってなんか Net MD と関係ない部分ばかりに目がいってますが、Net MD 対応機器を持っているくせに肝心の Net MD 機能って今まで使ったことがないので仕方ありません(笑)。でも、これだけでもちょっと買い換えようかな?と思っているので、LAM-1 が良い値で捌けそうならば買い換えも考えてみようかな。

この新製品ラッシュの中でネットワークウォークマンの新製品も発表されそうな気がしますが、かなり完成度の高まった Net MD/MDLP サイドに比べて最近ソニーのシリコンオーディオ系は若干トーンダウン気味にも感じられます。何か出てくるまでは目が離せないことには間違いないのですが・・・。
それにしても、SDWE2002 までの新製品発表ラッシュ期間中は、今年の冬のボーナスを脅かされる日々が続きそうですね(笑)。


[ FOR NEW NATURAL LIFE ] 2002/09/01(Sun)
東京にやってきました。今日から、新しいはじまりです。

引っ越し荷物は昨日のうちに運び終え、ライフラインと寝床は確保、心の安寧のために音と画までは出る状態になりました。しかし、まだまだ段ボール箱に埋もれています。なんか完全に片づくまで一ヶ月くらいかかりそうな気がします。むむむ・・・。
引っ越し自体は面倒なのであまり好きではないのですが、それまで自分の部屋でなかった新しい部屋を自分のものに組み立てていく作業というものは、けっこう楽しかったりします。でもさすがにまだ一晩しか経っていないので、あまり自分の部屋という感覚になっていません。好きな香りのお香でも焚いてみるか・・・。
昨日の夕方以降と今日一日はほぼ生活の立ち上げと荷物の片づけで終わっていってしまいました。しかも、まだほとんど PC の周りとオーディオ周りしか片づいていないし・・・。昨日今日と、部屋に電灯がなかったので慌てて川崎ヨドバシへ買いに行っては店内で時間を忘れ、ガスコンロを買いに行ってはまたヨドバシで時間を忘れ、オーディオ周りの配線が終わって動作チェック代わりにかけた EW&F の DVD に見入ってしまいまたしても時間を忘れ・・・ってダメじゃん、私。

ま、整理の方はぼちぼちやっていきます。それにしても何かとお金がかかって、もう大変(x_x)「So-net 光」の導入手続きの一環として、TEPCO ひかりの担当者の方が昨日部屋の確認に来てくださいました。詳細説明と大家さんへの確認、TEPCO ひかり側への申込みまでつつがなく完了。で、実際の工事日がいつになりそうか聞いてみたところ、「今の時点から数えて 1 ヶ月くらい」とのこと。どうやら、回線の敷設計画を立てたり東京電力へ申請したり、と何だかんだでそれくらいかかってしまうんだとか。So-net への申込みから宅内調査までがスムーズに行ったので、あと 1〜2 週間で開通しちゃったりして!?とか淡い期待を持っていたんですが、そうそう都合良くはいかないみたいですね。どうせ今からつなぎに ADSL を申し込んだところで数週間かかってしまうだろうから、しばらくはナローバンドで我慢するか。

で、光開通までのつなぎとしてかなり真剣に悩んだのがDDI Pocket の「AH-H401C」。つい 3 日前から発売されているんですよねー。これ、かなり買う方向で考えていたんですが、ここにきて
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0208/28/n_sdphs.htmlhttp://www.zdnet.co.jp/mobile/0208/30/n_ddip.html
SD カードタイプの PHS を開発したというニュースがあったり、秋から 128K AirH" にも準定額制で安価なコースが新設されるらしいという話を聞いてしまうと、このタイミングでの AH-H401C の購入はちょっと躊躇してしまいます。約 \9,000/月 の通信費ってバカになりませんから。
SD タイプが作れるということはメモステタイプも作れないわけはありませんし、新しい料金体系がどのようになるかによってコースの選び方も変わってきます。アンテナの感度や汎用性を考えると CF タイプである AH-H401C が端末としてはベストだとは思いますが、とりあえずユーザー層拡大後の 128K AirH" の安定性も見極めたいですし、今はまだ待った方が得策だな、と思い今回は見送ることにしました。今の CFE-02 も 1 年経っていないので、年間契約の解約(違約金が発生する)とかも面倒ですし。
でも 32K だと Web を巡回する気力も起きませんね。1 ヶ月どうしよう・・・。

My Diary Version 1.21
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